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たくさんのお友だちを呼びたくなるような部屋づくり

社会福祉法人 神戸真生塾

IKEA神戸

神戸市中央区にある、社会福祉法人神戸真生塾は、1890(明治23)年に創設されました。以来、100年以上にもわたり、児童が心身ともにすこやかな成長を遂げるよう、明るく暖かい家庭的な生活を提供しています。今回、IKEA神戸は神戸真生塾のゲストルームの 空間づくりを支援させていただきました。

エントランスから、階段をあがったところにゲストルームがあります。施設で暮らす子どもたちが、お友だちを呼んで話したり、遊んだりする部屋だったのですが、最近では、年に1度行われる演劇会以外には、ほとんど使われることがなく、古くなった家具やピアノが置かれ、まるで荷物置き場のようになっていました。施設からは、「子どもたちがたくさんのお友だちを呼びたくなるような部屋にして欲しい」とのご要望が。そこで、できる限りカラフルにして、思わず入って行きたくなるような楽しい空間づくりを心がけてプランニングしました。

「みんなで楽しめる!」をコンセプトに、

部屋空間をコーディネート。神戸真生塾には、3歳児から高校生までの子どもたちが暮らしています。まず、ソファは座面が低いタイプを選びました。テーブルも高さの違うものを2台用意。明るいイメー ジの部屋にしたいと、カラフルなラグを敷いています。壁面には、収納システムを設置しました。小さな子どもでも取り出しやすいようデザインされているうえ、ベンチやデスクにもなる便利な機能も備えています。壁に   は、お絵描きをした子どもたちの作品を飾ってもらいたいと、ボードを取り付けています。暖かい感じの照明にしたかったので、和紙のシェードを取り付けました。

みんな一緒に楽しい時間を共有できる部屋に

壁面に沿って設置した収納システムには収納以外にも、小さな子どもたちにはデスクになったり、大きな子どもたちにはクッションを敷いてベンチになったりする工夫も凝らしました。事前に先生とお話しさせていただいた際に、子どもたち一人ひとりが、部屋で別々のゲームをして遊んでいるとお聞きしたので、できるだけみんなが一緒に過ごしながら、クリエイティブに遊べるよう、キャビネットには小学生以上のお姉ちゃんやお兄ちゃんが遊べるお絵描きセットやビーズキットを収納しました。ベンチ下の引き出し部分には、3歳から幼稚園児のための絵本やぬいぐるみを収納しています。棚部分は、遊びに来たお友だちがランドセルを置けるスペースになっています。隅に置いたコートハンガーには、小さな子どもたちでも上着をかけられるよう、低い位置にフックが付いています。

ファブリックでワクワク感を演出

ここで暮らす子どもたちや遊びにきた子どもたちが、楽しい気持ちになってくれたらと、お部屋の入り口横に、カラフルな柄のファブリックと、シンプルなボーダー柄のファブリックを吊るしました。思わず、この部屋に入りたいと思ってもらえると嬉しいですね。

屋上に広大な遊び場が出現!

六甲山の山並みが望める屋上は、素晴らしいロケーションなのですが、あまり使うことがなかったそうです。お話を伺うと、直射日光がきつく、むき出しコンンクリートが日中は熱くなってしまうとのこと。では、ウッドパネルを敷き詰めれば、素足で駆け回ってくれるんじゃないかと考えました。屋上は、洗濯物を干すスペース にもなっているので、洗濯機の横には、ウッド ベンチも設置しました。これは、座って休憩す るという役目と、洗濯している時、洗濯カゴを 置けるようにしたものです。日差しの強い日は、日除けがあればより快適になると思い、紫外線をカットする効果もある、ホワイトキャノピーも取り付けました。これで、子どもたちが少しでも屋上に出て元気に遊んでくれたら嬉しいですね。

完成を待ちわびる子どもたちの笑顔が眩しかった

今回のプロジェクトは、1週間かけてのプランニング。そして、3日間の作業期間でしたが、下校した子どもたちが、何度も部屋に来て、完成を心待ちにしてくれていました。扉には先生による貼り紙も。子どもたちの眩しい笑顔に、 作業していたコワーカーの疲れも一気に吹っ飛ぶ思いでした。