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男性が育休を取得できやすい職場に

イケアでは、「イクオリティ(平等)、ダイバーシティ(多様性)、インクルージョン(多様性の受け入れ)」の取り組みの一環として、男性の育休取得を推奨しています。家庭の一人ひとりが家事や育児に関わる機会が得られ、みんなが自分らしく、健康に暮らせるーそんな家での暮らしをお客さまだけでなくコワーカー(従業員)にも実現していただきたいと考えています。

イケア・ジャパンでは子育てをするコワーカーに「配偶者(パートナー)が出産したときの特別休暇」 を設けており、コワーカーは産前または産後に15日間の有給休暇を取ることができます。2023年度、イケア・ジャパンの特別休暇と法定育児休業のどちらか一方または両方を取得した割合は96%、法定育児休業の取得率は63%でした。

そこで、育休を取得された男性コワーカー、彼らを支えたチームメイト、P&Cチーム(人事部門)といったさまざまな視点から男性育休について振り返ってもらいました。

先輩パパに続け!

まず取得理由について聞いてみると、ロールモデルとなる先輩パパの影響や、自らの経験から「今回こそは!」と取得した方が多くいました。

「1人目の一番サポートが必要な時に育休を取らなかったことをずっと後悔していました」とIKEA鶴浜セールスのHirotoさん。

2022年10月の法改正により、出生時育児休業(産後パパ育休)制度が新設され、また分割して育休を取得できるようになったことで、休みやすさや引継ぎのしやすさを感じた方もいました。また「取得して当たり前」という雰囲気が家族やチームに根付いているという声も。

お子さんの誕生は人生における一大イベントであり、家族にとって大きな変化の時。育休を取得されたコワーカーは、パートナーや家族と寄り添う貴重な時間としてとらえています。

サービスオフィスのアカウンティング&レポーティング・スペシャリスト、Junさんの生まれたてのお子さん

タイミングの見極めには不安も

一方で、取得にあたっての躊躇した方もいらっしゃいました。チームメンバーに負担をかけてしまうのではないか、戻ったときにポジションがあるか、給与体系はどのようになるのか、 一部のマネジャーからあまりよくない反応があった、またプロジェクトと重なってしまったなど理由もさまざま。

IKEA鶴浜コマーシャル・アクティビティ・リーダーのTakehiroさんは次のように話します。

「自分たち家族にとって、また会社にとってベストなタイミング・期間を見極めるのに若干の不安や戸惑いはあったが、チームやマネジャーに相談することでその不安も払拭され、お互いにとって良い決断ができたと思う」

また、IKEA鶴浜のMasaharuさんは周囲からの後押しがあって取得につながったようです。

「取得したいけど無理だろうと決めつけていましたが、P&CマネジャーとCRマネジャーから『ぜひ取得してください』とお声がけいただいたので勇気を出して取得しました」

そして、育休を取得した男性コワーカーからはチームへの感謝の声がたくさんありました。

「サポートする雰囲気、応援してくれる雰囲気をつくってくれたマネジャーをはじめ、まわりのコワーカーの皆さんに感謝したいです。」とサービスオフィス(本社機能)フルフィルメント・プロジェクト・マネジャーのJangoさん。

IKEA鶴浜 チェックアウトサービスマネジャー、 Masaharuさん

チームとして成長

パパになるコワーカーに育休を気持ちよくとってもらうために、チームの理解、体制づくりは欠かせません。そこで、育休取得コワーカーを支えたマネジャーやチームメンバーにも話を聞きました。

チームの反応についてIKEA鶴浜コマーシャルマネジャーのMikakoさんは「取得が当たり前の雰囲気が既にあるので、送り出す時はいってらっしゃい!楽しんで。帰ってきた時はおかえり!楽しかった?のような声掛けがありました。」と振り返ります。イケアで大事にしているバリューの1つ、Togetherness(連帯感)をもって育休取得中のコワーカーを支えるムードはそれぞれのチームに根付いているようです。

また、サービスオフィスのアカウンティング&レポーティング・マネジャのTsuyoshiさんは、チームにみられた変化を次のように共有してくれました。「育休を取得したコワーカーは日ごろとても頼れる存在なので、チームにとっては彼が長期でお休みすることが不安でしたが、逆に頼れない状況になったからこそ自分で判断し、その結果に責任をもつことができたと思っています。」

IKEA横浜(旧IKEA港北)フルフィルメントソリューション担当のDanielさんは、「(自分が育休を取得することで)周りのみんなに自分の仕事を知ってもらえる機会になった」と振り返ってくれました。それぞれチーム体制に変化が生まれることで、働き方の最適化にチャレンジしたり、コワーカー一人ひとりがリーダーシップをとりながらサポートし合えるようになったりと、チームとしての成長も見られたようです。また、ロールモデル、成功事例があることで、ほかのコワーカーも安心して休暇が取りやすくなるという効果も。

一方で、バックアップが用意されていない、コミュニケーション不足による予期せぬタスクが増加した、タイミングが繁忙期と重なってたらきっとうまく回らなかった、チームメンバーに影響が及ぶ際にはほかのチームのサポートをリクエストするなどのマネジャーやP&C(人事部門)のサポートが必要といった体制づくりについての課題も見えてきました。

IKEA横浜(旧IKEA港北)フルフィルメントソリューション担当のDanielさんとチームメンバー

先輩パパからのアドバイス

IKEA鶴浜 Hirotoさん

「1つ言えるのは絶対に取ったほうがいいということです。ただしただ取るのではなくパートナーと十分話し合ってから必要なタイミングで取っていただきたいと思っています。第1子だと特にパートナーも自分も初めてのことなので不安が大きいと思いますが二人の大切なお子様です。1人で抱え込まないでほしいですね。」

IKEA鶴浜 Takehiroさん

「授乳など母親でなければ物理的にできないこともありますが、それ以外は男女関係ありません。取得のタイミングや期間は必ずパートナー、チームやマネジャーと相談してベストで有意義な育休を取得してください。そして、育休への理解を示し送り出してくれた方々に感謝の念を忘れずに。」

IKEA長久手 Yukiさん

「事前準備がすべてだと思いました。仕事にしても家庭の受け入れ準備にしても、早め早めに準備しておいて損はないと思います。」

安心して育休を取れる環境を

P&Cチーム(人事部門)は、コワーカーが十分に家族と過ごす時間をとれるように、選択肢の中からニーズに合った制度を選びやすいように説明をするなどしてサポートしています。また、マネジャーやチームの理解を促すためのトレーニングや周知するための取り組みも行っています。

イケアでは、育休取得を希望するコワーカーが必要な時に安心して取得できる環境を整えることを目指し、さまざまな選択肢を用意することで、ビジネスとコワーカー、それぞれのニーズにより対応できるように引き続き課題の把握に努め、取り組みを続けていきます。

サービスオフィス(本社機能)フルフィルメント・プロジェクト・マネジャーのJangoさん