ロフトベッドで、空間コーディネートを楽しもう!
公開日:2021年4月15日、更新日:2024年9月5日 #イケアの参考記事
戸建ての家でもマンションでも、子ども部屋や書斎といったプライベートルームを整えるときは、家族で過ごすリビングやダイニングに比べて、面積の狭い部屋になることが多いのではないでしょうか。
間取りが変えられないなら、できるだけ狭い空間を上手に活用したいですよね。
それなら、空間を有効活用できる、ロフトベッドを導入してみてはいかがでしょうか。
興味はあるけど、使い勝手や快適さはどうなのだろうと少し迷っている方に向けて、お悩み解消につながるロフトベッドの活用法とコーディネートを紹介します。
1. ロフトベッドを知ろう
ロフトベッドの「ロフト」とは、もともと「屋根裏の部屋」を指す言葉です。
ロフトベッドとは、屋根に近い高い場所に寝所をつくるベッドのこと。
ハイベッドやシステムベッドといった商品名がついている場合もありますが、ほぼ同じカテゴリーの家具を指すと考えてよいでしょう。
1-1. ロフトベッドを採用するメリット
プライベート空間にロフトベッドを設置すると、次のような点がメリットとして挙げられます。
- 狭い空間を有効活用できる
- ロフトベッドの柵が間仕切りのような役割を果たし、半個室のような環境で静かに集中できる
- 秘密基地のような雰囲気を楽しめる
ロフトベッドを取り入れる一番のメリットは、本来ならベッドが占める床スペースをほかの用途に使用できることでしょう。
その空いた空間には、学習机を入れたり、収納家具を入れたり、読書部屋にしたり、遊び場にしたりと、用途に合わせて自由に使えます。
ロフト下は半個室のようなプライベート感が魅力ですが、天井部分がマットレスで覆われるため、時間帯によってはやや暗くなる場合もあります。
家具の色や配置、照明を工夫することで、ロフト下ならではの雰囲気を上手に活かしたいですね。
子ども部屋であれば、秘密基地のような雰囲気を活かしたコーディネートを考えると、きっと子どもたちも気に入ってくれることでしょう。
1-2. ロフトベッドを採用するデメリット
一方で、ロフトベッドには、デメリットもあります。
- 天井が低い部屋では使いにくい
- 家具の組み合わせやレイアウトが限定的
- 小さな子どもの使用には安全面で注意が必要
ロフトベッドを設置するためには、十分な天井高が必要です。
条件を満たしていない場合には、残念ながら設置できません。
設置できたとしても、かえって生活しにくい空間になってしまうでしょう。
通常、上段のベッドに覆われるロフト下の空間は、普通に立って歩くのが難しい高さです。
組み合わせできる家具が限定されるため、あらかじめ用途を決めて、コーディネートを考えてから購入するようにしましょう。
また、ロフト下に採光が必要なら、窓側に向くようレイアウトするか、別途照明を取り入れるといった工夫が必要です。
そして、忘れがちなのがエアコンの位置。
レイアウトを考える際には、ロフト上部とエアコンの設置場所が干渉しないようにしましょう。
ロフトベッドは高さがあるため、とくに子どもが使用する場合には転落のリスクがあります。
ロフトベッドの対象年齢を確認したうえで、規定の高さのマットレスを使用する、サイドレールに工夫のあるキッズ向けモデルを選ぶなど、安全面にも十分留意して設置してください。
2. ロフトベッド購入前に知っておきたい注意点
ロフトベッドを購入する前に、注意しておきたい点がいくつかあります。
具体的なポイントを3つまとめました。
2-1. 組立てに必要な天井高をチェック&計画を立てよう
ロフトベッドを入れたい部屋の天井高を測るだけでなく、組立てに必要な天井高も事前に確認してから購入しましょう。設置する部屋で組立てられるスペースを確保しておくことが大切です。
ただし、商品本体の高さと、設置に必要な高さが異なる場合があります。
さらに、組立てるのに必要な人数(危険回避のため必ず2人以上で作業)や、所要時間も合わせて確認すること。重量のあるパーツもあるので、けがをすることのないよう、無理のない計画を立てましょう。
2-2. ロフト上側:起き上がったときに天井に頭をぶつけないか
ロフトベッドでは、ロフト下に高さがある方がもちろん使いやすいのですが、そこに気を取られて肝心の上段のベッドが使いにくくなるのは避けたいところ。
部屋の天井からロフトベッドの寝床部分が近すぎると、起き上がった瞬間に頭を天井に打ち付ける事態になってしまいます。
とくに背の高い人がロフトベッドを利用する場合は要注意。
できれば、軽く手をあげて伸びができる程度は余裕があるといいですね。
2-3. ロフト下側:使用目的に見合った高さがあるか
ロフトベッドを置けば、下の空間をしっかり使えるのが利点ですが、どの程度のスペースが使えるのかを確認しておくことも大切です。
ベッド下の空間に学習机を入れる予定だったのに、実際には入りきらなかった……という残念な結果は避けたいですよね。
とくに、高さには要注意。
子どもが小さいころは問題なくても、身長が伸びてから余裕のなさに気付くことも。
ロフトベッドを長く使う場合には、ロフト下の組み替えが可能なモデルかどうかも購入前に確認しましょう。
3. ロフトベッドのコーディネート
ベッド下を自由に使えるといっても、脚やはしごなどがあるためスペースは限られます。
