ダブルベッドのサイズはどのくらい?選び方やおすすめ品は?
公開日:2024年11月1日
ダブルベッドというと、2人用のベッドというイメージを持たれることが多いですが、1人でも2人でも使うことができるベッドサイズです。ベッドは使用する人数や体格、ライフスタイル、あるいは部屋の広さに合ったものを選ぶことが大切です。ダブルベッドにも、こうした点などから向き・不向きがあります。
ダブルベッドが向いている人について取り上げたうえで、フレームの種類や使われている素材、配置のコツなどについても触れていきます。
1.ダブルベッドの基本となるサイズは?
ダブルベッドは1人~2人での使用に向いたサイズです。マットレスのサイズは国やメーカーによって違いがありますが、大まかな目安があります。
<マットレスのサイズ>
ベッドサイズ | サイズ |
---|---|
シングルベッド | 幅97~100cm×長さ195cm ※ |
ダブルベッド | 幅140~142cm×長さ195cm |
ダブルベッドのフレームを含めたサイズは、フレームのデザインなどによって幅があります。
※イケアのシングルベッドのサイズイケアが取り扱うシングルベッド・マットレスの多くは、幅90cm × 長さ200cmの仕様です。
2.ダブルベッドが向いている人
ダブルベッドというサイズには、ベッドを使う人数や体格、好み、あるいは部屋の広さなどによる向き・不向きがあります。ダブルベッドが向いている人についてまとめました。
2-1.夫婦やカップルで2人暮らししている人
ダブルベッドは、夫婦やカップルといった2人暮らしをしている人などで、同じ寝室で寝る場合に向いています。特に、寝る時間や起きる時間が同じというケースに適しています。
また、ダブルベッドは1LDKや2LDKといった2人暮らしに向いた間取りに適したサイズです。シングルベッドはマットレスの幅が97cm程度のため、2台並べて置くと、200cm程度になります。これに対して、ダブルベッドはマットレスの幅が140cm程度のため、60cm程度もの差があります。シングルベッドを2台設置するよりも、ダブルベッド1台を置くほうが、スペースを有効活用できます。
寝室が4.5畳程度の場合はやや窮屈になりますが、6畳程度あれば圧迫感を感じることなく設置できることが多いです。ただし、部屋の形状によっても異なります。
2-2.1人でベッドを広く使いたい人
ダブルベッドは1人でベッドを広く使いたい人や、ベッドを設置する部屋が広い場合にも向いています。
体格のよい人や手足を伸ばしてゆったりと寝たい人、あるいは寝返りを多くする人、寝返り時に落下するリスクを抑えたい人は、1人でダブルベッドを使うと、快適に眠りやすくなります。
また、広さの面ではワンルームで12畳以上、あるいは寝室が4.5畳ある場合は、部屋の形状やほかに置く家具にもよりますが、、1人暮らしでもダブルベッドという選択肢があります。
3.ダブルベッドが向いていない人
寝室の広さが4.5畳未満と狭い場合や、6畳程度の広さがあってもほかに置く家具が多い場合には、窮屈になってしまいやすいため、ダブルベッドの設置は向いていません。
また、2人暮らしで寝るときに距離感が欲しい場合、あるいは起床時間や就寝時間が異なる場合には、スペースにゆとりがあれば、ダブルベッドよりもシングルベッドを2台用いる方が向いています。
4.ダブルベッドのフレームタイプは?
