ナチュラル系インテリアに似合う、観葉植物のおしゃれな飾り方
公開日:2020年9月23日、更新日:2024年9月4日 #イケアの参考記事
くつろぎ感のあるナチュラル系のインテリアには、観葉植物の存在が欠かせません。
みずみずしい植物の生命感はリラックスした雰囲気を高めてくれ、美しい緑は空間に彩りを添えてくれます。
今回は、ナチュラルテイストのインテリアによく似合う観葉植物と、おしゃれなディスプレイ方法について紹介します。
1. 室内で育てやすい観葉植物
お部屋の雰囲気を変えたくなったら、インテリアと一緒に観葉植物をコーディネートしてみてはいかがでしょうか。
観葉植物は、熱帯や亜熱帯由来で、丈夫で育てやすい品種が多くあります。
「植物を育てるのは難しい」「ガーデニングで失敗経験があって心配」という方も、丈夫な観葉植物なら室内で育てやすいかもしれません。
観葉植物の基本的な育て方をおさらいしてみましょう。
1-1. 育てやすい品種
あまり植物を育てたことがない方や、忙しくて世話をする時間が取りづらい方は、育てやすい品種の植物を指名買いしてみましょう。
おすすめの品種は、大型なら育てやすく丈夫なパキラ、中型なら生命力の強いポトス、小型ならサボテンの仲間のリプサリスなど。
生命力が強くて水やりの手間の少ない品種なら、世話も簡単です。
1-2. 管理方法
植物を育てるうえで気になるのは、水やりの頻度や量ではないでしょうか。
室内で育てる観葉植物は、基本は週1回(冬期は1ヶ月に1回程度)を目安に水やりを行います。水を与えすぎてしまうと根腐れの原因になるので注意したいところ。
植物は徐々に環境に順応するため、状況に合わせて水やりの回数を少なめにし、乾き気味に育てても問題ありません。品種によって条件は異なりますが、
その方が根腐れしにくく、管理も楽になりますよ。
水やりのタイミングに迷ったら、土の表面から少し奥を指で掘って触ってみましょう。
土がぱらぱらと乾燥した状態になっていたら、まんべんなく水を与え、少し底から水が出る状態でストップします。
ベンジャミンのように葉が繊細な植物は、ときどき葉水(葉に霧吹きでスプレーをする)を与えると、美しい状態をキープできます。
気がついたときに水やりができるよう、出しっ放しにしたままでもインテリアとして存在感のある、かわいいじょうろを近くに常備しておくのもおすすめです。
1-3. フェイクグリーン
どうしても世話をする時間がとれないという方や植物を育てることに苦手意識がある方には、フェイクグリーンを置くという選択肢があります。
また、シェルフの上のような水やりのしづらい場所に置く場合や、光が当たらない場所に置く場合にも、本物よりもフェイクグリーンの方が管理も簡単です。
イケアのフェイクグリーン「FEJKA フェイカ」シリーズは、細部まで精巧にできているため、本物と変わらない存在感を放つと人気のアイテムです。
2.【テイスト別】ナチュラルインテリアと観葉植物の飾り方
室内で植物を育てるインドアグリーンを実践するために、育てやすい観葉植物のなかからインテリアの雰囲気にマッチする植物を部屋のテイストごとに考えていきましょう。
また、空間を引き立てる観葉植物のおしゃれな飾り方についても紹介します。
2-1. ナチュラルヴィンテージ
ユーズド感とともに自然のさりげなさを表現するナチュラルヴィンテージテイストの空間では、室内がまるで自然の森の延長に感じられるように、植物の形をそのまま活かした飾り方がよいでしょう。
葉形がにぎやかすぎず、空気のぬけ感があって、主張しすぎない観葉植物が向いています。
2-1-1. オーガスタ
ツヤのある大きな葉が扇のように広がり、開放的でゆっくりとした時の流れを感じさせるオーガスタ。
クッションを並べた大型ソファの横に置くだけで、くつろぎの空間が完成します。
オールドチャイナ風の陶器の鉢やカバーを合わせると、ヴィンテージ感が出てこなれた雰囲気に。
2-1-2. ゴムの木類(フィカス・ウンベラータ、フィカス・ベンガレシスなど)
枝が曲線を描いて伸びるフィカス・ウンベラータは、おおらかでやさしげな葉の姿が特長的。
ナチュラルなスタイルにマッチします。
丈夫で成長が早いので、室内のシンボルツリーとして人気の観葉植物です。
