おすすめの枕を紹介!選び方やタイプ別の特徴を解説
公開日:2024年12月6日
快適な睡眠をとるにはマットレスや敷布団が身体に合っていることが大切ですが、枕も同じくらい重要です。しかし、枕は種類が多く、選ぶ時に悩む方が少なくないのではないでしょうか。
今回の記事では、枕を選ぶ際の基準となる4つのポイントやタイプ別のおすすめ枕の特徴を紹介します。
枕選びに失敗すると、快適な睡眠がとれず、体調不良につながる可能性もあります。自分に合っている枕がわからず困っている方はぜひ参考にしてください。
1.枕を選ぶ際の4つのポイント
快適な睡眠のために、自分に合った枕を選ぶための4つのポイントとして、「サイズ」「高さ」「硬さ」「素材」が挙げられます。
①サイズで選ぶ
枕のサイズはメーカーや商品によって異なりますが、一般的に流通している3つのサイズがあります。
枕の基本的なサイズは「約幅63×奥行き43cm」です。これは多くの日本人の体型に合うサイズで、布団のサイズにも合います。
大きめのサイズ「約幅70×奥行き50cm」は、ホテルなどでも用いられています。ゆったりとしたサイズ感のため、包み込まれるような感覚を得られるほか、寝返りが打ちやすいサイズでもあります。
小さめのサイズ「約幅50×奥行き35cm」はかつて主流でしたが、日本人の体格がよくなったことから、現在ではあまり使われなくなりました。小柄な人は小さめのサイズの方が合う可能性があります。
このほかには幅が広いワイドサイズ「約幅70×奥行き43cm」や、好みの大きさを選べるオーダーメイドの枕も展開されています。
枕のサイズを選ぶ際に重視するべきなのは、寝返りの打ちやすさです。寝ているときには、身体の特定の部分が体圧によって圧迫され、血行不良につながることがあり、肩こりや腰痛の原因にもなります。寝返りを打つと、血液の循環が促されます。また、寝返りには身体の下側になっている部分にこもった体熱を発散し、体温調節をする効果もあります。そのため、左右に寝返りを打っても、頭が枕から落ちないサイズが理想的です。
②高さで選ぶ
快適な睡眠のために枕選びで最も大切なのは高さです。朝、起きたときに肩や首が凝った状態になるのが続くようであれば、枕の高さが合っていないことが原因の可能性があります。
まっすぐ立っているときの姿勢と同じ寝姿勢となるのが理想的とされています。そのためには、枕の高さは頸椎のカーブの深さに合わせて選ぶのが基本です。頸椎のカーブの深さは人によって異なりますが、一般的に1〜6cm程度が目安となります。頸椎のカーブの深さを目安に枕を選ぶと、寝ているときの首や肩への負担が軽減されます。
また、枕の高さは体格や寝姿勢による向き不向きがあります。高めの枕が向いているのは、肩幅の広い人や体格が大きい人です。一方で低めの枕は、後頭部の凹凸があまりない人や肩幅の狭い人、小柄な人に向いています。
仰向けで寝る場合は、枕が高いと首がまっすぐな状態や顎を引いた状態になるため、低めの枕が適しています。横向きで寝る場合には、枕が低いと肩よりも頭が下がってしまうため、高めの枕が向いています。
③硬さで選ぶ
枕を選ぶ際には硬さも大切な基準です。枕の高さが合っていても、硬すぎたり、柔らかすぎたりすると、理想的な寝姿勢をとれないため、肩こりや首こりなどの体調不良を招いている可能性があります。
枕が硬すぎる場合は、頸椎のカーブに枕がフィットせず隙間ができることから、肩や首に負担がかかります。反対に枕が柔らかすぎる場合は枕がつぶれやすいため、後頭部に圧迫されやすく、寝返りも打ちにくいことから、肩や首がこりやすくなります。
枕の硬さを左右するのは、素材の種類や密度です。枕の硬さの感じ方は人によって異なるため、実際に頭をのせてみるなど、自分に合ったものを探すことが大切です。
④素材で選ぶ
素材 | 特徴 |
---|---|
そばがら | そばがらは硬さがあるため、頭や首が固定されて安定感があります。吸湿性や通気性に優れ、熱が発散されやすいことも特徴。ただし、そばアレルギーや喘息のある人は使用できません。 |
パイプ | パイプはプラスチック製で、ストローを短くカットしたような形状。通気性にすぐれ、硬めの寝心地です。水洗いできるため、清潔に保てます。 |
羽毛 | 水鳥の羽毛が用いられ、保温性や吸湿性、放熱性に優れているのが特徴。羽毛は柔らかく包み込まれるような柔らかな寝心地です。 |
羽根 | 羽根は軸があるのが羽毛との違いです。羽毛の比率51%以上は羽毛枕、50%以下は羽根枕に分類されます。羽根も保温性や吸湿性、放熱性に優れており、やわらかい寝心地ですが、羽毛よりもやや硬めです。 |
