日常の暮らしにフィット、使いやすいカトラリーセット
#イケアの参考記事 公開日:2022年7月19日、 更新日:2024年9月2日
毎日の食事で使用するカトラリーは、特別なものでなくても、お気に入りを選ぶと気分がよいものです。
おしゃれなレストランに出かけた際、料理が運ばれるまでの間、ピカピカに光るカトラリーを目にしていると、それだけでも気分が上がりますよね。
そんなワクワクする気持ちを日常生活にも取り入れてみませんか?
毎日の暮らしが少し楽しくなるような、普段使いにうれしい使いやすいカトラリーセットを紹介します。
1. カトラリーとは?
「カトラリー」とは、食事をするときに使用するナイフ、スプーン、フォークなどの総称です。
ヨーロッパを発祥とするカトラリーは贅沢品であり、ゲストのために美しいカトラリーをそろえることは当時の王侯貴族の富の象徴でもありました。
時代を経て、料理のバリエーションが豊かになるとともに、カトラリーの種類も増え、今では世界中に広まっています。
国や地域によってサイズも異なり、北欧やドイツ製のカトラリーはやや大きめサイズ、フランス、イギリス、イタリア製は少し小さめサイズ、といった傾向も見られます。
日本では、お箸もカトラリーの一種と言えますよね。
2. 常備したいカトラリーの種類と本数
カトラリーセットを購入するとき、どんな種類のカトラリーを、どのくらいの本数でそろえればよいのか悩む方もいらっしゃるのでは?
日常生活で常備しておきたいカトラリーの種類や本数について、具体的に考えていきましょう。
2-1. 食卓を彩るカトラリーの基本的な並べ方
まずは、カトラリーの並べ方をおさらいしてみましょう。
カトラリーを並べる順番は、コース料理のセッティングを基本とします。
コース料理は、基本的には、前菜(オードブル)、スープ、魚料理、ソルベ、肉料理、デザートと進みます。
国によってセッティングの位置が異なるケースもありますが、一般的に食事をするときは、両端のカトラリーから手に取って使うので、前菜用を一番外側に、続いてスープはその内側に……と並べることになります。
並びだけを単純にまとめると、右側は、外から順に、スープスプーン、オードブルナイフ、フィッシュナイフ、テーブルナイフ(肉料理用)。
左側に並ぶカトラリーは、外から順に、オードブルフォーク、フィッシュフォーク、テーブルフォークとなります。
また、デザート関係のカトラリーは、料理皿の向こう側に横向きに並べます。
カジュアルな食事では、カトラリーをまとめて右側にセッティングする場合もありますが、基本を覚えておくと、オフィシャルな会食を開く際にスマートに対応できますね。
2-2. ひとり暮らしの場合
ひとり暮らしであっても、ときには家族や友人を招いて食事をする機会があるもの。
カトラリーは自分で使う分だけでなく、すこし余裕を持って用意しておくと安心です。
スプーン、ナイフ、フォークの基本の3種に、デザートスプーンとサラダフォークを加えた5種類を基本セットとして、何セットかそろえてみてはいかがでしょうか。
2-3. ファミリーの場合
ファミリーの場合、家族の人数プラス来客数をそろえるのがベター。
4種類または5種類入りのカトラリーセット6人分が目安です。
来客の数やカトラリーの使用頻度に合わせて、足りないと感じるものがあれば買い増しして調整するとよいでしょう。
あとから買い足すことを考えて、長期間販売されている定番シリーズのカトラリーを選んでおくと、あとになって同じ物が見つからないといった失敗が少ないですよ。
2-3-1. FÖRNUFT フォルヌフト
イケアの「FÖRNUFT フォルヌフト」は、基本のカトラリー4種類×6セットがそろうカトラリー24点セット。
「FÖRNUFT フォルヌフト」シリーズでは、どのカトラリーもそれぞれ4本セットが販売されているので、買い増ししやすいのもうれしい。
2-3-2. DRAGON ドラゴーン
