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屋外と屋内をゆるやかにつないで、 だれもが安心して過ごせる場所をつくる

長久手市交通児童遊園

IKEA長久手

「長久手市交通児童遊園」は、昭和57年に開園した長久手市が運営する施設です。園内には舗装された道路や横断歩道、信号機、踏み切りなどがあり、交通ルールを学びながら自転車の練習ができる、子どもたちに人気のスポットです。

敷地の脇にある管理棟には、保護者や子どもたちが休憩するホール、スタッフの事務室、トイレなどがありますが、建物の老朽化が目立っていました。そこで、2021年7月に実施したIKEA Family 子ども募金の活動では、イケアの製品の寄付はもちろん、内装リフォームを含めたコーディネート提案をすることになりました。

組立てから設置まで、プロジェクトチームのコワーカーが団結!

プロジェクトの準備が始まったのは4月。IKEA長久手のインテリアデザイナーが「長久手市交通児童遊園」を訪れ、施設の方から現状の困りごとや要望をお聞きしました。それをふまえて後日、コーディネートプランを提示。打ち合わせを何度か重ねながらプランを練り上げ、7月5日に家具の組立て・設置をおこないました。

当日は、朝からプロジェクトに参加するコワーカーが続々と「長久手市交通児童遊園」に集まりました。IKEA長久手マーケットマネジャーのピーターも駆けつけ、プロジェクトメンバーは総勢10名。円陣を組み、コーディネートプランの確認をして作業をスタートしました。

今回のプランニングを担当した宝亀を中心に、声をかけ合いながら着々と作業を進めていきます。作業には「長久手市交通児童遊園」スタッフの方や内装工事を担当した施工会社の方にも加わっていただき、建物内のホール、事務室、玄関、アウトドアと手分けをしながら、無事プラン通りに家具の組立てや設置をすることができました。

子どもも大人もくつろげるホールと、屋外へ続くテラススペース

今回のプロジェクトでは事前に内装工事を完了。壁や天井、扉は抗菌塗料で塗装をしたり壁紙を貼り、床はクッションフロアを張り替えるなどして室内を刷新しました。そして、明るい雰囲気になった建物内に、イケアの家具やテキスタイルをコーディネートしました。

ホール東側の壁には、おもちゃを収納するシェルフユニットやおままごとセット、本棚などを設置。子どもたちが楽しく遊べるプレイスペースになりました。北側の壁には有孔ボードで掲示板をつくり、以前は雑然と貼られていたポスターやチラシをまとめて掲出できるようにしました。 

Before
After

ホール西側の壁には、子どもたちが荷物や上着などを掛けられるカラフルなラックとかわいいハウス型のウォールシェルフを設置。ホールの扉にも使用したイエローの塗装を腰壁に配し、ポップなイメージに仕上げました。

過去には、中高生が遊ぶ卓球台、幼児が遊ぶおもちゃ、絵本などがホールに置かれていましたが、新型コロナウイルス感染症対策のため、それらはすべて撤去されていました。そこで今回、木製やプラスチック製など、消毒して清潔に使える素材でつくられたおもちゃを寄付しました。おもちゃ類はキャスター付きの収納ボックスに入れるなど、子どもたちが自分で片付けやすいよう工夫しました。

ホール奥の大きな窓にはモノトーン配色で大胆かつ斬新なデザインのカーテンを設置。シンプルながら遊び心のあるカーテンをつけることで、空間がぱっと明るくなりました。パターンがうるさくなりすぎないよう、カーテンの下部は白い布地を組み合わせています。

ホールから外へと続くコンクリート舗装されたエリアにはウッドパネルを敷き、屋外用のチェアとテーブル、パラソル、ベンチを置いてテラススペースをつくりました。「保護者の方が、外で自転車遊びをする子どもを見守りながら快適に過ごせる窓辺にしたい」という施設の要望に応え、大人がリラックスして過ごせる空間を目指しました。

コンクリートの上にウッドパネルを敷き、その上にアウトドア用のベンチを設置。目の前に砂場があるため、ベンチの中の収納スペースには砂遊びの道具を入れました。

事務室と玄関も様変わり! モノトーンを基調とした清潔感ある空間に

ホールと事務室の仕切りにはストライプのカーテン、窓辺にはドット柄のカーテンをつけてアクセントにしました。オフィス家具が置かれた無機質で少し乱雑だった事務室は、白い家具でスペースを広く見せ、明るく清潔感のある雰囲気になりました。

ヒアリングの際、事務所の水回りは使用頻度が低いと聞いていたため、水道の機能は残しつつ、シンプルで省スペースなキッチンを導入。また、人数分のロッカーを設置したり、デッドスペースに棚をつけたり、メモボードをつくるなど、機能面にも配慮し、使いやすい事務室になっています。

Before

玄関には床から天井までのスペースをフル活用できる収納コンビネーションを設置。シューズシェルフと棚板を組み合わせて、「靴箱とチラシ類を設置する棚が欲しい」という要望に応えました。

玄関の壁には有孔ボードで掲示板を作成。掲示物を集約させることで、利用者が見やすくなり、また玄関まわりをすっきりさせることができます。

Before

トイレの扉は塗り替えをし、男子トイレはグリーン、女子トイレはイエローでそれぞれトイレマークを分かりやすいようにつけました。暗いイメージだったトイレは、明るくクリーンな印象になりました。

After

プロジェクト完遂! これからも地域の子どもたちのために…。

作業終了後には引き渡しのセレモニーがおこなわれ、プロジェクトに関わったIKEA長久手のコワーカーがメッセージを手書きしたダーラナホースをマーケットマネジャーのピーターから長久手市交通児童遊園の加藤さんへと手渡しました。

長久手市交通児童遊園の加藤さんからは「IKEA長久手さんからの支援を心待ちにしていました。施設が見違えるようになり、利用者さんの反応がとっても楽しみです」と、うれしい言葉をいただきました。

「イケアには『より快適な毎日を、より多くの方々に』というビジョンがあります。IKEA Family 子ども募金の取り組みによって、地域の子どもたちが『より快適な毎日を過ごすこと』に貢献できました。IKEA Familyカードをご呈示いただいた多くのお客さまに感謝しています」と、マーケットマネジャーのピーター。IKEA長久手は、これからもIKEA Familyメンバーとともに、地域の子どもたちの健やかな成長に寄与していきます。