カフェデザイン・レストラン事例集：THE FARM

THE FARM 営業部長の毛利公紀さん。

「THE FARMは、あらゆる人に、自然と触れ合う喜びを体感して欲しいというコンセプトから生まれた施設です。野菜を作ったり、ウッディなコテージに泊まったり、バーベキューをしたり、森で遊んだり、さまざまなアプローチができます。グランピング施設は、ホテルのような快適さで、気軽にキャンプを楽しんでもらうためにプランしたものです。ラグジュアリーなキャンプを目指して、家具やインテリアにはとことんこだわりました」

いま話題の「グランピング」をご存知ですか？グランピングとは、「グラマラス（魅惑的な）」「キャンピング」を掛け合わせた造語で、自分でテントを張ったりせず、気軽に自然の中でキャンプを楽しむ、新しいアウトドアスタイルのことです。そんなグランピング施設が、ここのところ全国で増加中。その中でもTHE FARMは、東京からほど近い距離の魅力的な複合施設として人気を呼んでいます。

THE FARMのグランピングのエリア。静かな森に囲まれた絶好のロケーション。

各テントには、ダイニングテーブル＆チェアとそれを覆うガゼボが。丈夫で通気性が良く、UVカット効果の高い生地を使用している。
ÄPPLARÖ/エップラロー ガゼボ。

グランピングサイトは、26棟のテントが用意され、エリアの中央を流れる川沿いのリバーサイド、景観の良いクリフスイーツ、ジュニアスイーツなど、それぞれ名称があり、少しずつインテリアが異なります。
「イケアの家具を選んだのは、女性のお客さまを意識してというのはありますね。利用者の多くはファミリー層ですが、いわゆる女子会のキャンプも増えています」と、毛利さん。従来のキャンプのイメージとは異なり、いかに快適におしゃれに野外キャンプを楽しむかが現在のトレンド。「機能性やデザイン性に優れたイケアの家具や小物は、グランピングにぴったりとはまりました」

リバーサイドエリアのウッドデッキのテーブル＆チェアは、劣化に強いユーカリ材と、錆びにくいアルミニウムフレームを使用したアウトドア用家具を。
VINDALSÖ/ヴィンダルソー テーブル＆リクライニングチェア 屋外用、ÄPPLARÖ/エップラロー ベンチ背もたれ付き 屋外用。

テント内のインテリアは、おしゃれで、くつろぎ感のある雰囲気にまとめられています。ラグが敷かれ、座り心地のよいチェアやクッション、柔らかな光のシャンデリアや間接照明などが配置され、野外のテント内とは思えない充実ぶり。収納もしっかりと考慮されています。各部屋それぞれに趣向を凝らし、「泊まってみたくなる部屋」に仕上げられています。

小物などを収納するスペースも充実。
BESTÅ/ベストー 収納コンビネーション扉付き ラップヴィーケン ホワイトステインオーク調、BöJA/ベイヤ テーブルランプ ニッケルメッキ竹。

テント内のインテリアの一例。ベッドのほか、チェアやテーブル、収納ボックスなどが配置され、快適な宿泊ができる。
HAMPEN/ハムペン ラグ パイル、BESTÅ/ベストー 収納コンビネーション、ÄPPLARÖ/エップラロー 収納ベンチ。

別のテント内。ベッドサイドに置かれたチェアと間接照明が、くつろぎのひとときを演出する。
POÄNG/ポエング アームチェア、KLABB/クラッブ テーブルランプ。

夜を柔らかな光で包む照明は大きなポイント。
KLABB/クラッブ テーブルランプ、OTTAVA/オッターヴァ ペンダントランプ アルミニウム。

スチールと無垢材製のシンプルなシェルフユニットは、限られたスペースで収納力を発揮。
FJÄLLBO/フィエルボ シェルフユニット。

心地よいくつろぎ空間。
POÄNG/ポエング アームチェア、TÅNUM/トーヌム ラグ 平織 アソートカラー、SVALSTA/スヴァルスタ ネストテーブル2点セット、TARVA/タルヴァ ベッドサイドテーブル。

展望スペースのある棟。プラスチックラタンと防錆性に優れたアルミニウムを使用した屋外用ソファは、丈夫で雨風に強く、手入れも簡単。
KUNGSHOLMEN/クングスホルメン ソファ 屋外用。

ユニットを組み合わせて、スペースにぴったり合ったソファを作れ、自由に動かせるのも魅力。
KUNGSHOLMEN/クングスホルメン ソファ 屋外用。JASSA/ヤッサ フロアクッション。

THE FARMは、農業の新しいビジネスを展開する和郷園という農業会社が経営母体で、基盤は農業の活性化にあります。管理の行き届いた貸し農園を提供したり、施設内のカフェのメニューはもちろん、バーベキューの材料もザ ファーム農園の新鮮野菜や地元の食材を使用して、評判を呼んでいます。THE FARMが掲げる“農園リゾート”とは、「都市と農園をつなぐひとつの形」と毛利さん。今後も、自然と共存していくライフスタイルを提案していきたいと言います。
「北欧生まれのイケアの家具は、そんなスタイルにぴったりですね。家具から小物までトタールでコーディネートできるし、今後も取り入れていきたいです。IKEA for Businessは、発注、支払い、納品がスムーズなので、とても便利なシステムだと思います」

キャンプ場受付入り口にもイケアの家具が。
ÄPPLARÖ/エップラロー 1人掛けソファ。

研修室のテーブルやチェアもイケアの家具が活躍。
左：JULES/ユーレス、右：VILMAR/ヴィルマル チェア。

自然資源を生かし、地元の農業の活性化を計るビジネスモデルとして、自治体や企業などからの見学も多いそう。今後、さらに畑や花壇を作ったり、子どもたちを集めてワークショップをする など、さまざまな計画が進められているそうです。
グランピングが注目される中、THE FARMは、“農園リゾート”という独自の理念とスタイルで、今後より一層多くの利用者を集めることでしょう。