前進したり、休憩したり。自分らしい働き方をイケアで見つけました
Mariさん インテリアデザイン部門 新規店舗プロジェクト インテリアデザインリーダー
アメリカの大学でインテリアデザインを専攻した後に帰国、2005年IKEA船橋(現IKEA Tokyo-Bay)に入社したMariさん。主に新店立ち上げに関わるインテリアデザインリーダーとして働きながら、3人の子育て中。自分にも人にも無理しない・させない、サポートタイプのリーダーを実践しています。
好きなことと英語の両方を生かせる環境がイケアにある
もともとは英語の勉強がしたくて、オクラホマの大学に留学しました。当初は漫然と英語を生かせる仕事に就けたらいいなと思っていたのですが、だんだんと語学自体を仕事にするというよりは、手に職をつけて、英語はコミュニケーションツールとして使う方が向いているのではと考えるようになったんです。私は絵やイラストを描くことが好きだったので、好きなことと英語の両方を生かせる分野として、インテリアデザインを学ぶことにしました。在学中に研修でダラスにあるイケアに立ち寄ったのが、イケアとの出合い。学生の自分でも買える価格帯の雑貨や、胸が躍るような広い店内に魅せられて、以来イケアのカタログはボロボロになるまで読み込むほどの愛読書になりました。
2005年に帰国して就活をしようとしたときに、イケア日本1号店がオープンすると知り、迷わず応募しました。面接もリクルートスーツではなくイケアのテーマカラーである黄色と青の服で来てくださいとか、みんなで家具を組み立てるといったユニークなものだったことが印象に残っています。
子育てを通して、商品提案力が向上したことを実感
入社後は、インテリアデザインチームのコワーカーとしてIKEA船橋に勤務。オープン前のまだ何もない店内に、家具や 商品を陳列する什器を組み立てることから始まりました。さまざまな部署の方と協力しあって1から店づくりをしたことは、その後、新店舗の立ち上げにインテリアデザイナーとしてかかわることになる自分のキャリアのスタートとして、とても有意義な経験だったと思います。
2009年には、IKEA船橋ファーストインテリアデザイナー(現インテリアデザインマネジャー)になりました。海外のイケアのデザインチームやコワーカーと一緒に仕事をすることもあるため、プランニングやプレゼンテーションなどで英語を使える機会も多く、充実した毎日を過ごしていました。
そんななか、2011年に第一子を出産するため、1年間の育児休暇を取得。育休明けには、社内の託児施設DAGIS(ダーギス)を利用しながら、プロジェクトインテリアデザインリーダーとして職場に復帰しました。子どもができたことで、子育て世代に向けた部屋づくりのプランニングに、より実用的なアイデアを盛り込むことができ、商品提案力の向上を感じることが増えました。
その後は、IKEA立川のインテリアデザインマネジャーを経て、2015年に第2子出産のため、再び1年間の育休を取得。翌年に、自宅から通いやすいIKEA新三郷への異動を希望して、インテリアデザインコワーカーとして復帰しました。このときは、インテリアデザインのマネジャー職が埋まっていたことに加えて、自分自身も子ども2人を育てながらのマネジャー業務にはちょっと不安があったため、上司に相談してコワーカーとして働くことを選択しました。
「ジャングルジムキャリア」で、仕事と家庭を無理なく両立
イケアにはジャングルジムキャリアという考え方がありますが、これは昇進するだけではなく、別の部署に異動したり、ライフワークバランスを考えて勤務時間数を減らしたりと、あらゆる方向に成長の機会があるというもの。上がったり下がったり、横移動をしたり、時には休憩しながら、自分が働きやすい形で働けるので、家族との時間も大切にしながらキャリアパスを進んで行けます。ライフステージに合わせた働き方を全力でサポートしてくれる会社だから、長く働くことができると感じています。
いまは2017年に生まれた第3子を含めて3人の子育てをしながら、インテリアデザインリーダーの立場で時短制度を利用して勤務しています。さまざまなプロジェクトにかかわりながら、マネジャーとしてコワーカーの成長をサポートしていますが、リーダー職にあって男性だから、女性だからという意識をもったことはありません。それぞれがもつリーダーシップを発揮しているだけだと思っています。“Leading by example”という言葉がしめすように、イケアが求めるリーダー像とは、自らがよい手本となり、行動で規範を示すこと。そこに男女の境目はありません。しいていえば、産休・育休、時短勤務を経験した自分だからこそ、キャリアアップやスローダウンで悩むコワーカーの相談に乗れると思っています。
リーダーにもいろんなタイプがあります。私は率先して前に出る性格ではないので、サポートタイプのリーダーとして、自分にも人にも無理をせず、自分らしく、長所を伸ばすというところを大切にしています。これからも、みんなの声を聞きながら、フラットなコミュニケーションを大切にしていきたいと思っています。
(2022年2月にインタビュー)