テレビ台の最適視聴距離と高さの目安とは? 購入する前に知っておきたい知識
#イケアの参考記事 公開日:2021年7月1日、 更新日:2024年8月20日
休日のお出かけもいいけれど、家の中でリラックスして長編映画を楽しむのもステキな時間。
映画館のようにとはいかないまでも、できれば快適な環境でゆっくり過ごせるとうれしいですよね。
もしホームシアターで疲れると感じたら、テレビとの視聴距離やテレビ台の高さに問題があるのかもしれません。
テレビの視聴に最適な環境を考えながら、より使い勝手のよいテレビ台を選んでみましょう。
1. 最適なテレビ台の高さとデザインとは
映画館で座席を予約するとき、どの席でも選べるなら、中央の列の真ん中の席を取りたいと考えるもの。
というのも、前列では画面を見上げなければならず、後列では全体は見えるものの迫力に欠けるためです。
これは家庭のテレビを見るときでも同じ。
テレビ画面の中心が目線より少し低い位置にあると無理なく全体が視界に入り、快適に見ることができます。
また、目の高さはどんな場所からテレビを見るかによっても変わります。
テレビを見る姿勢から、それぞれのシチュエーションに合わせて、テレビ台の最適な高さの目安をまとめました。
いずれも42型のテレビ(画面の高さ約52cm)を想定した高さを設定しています。実際に使用しているテレビの大きさと比較しながら考えてみましょう。
1-1. 床に座る場合
床に座ってテレビを見る場合、目の位置が低くなるため、テレビ台の高さは40cm以下が望ましいとされています。
それ以上の高さになると、テレビ画面を見上げる姿勢になり、長時間の視聴は負担になることも。
家族でテレビを見る際は、大人にとっては快適でも、座高の低い子どもにはつらい姿勢になっているかもしれません。
チャイルドチェアや厚手のクッションなどを使って、子どもが見やすい高さを保ってあげましょう。
「BESTÅ/ベストー」シリーズ
イケアの「BESTÅ/ベストー」シリーズは使い勝手のよさで人気のユニット家具。
なかでもテレビ台は人気アイテムで、幅180cmのモデルは大型テレビもバランスよくレイアウトできます。
白や黒といった基本のカラーからコンクリート調の個性的なカラーまで、バリエーションが豊富です。
» BESTÅ/ベストー テレビ台 扉付き
1-2. ソファの場合
ソファからテレビを見る場合、床に座っているときと比べて目線の位置が上がるため、テレビ台の高さは40cmから60cmが望ましいとされています。
ソファに座った状態でもテレビが見やすいテレビ台を紹介しましょう。
「BYÅS/ビーオース」テレビ台
イケアの「BYÅS/ビーオース」テレビ台は、可動棚が付いたオープン収納が特徴的。
DVDプレーヤーやゲーム機などの機器類を中央のオープンシェルフ部分に設置すれば、リモコン操作も快適です。
左右の収納部分には、内部に可動棚があり、収納したいもののサイズに合わせて調整できるのも便利ですね。
「BESTÅ/ベストー」シリーズ
「BESTÅ/ベストー」シリーズのテレビ台ユニット(幅120cm)に足を付けて、少し高さを出したモデル。
カラーが豊富なシリーズのため、どんな色を選ぶかによって部屋の雰囲気が変わります。
STOCKHOLM/ストックホルム テレビ台
イケアの「STOCKHOLM/ストックホルム」は、ウォールナット材を使用し、ナチュラルで落ち着いた雰囲気が漂うテレビ台。
幅160cmと大きすぎず小さすぎないサイズ感が人気の秘密。
配線口が付いているので、後ろの配線もすっきりまとめられます。
さらに、注目したいのが、フラップ式の扉をすっぽり上部に入れ込んで収納できる点。
リモコン機器を使用するときだけオープンスタイルで使用し、来客時には扉を閉めれば、テレビ回りをすっきりとした印象に保てます。