ポリエステル綿 | ポリエステル綿は化学繊維のため、ホコリが発生しにくいのが特徴。ふわっとした寝心地で、弾力性や復元性があります。 |
ファイバー | ファイバーは通気性に優れ、熱がこもりにくいという特徴があり、やや硬めの寝心地です。水洗いできるため、清潔に保てます。 |
低反発ウレタン | 低反発ウレタンは頭の形に合わせて沈み、ゆっくりと復元します。頭を包みこむような柔らかめの寝心地です。 |
高反発ウレタン | 高反発ウレタンは適度な硬さがあり、頭や首にフィットして支えるのが特徴です。波形の形状が主流。 |
個人差がありますが、一般的に寝ている間にコップ1杯分の汗をかくといわれています。そのため、通気性や吸湿性、放湿性に優れた素材の枕を選ぶと、蒸れにくく快適な睡眠を得られやすくなります。
また、同じ素材でも密度が硬さに影響します。特に低反発ウレタンや高反発ウレタンは、密度が低いとへたりやすいので注意が必要です。
2.【タイプ別】おすすめ枕の特徴を紹介
タイプ別におすすめの枕を選ぶための特徴をまとめました。ただし、枕の使用感には個人差があるため、あくまでも参考程度にしてください。
・肩こりや首こりでお悩みの方におすすめな枕の特徴
・ストレートネックでお悩みの方におすすめな枕の特徴
・いびきが気になる人におすすめな枕の特徴
・横向きで寝る人におすすめな枕の特徴
2-1.肩こりや首こりでお悩みの方におすすめな枕の特徴
肩こりや首こりで悩んでいる人は、寝返りの打ちやすさを重視して枕を選ぶことが大切です。寝返りを打たずに睡眠中に長時間同じ姿勢でいると、体圧が身体の一部にかかるため、血行不良の原因になったり、筋肉疲労の原因となるためです。そこで、適度に反発力のある枕を選ぶと、寝返りを打ちやすくなります。
また、身体が自然なS字カーブを描く理想の寝姿勢を維持できる枕やマットレスを選ぶと、肩や首の筋肉への負担を軽減できます。枕は頸椎のカーブの深さに合ったものを選ぶこともポイントです。ただし、頸椎のカーブの深さは年齢によって変化していくことから、自分に合った枕を購入していても、時々見直すようにしましょう。
2-2.ストレートネックでお悩みの方におすすめな枕の特徴
正常な首の骨は前方に向かって緩やかにカーブしているのに対して、ストレートネックとは首の骨がまっすぐな状態になっていることを指します。スマートフォンやパソコンを長時間操作するときに、首を前方に傾けた姿勢をとっていることが原因とされています。
枕が高すぎると顎を引いた状態になり、首の自然なカーブが損なわれるため、ストレートネックを招いたり、悪化させたりする要因となる可能性があります。枕が低すぎると、頭を充分に支えられないことから、首に負担がかかります。そこで、ストレートネックの人は枕に肩のあたりが当たるように頭を乗せたときに、頭の中心から肩までがまっすぐになる高さの枕を選ぶのがおすすめです。
2-3.いびきが気になる人におすすめな枕の特徴
いびきは、空気の通り道である気道が何かしらの原因で狭くなり、空気抵抗が大きくなったことで生じる振動音です。いびきの主な原因として、風邪やアレルギー性鼻炎による鼻づまり、睡眠時無呼吸症候群、肥満、加齢による舌の筋肉の衰えなどが挙げられます。
いびきが気になる人は、仰向けで寝ていると、舌の根元が落ちて気道をふさいでしまいやすいため、横向き寝がおすすめです。横向きで寝ると気道を確保しやすいことから、いびきの軽減が期待できます。
横向きで寝るには、後述するように仰向けよりも高い枕の方が適しています。また抱き枕を使うと、自然な横向きの姿勢をサポートします。
2-4.横向きで寝る人におすすめな枕の特徴
横向きで寝る場合は立っている時と同様に、頭から首、背中の中心が一直線になる高さの枕が向いています。
ただし、横向きで寝ると、体圧が上手く分散されていないと、下になっている側の肩や腰に体圧が集中して痛くなることがあります。そうしたときは横斜め上を向いて寝るのがおすすめです。抱き枕やクッションを背当てとして用いると、横斜め上向きの姿勢をキープしやすくなります。
3.枕を買い替えるおすすめのタイミング
枕を買い替えるおすすめのタイミングについて、次の2つのポイントから考えていきます。
・枕の平均寿命(耐用年数)は2〜3年
・身体に合わないなら買い替える
3-1.枕の平均寿命(耐用年数)は2〜3年
枕の寿命は素材によって違いがあります。一般的な耐用年数は以下です。
・そばがら:1~2年
・パイプ:3~5年
・羽毛・羽根:1~4年
