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オフィスデザイン・レイアウト事例集:女性専用託児サービス付シェアオフィス「FLUP HOUSE」

ホンダロジコム株式会社[愛知県長久手市] 

子育ても、仕事も。やりたいことを叶えられるもうひとつの家 

子育てをしながら働く女性が、日々を健やかに暮らし、就業できる社会であってほしい。そんな想いを込めた、乳幼児の見守りスペースを併設したコワーキングスペース「FLUP HOUSE」が2022年7月4日、愛知県・長久手市にオープンしました。運営しているのは、物流サービスを幅広く展開するホンダロジコム株式会社。「女性がお子さまと一緒にリラックスして過ごせる場所にしたい」というご要望のもと、IKEA for Businessで空間づくりのお手伝いをさせていただきました。

働く女性のサードプレイスとしてのシェアオフィス 

「FLUP HOUSE」を運営するホンダロジコム株式会社のコア事業は物流サービス。物流の未来を担う、自動化の推進、AIの活用などにも取り組んでいます。 近年では、「物流のその先の先へ」をコンセプトに、物流の枠を超えて社会に貢献しながら持続的な成長を目指す新規事業にも着手しています。  ホンダロジコム株式会社では、従業員の40%を女性が占め、出産後も就業を継続する社員が増えています。その中で、「子どもとの時間がとれない」、「子どもの預け先がない」といった声があり、子育てをしている女性の困りごとに寄り添う取り組みの一つとしてシェアオフィス事業を立ち上げました。   「FLUP HOUSE」は、東海エリアでは珍しい乳幼児の見守りスペースを併設した女性専用の会員制コワーキングスペースです。「楽しく働いてほしい(FUN)」、「生活をより充実させてほしい(LIFE)」、「子どもも大人も成長する場にしたい(UP)」、「もう一つの家となる場所を提供したい(HOUSE)」という思いを込めて名付けました。  お話しを伺ったのは、シェアオフィス事業担当の五藤菜月さん(右)と髙井美波さん(左)。

見守りスペースは、北欧をイメージしたカラフルな空間。優しい色合いの家具やおもちゃを配置して、楽しい雰囲気にしました。保育士資格保有者を含むスタッフ2名以上が常駐し、仕事をしている間、お子さまを預けることができます。 授乳スペース。

同じフロアにある授乳室&おむつ替えスペース。授乳クッションやモビール、観葉植物などが置いてあり、親子ともにリラックスして過ごせます。

家やカフェにいるような“オフィスらしくない”空間に 

プロジェクトを担当したIKEA長久手の中野宏美さんと。

「いろいろ検討する中で、イケアの家具であれば家にいるようなリラックス感があり、機能性、デザイン性にも優れているので、『FLUP HOUSE』にぴったりではないかと思いました。また、イケアの平等や多様性を大切にする企業理念は『FLUP HOUSE』のビジョンと近いものがあり、思いを共有できることも大きかったです」と、五藤さん。

自由で楽しい! 発想が広がるオフィスエリア 

オフィスエリアは、自立式のスクリーンで緩やかに空間を分けています。電源、Wi-Fiを完備し、サブモニター、オンライン会議用の個室ブースなども設置しています。「建物自体が広いので、なんでも置こうと思えば置けてしまいますが、余白を大事にして、いい意味でオフィスらしくない開放感のある空間にしました」(五藤さん)。

集中エリアと呼ばれるスタンディングテーブルとハイチェアを設置したスペース。執務エリアのデスク&チェアとはまた違った姿勢で仕事ができます。 コワーキングスペースはフリーアドレス制なので、気分転換に途中で席を変えることもできます。

打ち合わせエリアにあるテーブルは、レイアウトを自由に変えられます。「可動しやすく、いろいろな使い方ができるようにしました」と、IKEA長久手の中野さん。

建物の2階は、ホンダロジコム株式会社の社員専用サテライトオフィスになっています。こちらもイケアのインテリアで統一。1階同様にフリーアドレス制で、オフィスとは思えないほど広々とした家具の配置が特徴です。

仕事の合間にリラックス。コミュニティが生まれる共有スペース 

オフィスエリア以外にキッチンやリラックスエリアがあり、利用者同士が交流できるスペースになっています。子育ての情報をシェアしたり、それぞれの得意分野を持ち寄って協業するなど、ここから新しいものが生まれていくことを期待しています。  キッチンのプランニングを担当したのは、IKEA長久手の大須賀安乃さん。ピンクの壁紙とライトグリーンのアイランドキッチンの組み合わせが可愛くて、ひと際目を引きます。

収納がたっぷりあり、調理道具や器、カトラリーなどが揃っています。 シェアオフィスの入り口にはネットスーパーを利用できる宅配ボックスもあるので、食材を揃えてランチを作ったり、仕事終わりに夜ごはんの支度をするといった利用方法もあります。

入り口を入ってすぐ右手側にあるリラックスエリア。奥にはコート掛けとロッカーがあり、手前にはラグを敷いてソファを置きました。「やわらかい雰囲気が出せる布製ソファにすることも検討しましたが、新型コロナ感染症拡大防止の観点から、皮製にして拭き掃除をしやすくしました」(五藤さん)

IKEA for Businessのサービスを利用した感想をお聞きすると、「私たちの思いを汲んで、よい提案をしていただけました。担当の中野さんに『一緒に空間をつくり上げていきましょう』とおっしゃっていただいた通り、レイアウト、家具のデザイン、色、機能などをしっかり吟味しながら、楽しく進めることができたのが有り難かったです」と、話していただきました。

「FLUP HOUSE」は2022年7月に完成し、9月中旬から本格稼働しています。法人契約、個人契約を問わず、見学・無料トライアル利用者を随時募集しているとのこと。お子さまの受け入れ年齢・月齢は6か月〜2歳児で、コワーキングスペースのみの利用も可能です。定員分の駐車場も完備しています。 

DATA

施設名:女性専用託児サービス付シェアオフィス「FLUP HOUSE(フラップハウス)」  
所在地:愛知県長久手市上川原6-7
TEL:0568-56-8893
HP: http://honda-logi.com 
業務形態:業務形態:物流支援(3PL)、物流コンサルティング、物流システム開発、物流不動産、グローバルロジスティクス 
導入年月:2022年7月
導入に要した期間:約6カ月
担当したイケアストア: IKEA長久手
使用したイケアのサービス:ビジネスインテリアデザインサービスおまかせ配送サービス家具組立サービスキッチン施工サービス 

※ 使用されている商品は記事掲載時期のもので、販売終了になっている商品が含まれる場合がありますのでご了承ください。