マットレスの選び方とは?役割や種類、おすすめの商品を紹介
公開日:2024年12月26日
快適な睡眠を得るためには、寝具の中でもマットレスの選び方は重要です。マットレスを購入する際には、自分の身体に合ったものを選ぶことが大切です。しかし、マットレスにはさまざまな種類があるため、体格や寝心地の好み、使用する人数などによって適したものは異なります。
そこで今回は、マットレスの種類や選び方のポイント、おすすめの商品などを紹介します。マットレスの購入を検討している方は、ぜひ参考にしてください。
1.マットレスは快適な睡眠を得るために重要!その役割は?
「一生のうち約1/3は眠っている」と言われていることから、睡眠は人生にとって重要なものといえます。快適な睡眠を得るためには自分に合った寝具を選ぶことが大切です。ベッドを使っている場合は、マットレスが睡眠の質に大きな影響を及ぼします。
マットレスは素材や構造による種類、硬さなどによって、寝心地が大きく異なります。背骨がなだらかに自然なS字カーブを描くのが理想の寝姿勢であり、体圧が分散され、血液が循環しやすい状態となります。しかし、自分の身体に合わないマットレスを使っていると、背骨が自然なS字カーブを描けず、体圧が集中して腰痛や肩こりなどの原因になります。また、寝返りが打ちにくく、同じ寝姿勢を維持している状態も、血流の流れの悪化による腰痛や肩こりを招くことがあります。
快適な睡眠を得るには、理想の寝姿勢を維持し、適度に寝返りを打つことが重要なため、マットレスは自分の身体に合ったものを選ぶことが大切です。
マットレスと敷布団の違い
敷布団は、床に直接敷いて使用するのが一般的です。一方、マットレスは主にベッドで使用しますが、敷布団のように床に敷いて使用するタイプもあります。このほかにはマットレスと敷布団では、厚みや素材、使い心地などに違いがあります。
マットレスは厚みがあるものが主流で、コイルやウレタンなどの素材が使用されています。マットレスはクッション性があり、睡眠中の寝姿勢を支えて、体圧を分散するなど、睡眠の質を高めることを重視してつくられています。
敷布団は折りたたんで収納できるように、マットレスよりも厚みが薄いのが一般的です。敷布団に使われている素材は綿やウールのほか、最近ではポリエステルなども用いられています。敷布団は柔らかな寝心地が特徴で、綿やウールを使ったタイプは保温性に優れています。ウレタンフォームを用いて体圧分散性に配慮したタイプもありますが、敷布団によっては直接硬い床に敷くと底付き感があるなど、身体に負担がかかることがあります。
2.マットレスの種類
マットレスは使われている素材に種類があり、異なる特徴を持っています。
マットレスの種類 | 特徴 |
---|---|
ポケットコイルマットレス | 一つひとつ袋に入れられ独立したコイルが並べられた構造。身体を点で支え、体圧分散に優れている。 |
ボンネルコイルマットレス | らせん状のコイルが連結した構造。身体を面で支え、寝返りが打ちやすい。 |
高反発マットレス | ウレタンフォームマットレスの中でも反発力が強い。理想の寝姿勢を維持しやすく、体圧分散性に優れている。 |
低反発マットレス | ウレタンフォームマットレスの中では反発力が弱い。身体にフィットして理想の寝姿勢を維持しやすい。 |
ラテックスマットレス | ラテックスはゴム系素材。柔らかく弾力性があり、身体にフィットしやすく、体圧を分散できる。 |
2-1.ポケットコイルマットレス
ポケットコイルマットレスは、不織布の袋に一つずつ入れられたコイル(バネ)が並べられた構造のマットレスです。コイルが一つひとつ独立しているため、身体を点で支えるのが特徴です。身体の凹凸に合わせてマットレスがフィットするため、体圧が分散されます。
また、寝返りを打ったときの振動が伝わりにくいというメリットもあり、2人以上で使う場合にもおすすめです。コイルの数にもよりますが、比較的柔らかめの寝心地です。
2-2.ボンネルコイルマットレス
ボンネルコイルマットレスは、らせん状のコイルが連結された構造で、面で身体を支えるのが特徴です。ポケットコイルマットレスより弾力があって硬めなことから、寝返りが打ちやすい、通気性がよいといったメリットがあります。また、ボンネルコイルマットレスはポケットコイルマットレスよりも、比較的安価です。
ただし、ボンネルコイルマットレスはコイルが連結しているため、横揺れが伝わりやすいという理由により、2人以上での使用には向いていません。
2-3.高反発マットレス
ウレタンフォームマットレスは、反発力の違いによって高反発マットレスと低反発マットレスに分けられます。高反発マットレスは反発力が強く、押してもすぐに元の形に戻ります。高反発マットレスは適度な反発力があるため、身体が沈み込み過ぎずに理想の寝姿勢をキープしやすいなど、体圧分散性に優れ、寝返りが打ちやすいのも特徴です。
高反発マットレスは硬めで、体格のいい人に向いています。一方で体重の軽い人には硬すぎて、マットレスと身体の間に隙間ができてしまい、身体の一部に負担がかかり、血流が妨げられる可能性があるため注意が必要です。
2-4.低反発マットレス