イケアの「DRAGON ドラゴーン」シリーズのカトラリーは、発売以来30年、イケアを代表するロングセラー商品です。
多くのイケアレストランで採用されているので、実際にイケアレストランで手にしたことのある方も多いかもしれません。
その耐久性と流行に影響されないデザインのよさは、レストランで実証済み。
少し背が反ったナイフの形が手にフィットしやすく、おしゃれでかわいい北欧デザインが評判です。
セット内容はフォーク、ナイフ、スプーン、ティースプーンの4種類×6セット。
サラダフォークは含まれませんが、大きいフォークで代用してみてはいかがでしょう。
「DRAGON ドラゴーン」シリーズでは、セットにない種類のカトラリーもラインアップされているため、少しずつそろえるのもおすすめです。
2-4. カジュアルなホームパーティーや来客が多い場合
友人を招いてのホームパーティーやイベントが多いご家庭では、カトラリーの出番が多くなるでしょう。
人が集まるイベントが多いご家庭なら、あらかじめ本数が多いカトラリーセットの購入がおすすめです。
とはいえ、カジュアルなホームパーティーであれば、ゲスト全員分のカトラリーを無理にストックしておく必要はありません。
お箸を併用したり、プラスチックや木製のカトラリーを混ぜてみたりと工夫をしてみて。
小さなお子さまを招くパーティーでは、プラスチック食器の方が安全な場合も。状況に合わせて、使い勝手のよいものを選ぶのがポイントです。
2-4-1. MARTORP マールトルプ
イケアの「MARTORP マールトルプ」は、ケーキフォークやティースプーンを含んだ使いやすいカトラリー30点セット。
基本の5種類×6セットが一気にそろいます。来客の多いご家庭は、このセットを基本に、フォークやティースプーンといった出番の多いカトラリーを買い足して、わが家のオリジナルカトラリーセットとして充実させてみてはいかがでしょうか。
2-4-2. KALAS カラース
イケアの「KALAS カラース」は、子ども向けにデザインされたプラスチック製のカトラリー18点セット。
ナイフ、フォーク、スプーンの3点×6セットで、セットごとのカラーが異なるため、好みの色を選べば取り間違いが防げますね。
北欧デザインを感じる落ち着いたパステルカラーのかわいいカトラリーは、子どもの小さな手でも握りやすいよう設計されています。
食器洗い乾燥機対応なのも大きなメリット。
軽量なので、キャンプやピクニックといったアウトドアパーティーにもおすすめです。
3. 基本セットに加えたい便利なカトラリー
一般的に、どんなメニューであっても4種類から5種類の基本のカトラリーセットがあれば対応できますが、立食やカジュアルなパーティーでサラダやデザートを取り分ける機会が多いなら、サービングに役立つカトラリーやツールをプラスするのもよいでしょう。
必ずそろえなければいけないものではないけれど、キッチンスペースに余裕があれば、そろえておくと便利ですよ。
3-1. あると便利なサービングカトラリー
ゲスト間はもちろん、家族間であっても使用中のカトラリーで大皿料理を取り分けるのは、衛生面でもマナーの面でもNG。
サービングカトラリーを常備しておくと、取り分け以外の用途でも活用でき、マナーの行き届いた食事になりますよ。
3-1-1. DRAGON ドラゴーン
イケアの「DRAGON ドラゴーン」シリーズには、単品で購入できるケーキサーバーがあります。
カトラリーと同じデザインで統一できるから、見た目もGOOD。
ケーキサーバーは、誕生パーティーやクリスマスパーティーといったイベントで、カットしたケーキを取り分けるのに役立つアイテム。
ケーキの形を崩さずにしっかりとプレートまで運ぶことができます。
出番はそう多くないかもしれませんが、キッチンに1本常備しておくと、ケーキを食べるのが楽しみになるかも。
3-1-2. SKOGHALL スコグハル