枝分かれしてふんわりと横に広がるものや、上部にこんもりと葉が茂るものなど、仕立てによって樹形が異なるので、好みや置く場所のスペースに合わせて形を選びましょう。
2-1-3. パキラ
花が開いたような葉の並び方が特徴的なパキラ。
シンプルで主張しすぎないので、個性的なディスプレイにも似合います。
パキラの根元部分に小さな葉のカバープランツを植えると、よりナチュラルな仕上がりに。
また、ミニ株のパキラを使わなくなったコーヒーカップに植え替えると、サステナブルな印象で空間になじみます。
鉢植えのミニサボテンと並べると、雑貨店のようなかわいいディスプレイになりますよ。
2-2. 南国風リラックス・ナチュラル
南国のあたたかさとおおらかさを感じるリラックススタイルのナチュラルインテリアには、自然の躍動感と野性味あふれる観葉植物が似合います。
葉色の緑が濃く、清涼感や開放感がイメージできる植物を選びましょう。
2-2-1. モンステラ
深い切れ込みのある葉形がオリエンタルな雰囲気を感じさせるモンステラ。
亜熱帯を思わせる大きな葉の深い緑が、暑さに負けない植物の生命力を感じさせます。
視線に入りやすいようフラワースタンドやサイドテーブルの上に置いて高さを出すと、モンステラの存在感を間近で感じとることができますよ。
耐陰性があるので半日陰の場所でも育ちます。
2-2-2. ヤシ類
ヤシ類の植物は、細く流れるような葉が涼やかで、空間に清涼感を運んでくれます。
カーテン越しの窓辺に配置すれば、光と葉が織りなす陰影を楽しめて、リラックスムードが高まります。
2-2-3. アガペ・アテヌアータ
品種によってはテキーラの原料にもなるアガペは、メキシコ原産の多肉植物で乾燥に強いのが特長。
なかでもアガペ・アテヌアータは茎高に育ち、その独特のフォルムが個性的。
エキゾッチックな織物や、装飾的なモザイクタイルとコーディネートすれば、無国籍風のリラックススタイルが楽しめます。
2-3. 北欧風ナチュラルモダン
シンプルで居心地の良い北欧風ナチュラルモダンな空間には、樹形がすっきりとしてバランスが美しい観葉植物をおすすめします。
濃く鮮やかなグリーンの葉色の植物なら、明るめの室内とのコントラストが美しく、存在感がアップしますよ。
2-3-1. サンセベリア
空気の浄化作用があるとして注目度の高いサンセベリア。
リビングのテレビ周りや階段の踊り場に置くと、空間がすがすがしく感じられそうです。
縦長の陶器の鉢を合わせると、シャープでスタイリッシュな印象がアップしますよ。
主に縦方向に成長するため、ほかの植物に比べると横方向の広がりは控えめです。
玄関や階段の踊り場のように、天井方向にはゆとりがあるけれど、横方向にあまり広さがとれないといった場所にもすっきりと配置できます。
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2-3-2. ストレリッツィア
オーガスタと同じ属性のストレリッツィア。
オーガスタよりもほっそりとしてモダンな印象です。
白い壁の前に、白い陶器鉢のストレリッツィアを置くと、葉の色や姿がはっきりと見えて効果的です。
また、ツヤ消しの石素材でできた鉢を合わせると、しっとりと落ち着いた印象が深まります。
2-3-3. ペルスイダレ
3. 観葉植物を使ったおしゃれな空間ディスプレイのアイデア
植物のみずみずしさや清涼感を活かせるディスプレイを実践してみましょう。
床面に置く以外にも、空間やデッドスペースを活かした立体的な観葉植物の見せ方を紹介します。
3-1. 天井からつるして楽しむ
床に植物を置くスペースがないという場合も、天井までの縦の空間なら自由に使いやすいのではないでしょうか。
天井にフックを取り付けて、ハンギングポットやハンギングネットで植物をつるせば、視線の先にいつもグリーンが見えて心地よいですよ。
照明用のダクトレールがあれば、もっと簡単です。
ダクトレール専用フックを付け加えるだけで、そこに植物をつるすことができます。
照明用ダクトレールは、天井に照明器具の取り付けプラグがあれば、自分で取り付けできる簡易タイプもあるので、賃貸物件の方でもチャレンジ可能。
イケアの植木鉢つり下げ用ホルダーや植木鉢用ネットを使えば、簡単につるせます。
つるす長さは市販のS字フックを継ぎ足すことで調整できるので、ちょうどよい長さを探ってみましょう。