低反発マットレスはウレタンフォームマットレスのうち、反発力が弱いマットレスです。低反発マットレスを手で押すと、形が戻るまでに時間がかかります。マットレスに身体が沈み込んでフィットするため、包み込まれるような寝心地で、理想の寝姿勢を維持しやすいのが特徴です。
ただし、低反発マットレスは柔らかいため、寝返りが打ちにくいのが難点です。また、小柄な人に向いており、特に体格の良い人には柔らか過ぎることが多く、肩や腰が沈み込み過ぎて寝姿勢が崩れてしまい、肩こりや腰痛の原因となることがあります。
2-5.ラテックスマットレス
ラテックスはゴムの木から採取した樹液を精製して発泡してつくられた素材です。ラテックスマットレスは弾力性に富んでおり、柔らかさがあるのが特徴で、身体にフィットしやすく、体圧分散性に優れています。
また、ラテックスは通気性が低く、蒸れやすい素材のため、穴が開いた構造のものがおすすめです。
3.おすすめのマットレスの選び方
快適な睡眠を得るには自分に合ったマットレスを選ぶことが大切です。おすすめの選び方を紹介していきますので、参考にして自分に合ったマットレスを見つけましょう。
3-1.種類で選ぶ
先述したようにマットレスの種類によって寝心地は大きく異なります。体格や好みに合わせてマットレスの種類を選ぶのがポイントです。
- ポケットコイルマットレス:独立したコイルが身体を点で支えているため、体圧分散性が高く、寝返りを打っても周囲に響きにくい。
- ボンネルコイルマットレス:らせん状の連結したコイルが身体を面で支えていることから、横揺れが起きやすく、家族と一緒に使用する場合は不向き。通気性に優れ、比較的安価。
- 高反発マットレス:反発力が高く、理想の寝姿勢をキープしやすく、寝返りも打ちやすい。
- 低反発マットレス:柔らかい寝心地で身体へのフィット感があるが、寝返りが打ちくい。
- ラテックスマットレス:弾力性と柔らかさがあり、身体にフィットしやすいのが特徴。
3-2.サイズで選ぶ
マットレスのサイズが体格や使用する人数に合っていないと、寝ているときに窮屈に感じる可能性があります。1人で使用する場合は、マットレスの幅は肩幅の3倍程度、長さは身長+20~25cmが理想的なサイズです。
また、人数別の目安では、1人で使用する場合に向いているのはセミシングルからセミダブル、2人以上で使用する場合はダブル以上のサイズが向いています。
マットレスの一般的なサイズと使用する人数の目安をまとめました。
<マットレスのサイズと使用する人数の目安>
サイズ | 使用する人数 | |
---|---|---|
セミシングル | 80cm×190cm | 1人 |
シングル | 97cm×195cm | 1人 |
セミダブル | 120cm×195cm | 1人 |
ダブル | 140cm×195cm | 2人 |
ワイドダブル | 154cm×195cm | 2人 |
クイーン | 160cm×195cm | 2人 |
キング | 180cm×195cm | 1人~2人+子ども1人 |
※IKEAで取り扱っているマットレスの多くはサイズの規格が若干異なる可能性がございます。
詳しくは各商品の商品詳細ページよりご確認ください。
3-3.硬さで選ぶ
マットレスに横になったときに、体重の軽い人よりも重い人の方が沈み込みやすいことから、マットレスの硬さは好みもありますが、体重を目安にするのも選び方のひとつです。
ウレタンマットレスの場合は、硬さは「N(ニュートン)」で示されています。
<ウレタンマットレスの体重別の硬さの目安>
- 体重50kg以下:100N
- 体重50kg~75kg:150N前後
- 体重75kg以上:180N~
一般的に、体格がよく体重が重い方は硬めのマットレスを選ぶと、理想の寝姿勢を維持しやすくなります。マットレスへの身体の沈み込みが気になる場合は、やや硬めのマットレスを選ぶようにしましょう。
3-4.厚さで選ぶ
マットレスは厚さによって寝心地が異なります。また、ベッドフレームによっては設置できるマットレスの厚さに制限があることからも、厚さは選ぶ基準の一つとなります。
<マットレスの厚さ毎の用途・特徴>
- 5cm以下:底付き感を感じる可能性がある。マットレスの上に敷くトッパーが主流。
- 10cm前後:10cm未満はノンコイル素材が中心。折りたためるタイプもあり、床に直置きでも使用しやすい。底付き感を感じにくい。
- 20~30cm:耐久性が高く、安定した寝心地が得られる。ベッドフレームの使用に向いている。
3-5.目的で選ぶ
マットレスは使用する目的も考慮して選ぶこともポイントです。
- 収納したい人:持ち運びやすく、コンパクトに収納できる、折りたたみできるマットレスがおすすめ。
- お手入れのしやすさを求める人:軽量で壁に立てかけて換気しやすいマットレスや、ファイバー素材などの水洗いできるマットレスがおすすめ。
- 腰痛が気になる人:体圧分散に優れ、自分に合った適度な硬さのマットレスがおすすめ。
- 汗かきの人:通気性に優れたポケットコイルマットレスやボンネルコイルマットレスがおすすめ。
- 2人以上で寝る人:横揺れがしにくいポケットコイルマットレスや低反発マットレス、ラテックスマットレスなどがおすすめ。
4.イケアのおすすめマットレス
5.マットレスのお手入れ方法は?