BRIMNES/ブリムネス テレビ台
イケアの「BRIMNES/ブリムネス」テレビ台は、ガラス扉が付いた引き出しとオープンスペースの収納付き。
オープンスペースがあることでリモコン機器が使いやすく、デザイン面でもライトな印象です。
本体背面のコーナー部分と下部に配線用の隙間があり、コードが絡むことがないように工夫されています。
FJÄLLBO/フィエルボ テレビ台
イケアの「FJÄLLBO/フィエルボ」は、無垢材の天板にブラック塗装のスチールを組み合わせたインダストリアル風のテレビ台。
扉が網目になっているので、扉を閉めたままでもリモコン機器が使用可能です。
また、背面は背板がないため、テレビ台を壁付けにしなくてはならないという制約はありますが、コード類をすっきり配線できるので、背面のお掃除も簡単です。
1-3. ダイニングの場合
ダイニングテーブルから、テレビを見ることもあるでしょう。
椅子に座っている分、高い位置から見ることになり、テレビ台の高さは60cm以上が望ましいとされています。
ただし、テレビ台が高くなるほど、圧迫感が出やすいのが難点です。
できるだけ余裕のあるテレビ台を選びましょう。
2. バランスよく見えるテレビ台の幅
テレビ台を選ぶ際にもっとも重要なのは視聴距離と高さを考えること。
とはいえ、インテリアとして考えるなら、テレビとテレビ台のバランスも大切です。
2-1. 空間に余裕がない場合
テレビの画面端がテレビ台からはみ出していると、非常に不安定なバランスとなり、ぶつかってテレビを倒してしまう可能性があります。
ミニマムなテレビ台を選ぶとしても、テレビの両端から少なくとも10cmは余裕のあるサイズで考えましょう。
2-2. 空間にゆとりがある場合
テレビ台の幅は、テレビよりできるだけ広い方がバランスよく見えます。
空間にゆとりがあれば、将来、さらに大型のテレビに買い替える可能性も見越して、できるだけ幅のあるものを選ぶのもよいでしょう。
3. テレビの最適視聴距離とは?
子どものころ、テレビを夢中で見ていたら、「目が悪くなるから、もっと離れた場所で見なさい」と注意された経験はありませんか?
実際のところ、視力への影響というよりも、以前の映像技術では近づきすぎると粗さが目立ってきれいに見えなかったことに起因するようです。
基本的に、上質な映像が楽しめる現在のテレビは、あえて遠くから見る必要はありません。
テレビ画面全体が視野に入ることを想定した最適視聴距離を、モデルごとに確認しましょう。
最適視聴距離とは、視聴者の視界いっぱいにテレビの映像が広がり、もっともテレビの世界に没頭できる場所を指します。
3-1. 4Kテレビの場合
精度の高い4K映像を見る場合、テレビ画面の高さの約1.5倍の視聴距離が最適です。
3-2. 2Kテレビの場合
一般的な2Kテレビの場合、4Kよりも長い視聴距離が必要です。
2Kテレビの画面の高さの3倍が適正視聴距離。
2K以外のその他のサイズのテレビをお使いの場合も、2Kテレビと同様の視聴距離を意識してみましょう。
適正視聴距離はあくまで目安であり、環境や体調、視聴している番組内容によって異なります。
それでも、高精細な映像ほど、近距離で楽しめることには変わりないようです。
4. 適切なテレビ台を設置して快適にテレビを楽しもう
バランスよく美しいテレビ台があれば、リビングがいっそう華やかな雰囲気に。
きちんとした姿勢で視聴できる環境があれば、家族でホームシアターを楽しむ、そんなステキな時間が増えそうです。
視聴する環境や使用するテレビのサイズ、解像度とともに、リビングのインテリアに合わせたデザインを考えながら、ステキなテレビ台を選んでみましょう。