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インテリアを印象的に見せる観葉植物の選び方

公開日:2022年7月7日、 更新日:2024年9月30日 #イケアの参考記事

すっきりと片付いた家、整然と配置されたインテリア、理想の空間を実現したはずなのにどこか物足りない、インテリアに変化を加えたいと感じたときは、観葉植物を飾ってみましょう。

観葉植物の存在は、見慣れた空間をぐっと印象的に変えてくれます。

すぐにでも実践できる観葉植物の上手な選び方や飾り方をご紹介します。

1. 空間のフォーカルポイントを定める

観葉植物をインテリアとして活かすとき、重要なのがその「配置」です。とくに、存在感のある大型の観葉植物は、インテリアに与える効果を最大限にすることを考えて配置しましょう。 

  • 効果的な配置を知るには、まず、空間のフォーカルポイントを定めることから始めます。フォーカルポイントとは、その空間で「最初に視線が向く場所」のこと。 
  • ドアを開けたときに、フォーカルポイントに置かれたアイテムが最初に目に入るため、空間全体の第一印象を作り出します。 
  • フォーカルポイントにすがすがしい印象の植物があると、空間全体の印象もすがすがしく心地よいものになるでしょう。

つぎに、実際に、フォーカルポイントを探してみましょう。

部屋の入り口から見て真正面に何が見えるでしょうか?

もし壁面があれば、そこがフォーカルポイント。

真正面に窓がある場合は、その両サイドにある壁面のうち、目立つ方の壁がフォーカルポイントと考えましょう。

2. インテリアに効果的な観葉植物の置き方

フォーカルポイントが定まったら、育てたい観葉植物を選び、その大きさから効果的な配置を考えます。

2-1.大型観葉植物で空間の広がりを演出する 

  1. ドアを開けたときに、部屋の広がりを強調したいリビングは、大型の観葉植物を選んで効果的に飾ってみましょう。 
  2. フォーカルポイントにはできるだけ目立つものがあった方が視線を引きつけやすいので、ほかのインテリアとの高低差が出せるよう、1mほどの高さのある植物が効果的です。

大型植物は、入り口ドアからフォーカルポイントの壁を見たとき、ドアから見て奥側(入り口から見て遠い側)の角に設置するとよいでしょう。

すると、ドアを開けたときに、大型の観葉植物に自然と目が行くことになります。

奥に向かって視線が引っ張られることになるので、目の錯覚で実際よりも奥行きがあるように感じさせることができます。 

また、家具を配置する際には、観葉植物に向かう視線を妨げないようにしましょう。

ソファテーブル、ソファ、大型観葉植物といったように、手前から奥に向かって徐々に背の高いアイテムが並ぶように意識すると、観葉植物の方向に視線を上手に引っ張ることができて効果的です。 

このような錯覚による効果を高めるなら、植物選びにもポイントがあります。

上方向(できれば目線より高い位置)にボリュームのあるタイプの植物は、よりしっかりと視線を集めるため、錯覚の効果も高くなります。

具体的には、パキラやベンジャミンなど、高い位置にボリュームのある植物な 大型鉢の植物は、小さな植物より保水力が高いので、思ったほど手間がかかりません。

育てやすい品種ならパキラでしょう。

ベンジャミンは繊細な葉形が魅力ですが、温度変化に敏感なのでやや注意が必要です。

どちらも直射日光の当たらない明るい場所を好みます。

カーテン越しに光が届く範囲の室内で管理すれば、問題なく成長しますよ。

パキラやベンジャミンなど立ち姿の美しい観葉植物は、白、黒、グレーといった無機質なカラーの鉢カバーに合わせると、姿が際立って見えてスタイリッシュ。

さらに、土の表面をマルチング材でカバーすることで、乾燥を防げるうえに、インテリアに合わせて雰囲気を変えることができます。

真っ白な玉砂利でカバーすれば、いっそう洗練された雰囲気に。

パークチップや水苔を使えば、ナチュラルな印象に仕上がります。

2-2.目線より高い位置を意識する

中型からやや小さめの観葉植物を飾る場合は、高さが出るように工夫します。

  1. 中型の鉢植え植物はサイドテーブルや フラワースタンド台の上にのせて底上げをすると、大型植物と同じような効果が得られます。
  2. また、葉姿がユニークで少しクセの強い植物を選ぶと、存在感をアピールできます。例えば、切れ込みの入った葉姿にオリエンタルな雰囲気が漂うモンステラ。そんな個性的な鉢植えなら、大型鉢に負けないインパクトがありますよ。
  3. また、小型の植物なら、キャビネットの上部やシェルフの棚を利用して、高い位置に飾ることを意識すると、空間にメリハリが生まれます。ほかにも、ツタ植物をハンギングポットに入れて天井から吊るしたり、シェルフに並べて緑のカーテンのようなディスプレイにしたりとアイデアしだいで注目度がアップしますよ。