・ポリエステル綿:1~3年
・低反発・高反発ウレタン:2~5年
耐用年数を超えて枕を使用していると、へたって低くなったり、硬くなったりするなど、劣化が進んだことで使用感が変わっている可能性があります。劣化した枕では、理想的な寝姿勢を維持しにくくなるため、買い替えを検討しましょう。
3-2.身体に合わないなら買い替える
一般的な耐用年数よりも短い期間しか使用していない場合も、自分の身体に合わないと感じたら、買い替えのタイミングです。自分の身体に合わない枕を使っていると、睡眠の質が低下するため、体調不良を招く要因となります。
加齢や出産、体格の変化などによって、自分に適した枕は変わっていくため、今の自分に合った枕を使うことが大切です。
4.枕を長く使うためのお手入れ方法
枕を長く使うためには、適切なお手入れによって汚れを落とすなど、衛生的に保つことが大切です。枕のお手入れ方法として、次の3つが挙げられます。
・枕カバーをこまめに洗濯する
・枕本体を陰干しする
・枕を定期的に洗う
・クリーニングに出す
4-1.枕カバーをこまめに洗濯する
枕本体を清潔に保つためには、枕カバーを使用してこまめに洗濯をすることが大切です。枕カバーは皮脂や汗、フケなどで汚れるため、2日に1回以上のペースで洗うのが理想的です。
枕カバーは予備を含めて、2〜3枚必要です。枕カバーの予備があれば、天気が悪く洗濯できないときも安心です。また、枕カバーを外したときに洗濯済みのものを付けられるため、枕カバーの交換の手間を軽減できます。
4-2.枕本体を陰干しする
枕本体は汗などによる湿気や臭いを取り除くために、定期的に風通しのよい場所で陰干しにします。特に放湿性が低く、丸洗いできない素材を使った枕は、陰干しを行う必要があります。汗をかきやすい夏はこまめに陰干しを行い、衛生的に保ちましょう。
枕を陰干しする際には、枕を振るなどして中身の偏りを直した後、平干し用のハンガーを使用するか、2つのハンガーを用いて枕を渡して干します。
4-3.枕を定期的に洗う・クリーニングに出す
枕はパイプやフェザーなど水洗いできる素材は、こまめに自宅で洗うと清潔に保てます。洗濯表示を確認して、洗濯機の「手洗いコース」や「ドライコース」、「おしゃれ着」、あるいは手洗いをします。ただし、ポリエステル綿などは、洗濯表示では水洗いができても型崩れしやすい点に注意が必要です。取り扱いが難しい素材は洗濯表示を確認して、クリーニングに出すことも選択肢にいれましょう。
枕を自宅で洗った後はしっかりと中身まで乾かすことが大切です。枕を生乾きのまま使用すると、カビやダニが発生する要因となります。
5.枕選びで困ったらイケアがおすすめ!
イケアのオンラインストアでは、枕の価格や色、サイズ、素材、寝姿勢などを設定して探せるため、予算に合った欲しいものが見つけやすいというメリットがあります。
イケアではもし購入した商品が気に入らない場合には、出荷前のキャンセルや購入から365日以内であれば未使用の商品の返品ができます。商品に不具合がある場合は、購入から1年間は交換を受け付けているので安心です。
また、枕などの寝具は一部の商品を除いて、「90日間お試し保証」サービスを提供しています。たとえば、枕を購入して実際に使ってみて寝心地を確認した後、自分に合わないと感じた場合は、購入から90日以内なら1回だけ同じ種類の他の商品と交換できます。
「90日間お試し保証」サービスを使って交換するには、オンラインストアで購入した場合は、メールで届くレシート・納品明細書をイケアストアの返品カウンターまで持っていき、購入金額分が入金されたリターンカードを受け取ります。そして、交換する別の商品はリターンカードを使って購入する仕組みです。元の商品よりも高い場合には、不足金額を支払います。
枕の購入を考えていて、「実際に使ってから自分に合うか試したい」という方は、ぜひ、イケアの枕を試してみてはいかがでしょうか。
6.バリエーション豊富に展開!IKEAのおすすめ枕
7.まとめ
枕はサイズや高さ、硬さ、素材を基準にして選ぶのが基本です。身体に合う枕は人によって異なるため、自分に合ったものを探すことが大切ですが、実際に使ってみなければわからないという難しさがあります。
そこで、「実際に枕が自分に合うか試したい」という方は、イケアでの購入を検討するのがおすすめです。「90日間お試し保証」を利用すれば、購入後に自分に合わないと感じたときに、90日以内なら一度だけ交換が可能です。枕選びで悩んでいる方は、ぜひイケアのオンラインストアで商品を検索してみましょう。