イケア初のアーティスト・イン・レジデンスをご紹介
著名なアメリカ人写真家アニー・リーボヴィッツは、主にポートレート写真家として知られています。彼女は、世界中で人気を博す多くの文化人を独自のアイコニックな表現で写し出し、ポートレート写真界に革命をもたらしました。その一方で、彼女の長いキャリアの中には、ファッション写真、風景、個人を捉えたルポルタージュなど、幅広い作品も含まれています。



世界を席巻した写真
リーボヴィッツが、ローリングストーン誌のフォトジャーナリストとしてキャリアをスタートさせたのは1970年。まだサンフランシスコ・アート・インスティテュートの学生でした。彼女にとって初の大きな仕事となったのが、ジョン・レノンの特集記事です。10年後、同誌を退職する頃には、彼女の作品は広く知られるようになっていました。たとえば、リチャード・ニクソン大統領の辞任や1975年のローリングストーンズの米国・カナダツアーなどの写真は記憶に残るほど高い評価を得ています。
その後、Vanity Fair誌、続いてVogue誌に属し、膨大な量の作品を制作しました。俳優、監督、作家、ミュージシャン、スポーツ選手、政治家、実業家のポートレートや、ファッション写真を手掛け、現代生活を切り取ったコレクティブポートレートという独自の世界を開拓していきました。
彼女の作品コレクションの一部は出版され、世界中の美術館やギャラリーでは個展が開催されています。
名誉ある賞も多数受賞しています。2005年、全米雑誌編集者協会(ASME)が、過去40年間で雑誌の表紙を飾った写真の中からトップ40を発表しました。そのうち上位2位がリーボヴィッツの作品で、1位が、ジョン・レノンの暗殺当日に撮影され、ローリングストーン誌に掲載されたオノ・ヨーコとジョン・レノンの写真、2位がVanity Fair誌に掲載された妊娠中のデミ・ムーアの写真でした。
このほか、2009年には国際写真センターの生涯功労賞、2012年には美術で功績のあった女性に贈られるロサンゼルス現代美術館賞を受賞し、米国議会図書館にからは「Living Legend(生きる伝説)」の称号も与えられています。

イケアのアーティスト・イン・レジデンス
2023年1月、リーボヴィッツはイケア初のアーティスト・イン・レジデンスに就任しました。一年をかけたコラボレーションを通じて、彼女は世界中の家における人々のリアルな暮らしを記録しました。スタジオよりも生活感のある環境を好む写真家である彼女は、イケアの年次調査「Life at Home Report」がとらえた洞察に光を当てるのに最適な人物でした。プロジェクトを通して、彼女はレンズを使って世界中の人々の暮らしを照らし出しました。
あなたはメディアが捉える家での暮らし共感を感じることはできますか?
イケアのLife at Home Reportでは、約半数の人が、彼らのリアルな家での暮らしはメディアにあまり取り上げられていないと感じていることがわかりました。私たちは、家での暮らしの捉え方を変えたいと考えています。