大きな葉がみずみずしい印象のモンステラやフィカス・アルテッシマといった植物は、生命感を強調したワイルドなディスプレイに挑戦するのもおすすめです。

植物の根元をヤシ殼のような天然繊維でざっくりと囲んで、ワイルド感を演出しましょう。

さらに、鉢カバーには、コーヒー豆の保存に使われるような麻袋を合わせるとサステナブルなインテリアに。

イケアの「BOTANISKボータニスク」シリーズのガーデニング用バッグを鉢カバーとして利用するのもおすすめです。

綿やジュートといった天然素材の質感がおしゃれなうえ、付属のプラスティックのインサートが水漏れを防いでくれるため、実用面でも安心です。

イケアの「BOTANISKボータニスク」シリーズには、植物のディスプレイに役立つアイテムがさまざまに揃っています。

例えば、バナナの天然繊維で編まれたハンギング収納は、ガーデニング用品向けですが、アイビーやポトス、グリーンビーズのような葉が垂れ下がる植物のディスプレイにも役立ちます。

植物のポットを入れたら、持ち手を壁のフックやポールにひっかけるだけで、簡単にハンギングディスプレイが完成します。

さらに、フェイクグリーンを使えば、軽量で土がこぼれ落ちる心配がないので、場所を選ばずディスプレイが楽しめます。

2-3.スモールプランツは配置にこだわる 

リビング以外の場所でも、植物を取り入れてみましょう。

キッチンでは、多肉植物やサボテンなどかわいいスモールプランツを複数選んで、キャビネットに並べてみるのもよいでしょう。

ナチュラルなインテリアなら、少し無造作に並べると生き生きとした印象に。

モダンなインテリアに合わせるときは、きっちり等間隔に並べると雰囲気にマッチしてスタイリッシュに見えますよ。

2-4.万能なフェイクグリーンをちりばめる

植物の力を借りたくても、家の中は明るい場所ばかりとは限りません。

洗面所やトイレ(場合によっては玄関先)などは日光が届かず、植物にとっては過酷な環境です。

とはいえ、そうした暗い印象の場所ほど、生き生きとしたグリーンの彩りが欲しいですよね。

そんな悩みはフェイクグリーンが解決します。

イケアの「FEJKA フェイカシリーズ」は、近づいて見ないと本物かフェイクか見分けがつかないほど、細部にこだわって作られています。

注意して見なければフェイクと気付かれないでしょう。植物の世話に時間をかけられない方も、フェイクなら問題ありませんよね。

フェイクグリーンであれば、光のない場所はもちろん、土を使わず水やりの必要もないので大胆な壁面ディスプレイにも挑戦できます。

イケアの「FEJKA フェイカシリーズ」の壁取り付け型アートプラントなら、壁面に取り付けるだけで、自然の力あふれる壁面グリーンアートが完成します。

「FEJKA フェイカ」シリーズのポットタイプの植物は、鉢カバーを合わせて、おしゃれさをプラスしてみましょう。

素朴なブリキ缶に入れるだけでも印象が変わりますよ。

日光の届きにくい洗面周りに置く場合には、清潔感あふれる白い陶器の鉢カバーがおすすめ。 

壁面アートプラントは、複数使用することで、インパクトが倍増します。

絵画や写真パネルと合わせて、複合アートとして楽しんでみては。

全体が四角形におさまるようにディスプレイすると、均整がとれて美しい印象になりますよ。

3. 観葉植物のダブルの効用

植物には空気の浄化作用があるといわれています。

植物の緑がある空間では、ほっとするような和やかさを感じますよね。

それは、植物が空気中にフィトンチッドと呼ばれる物質を放出しているからなのだそうです。 

観葉植物があると、なんとなく空気がすがすがしく感じるのはそのせいかもしれません。

美しいグリーンの観葉植物を眺めているだけで、心が洗われていくような気持ちになります。

また、観葉植物のグリーンは、インテリアを引き立てる名脇役でもあります。

ナチュラルインテリアに南国テイストを加えたり、工業デザインにオアシス的な雰囲気をプラスしたりと、観葉植物の使い方しだいで空間に新しいエッセンスが加わります。

観葉植物には、インテリアの雰囲気を格上げしてくれる力も潜んでいるようです。

4. 観葉植物はインテリアの味方

植物の緑を感じる空間は、目にも心にも心地よさを運んでくれます。

観葉植物を上手に配置すれば、インテリアや空間がもっとスタイリッシュで居心地よく感じられることでしょう。

リアルでもフェイクでも、取り入れやすいものからグリーンの彩りのある暮らしを始めてみませんか。