イケアは「より快適な毎日を、より多くの方々に」というビジョンのもと、「より手ごろな、より身近な、よりサステナブルなイケア」の実現という明確なビジネスの方向性を基盤にしています。日本国内では、約20年にわたり、お客さまやコワーカー(従業員)、パートナーとともに歩みを続けてきました。これまでに、10のイケアストア(大型店舗)、3つの都心型店舗、2つの商業施設内店舗、IKEAオンラインストア、IKEAアプリ、カスタマーサポートセンター、そして全国470か所の商品受取りセンターを含む幅広いタッチポイントを通じて、より多くの方々にとっての「家での暮らしのパートナー」になることを目指し、手ごろな価格での商品やサービスの提供に取り組んできました。
イケアにとって魅力的かつ重要なホームファニッシング市場である日本、特に東京は、今もなお発展し、消費者の行動や購買傾向は日々変化を続けています。より多くの方々が、デジタルとリアルの両方のタッチポイントにおいて、シームレスでパーソナライズされた利便性の高い体験を求めるようになってきました。こうした多様化するニーズに応えるため、イケアはオムニチャネルリテイラーとして、各タッチポイントを継続的に強化するとともに、それらを包括的に連携することで、より快適なお買い物体験を提供できるよう努めています。
同時に、イケアは今日だけでなく未来に向けても「よりよいイケア」であり続けることを目指し、常に刷新と改善を重ねています。私たちはあらゆるタッチポイントを継続的に最適化することで、お客さまのニーズの変化に対応しながら、持続可能な成長を実現しようとしています。このアプローチにより、私たちはレジリエンス(変化への対応力)を高め、既存のタッチポイントを最大限活用するとともに、状況に応じてその変革、閉鎖、新設を行いながら、革新的な形態やお客さまとの新たなつながり方を模索しています。
この度、多様化するお客さまのニーズに応えるとともに、持続可能な成長に一層注力するため、首都圏におけるオムニチャネル戦略の見直しを進めることにしました。十分な検討と熟慮を重ねた結果、IKEA原宿およびIKEA新宿の営業を終了することを決定しました。それぞれの店舗の営業終了は、2026年初頭を予定しています。今後は、IKEA渋谷が東京都心部におけるブランドの拠点となります。
2020年から2021年にかけてオープンしたIKEA原宿、IKEA渋谷、IKEA新宿は、インスピレーションあふれるアイデアやソリューションの発信源となってきました。これらの店舗で得られた知見と経験は、2024年のIKEA渋谷のリニューアルへとつながり、今もなお、革新的な取り組みを推進し続けています。
今後、首都圏においてはIKEA渋谷のほかに、IKEA立川、IKEA Tokyo-Bay、IKEA新三郷、IKEA横浜、IKEA横浜ベイクォーターなどのイケア店舗に加え、IKEAオンラインストア、IKEAアプリ、カスタマーサポートセンター、商品受取りセンターといったさまざまなタッチポイントを強化しながら、オムニチャネルでの取り組みを進めていきます。それにより、お客さまにとって便利でシームレス、アクセスしやすいイケアでのお買い物体験を引き続き提供していきます。
代表取締役社長 兼 Chief Sustainability Officer ペトラ・ファーレは、次のようにコメントしています。
「この決断は簡単なものではなく、熟慮と検討を重ねたうえでのものです。これは、私たちが多様化するニーズに応えながら『どこにタッチポイントを構えるか』だけでなく、『どのようにお客さまと向き合うか』を常に最適化していくことを表しています。今回の決断は、現在の状況を踏まえつつ、イケアのビジネスの方向性である『より手ごろな、より身近な、よりサステナブルなイケア』の実現に向けた、長期的な成長を見据えた戦略的な一歩です。変化にはチャレンジが伴いますが、私たちはすべてのコワーカーを支え合いながら、この変革をともに乗り越えていきます。そしてこれからも、首都圏および日本全国において、コワーカーとともに、よりよい方法で成長を続け、『家での暮らしのパートナー』として、イケアのビジョンである『より快適な毎日を、より多くの方々に』の実現を目指していきます。
これまでIKEA原宿およびIKEA新宿をご利用いただいたお客さま、地域の皆さま、ビジネスパートナーの皆さま、そしてともに挑戦し続けてきたすべてのコワーカーに、心より感謝申し上げます。築いてきたつながり、いただいたご支援と期待は、私たちを支える大きなインスピレーションかつ原動力であり、これからの未来を形作る大切な糧となっています。」
この秋オープンするIKEA広島をはじめ、今後も日本国内において、さまざまな形態や方法でビジネスを展開し、多くの方々にとって、イケアがさらに身近な存在となることを目指していきます。そしてこれからも、快適でサステナブルな毎日をサポートする商品やサービスを手ごろな価格で提供し、多くの方々に「この家が好き」と感じていただけるよう、「家での暮らしのパートナー」として寄り添い続けたいと考えています。