夜には、ダクトレールの照明で植物を照らしてみるのもいいですね。
葉の形の影が壁に投影されて昼間とは違う幻想的な雰囲気が楽しめますよ。
ただし、この場合の照明は熱を発生させないタイプを選ぶのがポイントです。
ハンドメイドがお好きなら、ハンギングディスプレイを自作してみてはいかがでしょうか。
北欧インテリアでよく見られるモビール「ヒンメリ」なら、家庭にあるストローと糸で簡単に手作りできます。
ヒンメリに重量のあるものを入れるのは難しいので、エアプランツをふんわり飾ってみましょう。
ストローの色と糸の色の組み合わせで雰囲気が変わります。
インテリアに合わせて、好みの色合いを組み合わせてみてはいかがでしょうか。
3-2. 自然な形でからませる&垂らす
葉が垂れ下がるツタ状の植物は、ワイヤーや柵にからませたり、雑貨にからませたりして、植物の自然な姿に近づけてみましょう。
シェルフにたくさん並べて垂らせばガーランド風に。
キャスター付きのワゴンに植物の鉢をディスプレイすれば、水やりも日なたへの移動も簡単です。
お手入れも一度にまとめて行えるので便利です。
イケアの「RÅSKOG ロースコグ」のように、適度な間隔でバスケットが連なった形のワゴンがあれば、グラスやポットに植えた植物をまとめておしゃれにディスプレイできます。
葉が大きいものや小さいもの、濃い緑や黄色がかったものなど、あえて異なるイメージの植物を並べると、ナチュラルさが表現できます。
いちばん上の段のバスケットにはツタの仲間や成長の早いポトスを配置して、流れるように仕立てるのもおすすめ。
植物同士が自然にからみあって、フラワーショップの店頭にあるフラワースタンドのようにすてきな仕上がりに。
キャスター付きワゴンだから、水やりの際はカートをベランダや庭に移動させるのも簡単です。
バスケットの底が網目状になっているので、水やりの際も自動で水切りができるのがうれしいですね。
3-3. ユニークな容器を利用する
植物専用の鉢やポットの代わりに、おしゃれでユニークな容器に植物を飾ってみましょう。
白いウォールクロスは植物のグリーンがとてもよく似合います。
観葉植物用のアートフレームがあれば、まるでアート作品のように植物を壁面にデコレーションできます。
「植物を壁にかけるなんて大変そう!」と思われる方は、フェイクグリーンのアートフレームを使ってみてはいかがでしょうか。
室内のリアルな観葉植物に混ぜて飾れば、フェイクであることを忘れるくらいなじみますよ。
壁面に飾るのが難しい場合には、冷蔵庫を利用してみるのはいかがでしょうか。
もし、サイドパネルや扉部分にちょっと空いているなと感じるスペースがあれば、少しグリーンをプラスしてみましょう。
イケアの「GRUNDTAL グルンドタール」のように裏面がマグネット式の小物入れがあれば、とても簡単です。
冷蔵庫は清潔さが第一なので、ここはフェイクグリーンの力を借りましょう。
好きなグリーンを小物入れに(ちょっと余裕がある程度に)詰めていき、あとは冷蔵庫に付けるだけです。
冷蔵庫の壁面やドアにちょっとしたレシピやメモを挟むたびに、かわいいグリーンが目に入るので、癒やされますよ。
また、意外性のあるユニークな容器と植物を組み合わせると、かえって植物の存在感が際立つディスプレイになりますよ。
例えば、通常は植物とは組み合わせないような電球型のポットやビーカーのようなグラスに小さな観葉植物を仕込むのも楽しいアイデアです。
また、イケアの「SATSUMAS サッツマス」のプラントスタンドを使えば、あらかじめ5個の鉢カバーがセットされているので、そこに好きな植物(もちろんフェイクグリーンも可能)を選んで入れるだけで、立体的でリズム感のあるディスプレイが完成します。
小さな植物がお好きなら、「SOCKER ソッケル」の温室に鉢を並べてミニガーデン風に仕立てれば、観る人にとっても植物にとっても居心地の良い場所ができそうです。
4. 植物とインテリアの相乗効果を高めよう
観葉植物はナチュラルインテリアとの相性が良いアイテムです。
定番スタイルから意外性のあるものまで、いろいろなディスプレイ方法を試してみてはいかがでしょうか。
愛情を注いで育てた観葉植物とインテリアの両方が映える空間を実現してみましょう。