マットレスの裏側の湿気を逃がすため、2~3週間に1回、風通しのよいところで壁に立てかけて空気を当てます。マットレスが重く、壁に立てかけるのが難しい場合は、片側を持ち上げてモノを挟み、扇風機やサーキュレーターで風を送る方法もあります。
また、1ヶ月に1回程度、マットレスの表面に掃除機をかけて、ダニやホコリを取り除きます。多くのマットレスは洗えませんので、汚れが気になるときは布性家具用洗剤を使用します。ただし、マットレスに汚れが直接付着しないように、マットレスプロテクターやベッドパットを使用するようにしましょう。
そして、2~3ヵ月に1回、マットレスのローテーションを行い、特定の場所に負荷がかかって弱くなるのを防ぎます。ローテーションは上下を入れ替えるほか、両面が使えるタイプのマットレスは天地もひっくり返します。
6.マットレスの交換時期の目安
マットレスの寿命は種類によっても異なりますが、概ね8年~10年とされています。
<マットレスの種類による寿命の目安>
- ポケットコイルマットレス:8年~12年程度
- ボンネルコイルマットレス:7年~10年程度
- 低反発マットレス:3年~5年
- 高反発マットレス:6年~8年
- ラテックスマットレス:10年以上
しかし、年数による目安だけで「寿命が来ていないから大丈夫」とはいえません。以下のような症状が現れたときには、劣化によって交換するべきタイミングと考えられます。
<マットレスの交換のサイン>
- マットレスの生地にほつれや破れ、汚れがある。
- マットレスの生地にカビが生えている。
- マットレスに凹みが生じている。
- コイルが軋む音がする(ポケットコイルマットレスやボンネルコイルマットレス)
- 寝返りを打ちにくくなった。
- 朝起きたときに身体の痛みを感じるようになった。
7.マットレスの処分方法
マットレスを処分する際には、主に以下の方法があります。
- 粗大ごみとして出す:自治体によって回収のルールや料金が異なるため確認が必要。
- 新しいマットレスを購入する店舗で引き取ってもらう:店舗によっては無料や有料で引き取りを行っているが、取引条件が異なるため、確認が必要。
- 不要品回収業者を利用する:業者によって料金や取引条件が異なるため、確認が必要。
- リサイクルショップで売る:有名メーカー・ブランドの状態のよいものは売却できる可能性がある。
8.マットレスを購入するならイケアがおすすめ!
イケアでは低価格でシンプルなマットレスを取り扱っています。オンラインショップではフィルター機能で、「サイズ」「硬さ」「価格」「素材」などを選択できるため、自分に合った商品を見つけやすいです。
イケアでは、「365日間、気が変わっても大丈夫」としてサービスを展開しているため、購入日から365日以内なら、組み立てた家具でも未使用で商品に問題がなければ返品が可能です。ただし、アウトレット商品やオーダーメイド商品などの例外があるため、確認しましょう。
また、「マットレス引取りサービス」があり、1万5,000円以上のマットレスの購入時に配送サービスのお部屋への搬入(45,000円未満の購入:5,500円~・45,000円以上の購入:2,750円~)を申し込んだ場合には、同等商品を無料で引き取ってもらえます。(利用可能店舗などの条件あり、オンラインストアは対象外)
さらにマットレスは「90日間お試し保証(一部対象商品)」サービスの対象。店舗やオンラインストアで購入したマットレスが身体に合わなかった場合、対象商品であれば90日以内の期間で一度だけ他の商品との交換が可能です。このサービスにより、最大で3ヵ月近く、実際にマットレスの寝心地を試せます。自分に合うマットレスを探している方は、イケアでの購入がおすすめです。
9.自分に合うマットレスを探している方はイケアで探してみて
マットレスと睡眠の質には深い関係性があります。自分の身体に合わないマットレスを使い続けると睡眠の質の低下のほか、腰痛や肩こり、背中の痛みなどの原因となり、不調につながる可能性があります。そのため、紹介した選び方を参考にして、マットレスは自分の身体に合ったものを選びましょう。
イケアでは、低価格でさまざまな種類のマットレスを取り扱っています。オンラインストアでは、フィルター機能で希望条件を絞り込むことが可能なため、欲しい商品を探しやすいことも嬉しいポイント。「365日間、気が変わっても大丈夫」のサービスや「90日間お試し保証(一部対象商品)」のサービス、店舗では「マットレス引き取りサービス」もあるので安心です。
マットレスを探している方はぜひイケアを活用してみてはいかがでしょうか。