イケアの「SKOGHALL スコグハル」は、サラダやパスタを大皿でサーブするときの取り分けに便利なトング。
これひとつあれば、つかみにくいパスタも、ストレスを感じることなくさっと取り分けできるはず。
このサラダトングは、歯の形状がシンプルで洗いやすく、衛生的なのもポイント。
立食パーティーでは、大皿料理の数だけ用意すれば、お料理ごとに取り分けできて便利です。
3-2. 本格的なキッズ用カトラリー
小さな子どもには先の丸いプラスチック製や木製のカトラリーが安心です。
とはいえ、子どもは大人と同じものを使いたいと思うものです。
また、子どもに小さなころからきちんとしたテーブルマナーを学んでほしいと望む方もいらっしゃることでしょう。
キッズ用にデザインされたカトラリーセットなら、そうした本物志向のご家庭にもぴったりです。
4. カトラリーの材質と仕上げ
カトラリーには、素材や仕上げによる違いがあります。
使用するシーンに合わせて適したものを選ぶためには、どんな材質があるのかを知っておくとよいでしょう。
好みとともに、普段使いに最適なカトラリーを探してみて。
4-1.カトラリーの材質の種類
まずは、カトラリーに使われる材質や仕上げによる違いについて確認してみましょう。
純銀
カトラリーのなかで最上級でもっとも高価なのが純銀製のカトラリー。
ヨーロッパではかつて身分の高い貴族たちが使用し、銀食器は豊かさの象徴でもありました。
光沢感、口当たり、抗菌性など、あらゆる面で最高級品。純度の高い銀食器は「スターリングシルバー」と呼ばれています。
非常にデリケートで柔らかい金属であるため、入念なお手入れと管理が必要です。
洋白銀
高価な純銀製の代用として登場した洋白銀のカトラリー。
銅とニッケルと亜鉛を使用した合金やステンレス素材に純銀でメッキをかけたもので、「銀食器」とも呼ばれています。
光沢や色、重量感などが純銀製に似ていることから人気があり、銀を厚くかけるほど、光沢が増して、口当たりもなめらかなのだとか。
長期放置すると、皮膜をつくって変色するため、お手入れが必要です。
ステンレススチール
ヨーロッパで銀食器の代用として考案されたのが、ステンレススチールのカトラリー。
現在、最も一般的に普及している日常使いに適したカトラリーです。
美しい質感と耐食性があり、安心して長く使用できる素材です。保管の際は布で拭いてから保管するときれいな状態を保つことができます。
木製
口に入れたときに、金属特有のひんやり感がなく、やさしい口触りが特徴的な木製のカトラリー。
小さなお子さまのお食事用としても人気です。
天然素材のため、水に浸しっぱなしにしたり、乾燥させすぎたりしてしまうと劣化が進んでしまうため注意が必要です。
プラスチック
加工しやすいため、色や形に個性のあるデザインが豊富。
小さな子どもでも安全に扱いやすく、軽量で持ち運びに便利です。
4-2. カトラリーの仕上げの種類
カトラリーの外観は素材の違いだけでなく、表面の仕上げの違いによっても印象が異なります。
それぞれの特徴について見てみましょう。
主な違いは光沢があるか、ないか。
それぞれの特長を確認しながら、好みのタイプを選んでみましょう。
鏡面仕上げ
光沢感のある仕上げ。
ミラー仕上げとも呼ばれます。布で磨くと美しく輝きます。
ヘアライン仕上げ
一定方向に細い線のような傷を入れて、マットな質感に仕上げたもの。
ツヤ消し仕上げ
あえて光沢感をなくすように仕上げたもの。クラシックな印象があります。
梨地仕上げ
名称のとおり、果物の梨の表皮をまねたもの。表面に凸凹をつくり、表情を付ける加工です。
5. お気に入りのカトラリーで食卓を楽しく
テーブルの上にステキなカトラリーが並んでいると、食卓が華やぎ、料理がいっそうおいしく感じられるものです。
すこしずつ個性の違うカトラリーのなかから、お気に入りのカトラリーセットを見つけて、毎日の食卓を楽しくステキに彩ってみませんか。