無駄なくスペースを活用するとともに、すっきりとおしゃれな印象を保つには、コーディネートを事前に考えておくのがおすすめ。
実際のコーディネート例を参考にすると、イメージが湧きやすくなりますよ。
イケアの人気アイテムを例に、コーディネートを考えてみましょう。
3-1. 金属フレームのロフトベッド
金属フレームのロフトベッドは空間に与える圧迫感が少なく、軽量さと頑丈さを兼ね備えています。
木製に比べると軽量のため組立てがしやすく、デザインがシンプルな分コーディネートしやすいのも魅力です。
ロフト下のユニットが複数用意されているモデルは、用途に合わせて選べるのがうれしいですね。
イケアの「VITVAL ヴィトヴァル」は、ホワイトカラーと丸みのあるフレームが明るく上品な印象のロフトベッド。
ベッドのガードレール部分をファブリックで目隠しして、いっそうやわらかな雰囲気に。
※ 設置に必要な天井高:240cm以上
※ ロフトベッド下の高さ:150cm
しかも「VITVAL ヴィトヴァル」は専用のデスクユニット付き。
デスクとの組み合わせに悩む必要がありません。
デスクは幅95cm×奥行き45cmとコンパクト。
その分、デスクトップが広く使えるよう、A4サイズの高さがある有孔ボードのほか、ペンを収納できる細長い溝、コード用の配線口などが備わっているので、ノートパソコンやタブレットの使用も快適です。
「VITVAL ヴィトヴァル」のデスクユニットによくなじむ「ÖRFJÄLL オルフィエル」回転チェア
イケアの「ÖRFJÄLL オルフィエル」回転チェアの白いフレームは、「VITVAL ヴィトヴァル」のデスクユニットによくなじみます。
高密度フォームが使用され、高さ調整も自由にできるため、デスクに座る時間が長くても、快適な座り心地が得られます。
ほどよく落ち着いたダークグレーの貼り地のモデルなら、オンライン会議用としても好印象。
デスクユニットのないシンプルモデル
イケアの「VITVAL ヴィトヴァル」シリーズには、デスクユニットのないシンプルモデルもあります。デスクがない分、ロフト下の用途が広がります。
座面低めのパーソナルソファを配置して、キャビネットやサイドテーブルなどを持ち込めば、隠れ家のようなくつろぎ空間のできあがり。
ロフト下のプライベート感を活かしたコーディネートです。
1人掛けソファでリラックス感を演出
イケアの「SÖDERHAMN ソーデルハムン」は、奥行きがしっかりあるリラックスタイプの1人掛けソファ。
背もたれが低いロータイプのソファなので、ロフト下に置いても圧迫感なく収まります。
ソファ横には照明を用意して、プライベート感を演出してみましょう。
「SÖDERHAMN ソーデルハムン」は高反発フォームを使用した弾力のある座り心地でリラックス感に秀でたモデルです。
こんなソファがあれば、読書にふけったり、ティータイムを楽しんだりと、ロフト下で過ごす時間が快適になりますね。
二段ベッドモデル
「VITVAL ヴィトヴァル」には、ロフトの上下がベッドとして使える二段ベッドモデルもあります。
サイドパネルが高めにデザインされているので、キッズ向けのロフトベッド(対象年齢6歳以上)としても人気。
子どもの成長やライフスタイルの変化に合わせて、ロフト下の用途を変えていくことができるのも、このシリーズの魅力ですね。
「SVÄRTA スヴェルタ」のロフトベッドフレーム
イケアの「SVÄRTA スヴェルタ」ロフトベッドフレームには、ベッド下に専用のデスクトップパーツが付属。
デスクの位置は固定されますが、空間がムダなく使えるようにデザインされています。
デスクの幅が2m近くとれるため、大型のパソコンディスプレイを置いても余裕の広さ。
面積の広いデスクで作業したい方に最適のモデルです。
デスクの片側には体に当たる部分にゆるやかな曲線のくぼみがデザインされており、利き腕に合わせて左右の入れ替えもOK。
「SVÄRTA スヴェルタ」のロフト下をデスク以外の用途にも活かしたい場合
「SVÄRTA スヴェルタ」のロフト下をデスク以外の用途にも活かしたい場合には、ロフトベッドフレームのみのモデルを選んで、ロフト下の家具をコーディネートしてみましょう。
例えば、「MICKE ミッケ」のようなコンパクトサイズのデスクを選ぶと、横にソファを並べたり、収納用のラックやチェストを配置したりと、コーディネートの幅が広がりますね。
ロフトベッドの金属フレームの質感を活かすなら、色数を抑えてモノトーンでまとめると、仕事がはかどりそうなクールな空間に。
個性的なシーツやクッションの組み合わせ
シンプルな構造の金属フレームのロフトベッドは、合わせるアイテムしだいで雰囲気をがらりと変えられるのも魅力。
ときには、個性的なデザインやビビッドな色使いのシーツやクッションを組み合わせて、コーディネートの変化を楽しんでみて。
4. ロフトベッドで広がるライフスタイル
ロフトベッドの下の空間は、使う人やそのときどきの趣味やライフスタイルに合わせて、どんな風にもコーディネートが可能です。
ロフトベッドにはシンプルなフレームのみのタイプから、デスク付き、オールインワンなど、さまざまな種類があります。
用途に合わせて使い勝手のよいものを選んでみましょう。
いろいろな組み合わせを試して、ロフトベッドの達人を目指しませんか?