ダブルベッドのサイズは、フレームタイプや商品によって異なります。ダブルベッドの主なフレームタイプとして、フラットタイプとキャビネットタイプ、ロータイプ・フロアタイプのそれぞれの特徴をまとめました。
4-1.フラットタイプ
フラットタイプとはヘッドボードがフラットなタイプを指し、ヘッドボードが傾斜したタイプも含まれます。
<サイズの特徴>
フラットタイプのダブルベッドは、キャビネットタイプよりも長さが短く、省スペースで設置できる。
<サイズ以外の特徴>
- 見た目がすっきりとした印象。
- 豊富なデザインや素材の商品から選べる。
- キャビネットタイプよりもリーズナブル。
- ヘッドボードが傾斜したタイプは、背もたれ代わりにしてくつろぐことができる。
- スマートフォンや目覚まし時計などをベッドまわりに置くには、ナイトテーブルが必要。
4-2.キャビネットタイプ
キャビネットタイプはヘッドボードに棚が付いたタイプです。
<サイズの特徴>
棚があるため、フラットタイプのダブルベッドよりも、長さ方向に設置スペースが必要。
<サイズ以外の特徴>
- 棚があるため、ナイトテーブルを設置しなくても、スマートフォンや目覚まし時計などを置ける。
- キャビネットにコンセントや照明が付いた商品もある。
- 棚に厚みがあるため、圧迫感が生じることがある。
- キャビネット部分に寄りかかりにくい。
- フラットタイプよりも価格が高い
4-3.ロータイプ/フロアタイプ
ロータイプは脚が短いタイプをいい、フロアタイプはフレームを直接床に置く脚がないタイプを指します。
<サイズの特徴>
マットレスまでの高さやヘッドボードが低い。
<サイズ以外の特徴>
- ダブルベッドのように幅があっても、高さが低いので圧迫感が生じにくく、空間が広々と感じられる。
- ベッドから落下したときにケガをしにくい。
- ベッドの下に湿気やホコリがたまりやすく、掃除がしにくい。
- ベッドの下を収納スペースとして活用できない。
- 立ち座りがしにくい。
5.フレームに使われている素材
フレームに使われている素材によって寝心地はほとんど左右されませんが、素材はベッドの印象に大きく影響します。ここではダブルベッドのフレームに使われている主な素材として、ウッドフレーム、スチール、レザーについて取り上げていきます。
5-1.ウッドフレーム
ウッドフレームの中でも、ナチュラルな明るい色合いのものは、北欧スタイルやナチュラルスタイルのインテリアに合います。ダークブラウンのものは、ホテルライクなインテリアなど、シックなインテリアに合う素材です。ただし、ウッドフレームは天然木を用いたものと、非天然木の2種類に分けられ、風合いには大きな違いがあります。
ベッドフレームに用いられる天然木を用いた素材には、無垢材や集成材、天然木化粧合板などがあります。無垢材は一本の木から切り出されているため、高価な素材です。木ならではの風合いや質感のよさが感じられます。また、無垢材は、湿気が多い場合は水分を吸収し、一方で乾燥するときには水分を放出する調湿作用が期待できる素材でもあります。
集成材は天然木を一定のサイズで切り出し、接着剤で貼り合わせた素材です。反りや割れが起こりにくく、一定の品質を確保しやすいのが特徴です。また、樹種によっては、無垢材よりも集成材の方が味のあるデザインになることがあります。天然木化粧合板は、木材を薄くスライスした突板を合板に貼った素材です。比較的手軽な価格で、木ならではの風合いや肌触りが感じられます。
非天然木には、木目を印刷したプリント紙を貼ったプリント紙化粧合板やプリント紙化粧繊維があり、いずれも安価です。木のように見えますが、天然木ならではの風合いのよさは感じられず、安っぽく見えることもあります。
木ならではの風合いのよさを重視したい場合には、天然木を使ったベッドフレームを選ぶようにしましょう。
5-2.スチール
スチールを使ったフレームのベッドは、いわゆるパイプベッドやアイアンベッドと呼ばれるベッドです。
スチールのフレームのベッドはカビにくく、お手入れがしやすいのが特徴です。また、格子などの抜け感のあるデザインの商品が中心で、ダブルベッドでも圧迫感を感じにくいです。
ただし、スチールは丈夫な素材ですが、接合部分がきしみやすいのが難点です。冬にはフレームに触れたときの冷たさが気になる可能性もあります。
スチールのフレームのベッドは、従来は安っぽいイメージがありましたが、最近ではインテリア性の高い商品もあります。モダンなデザインのものは武骨なデザインのタイプはインダストリアルスタイルやブルックリンスタイルに向いています。また、エレガントスタイルに向いた、黒や白のアイアンベッドもあります。
5-3.レザー
ベッドのフレームにレザーが張られたベッドには、本革を使用したものと合皮を使用したものがあります。
本革は高価で高級感があり、品質による違いがありますが、皮ならではの素材のよさがあり、経年変化を楽しめます。通気性がよく、耐久性に優れているのが特徴ですが、加工方法によっては水分に弱いのが難点です。定期的に専用のクリームなどによるお手入れが必要です。
合皮の中でも、PVC(塩化ビニル樹脂)は安価で、水拭きができるため、お手入れがしやすいのが特徴です。ただし、安っぽく見える可能性がある点に注意が必要です。APU(スーパーソフトレザー)は柔らかく、水にも強いのが特徴で、合皮といっても高級感のある素材です。
レザーベッドはヘッド部分にクッション性を持たせている商品が多く、寄りかかってリラックスして過ごしやすいのが特徴です。また、角にぶつかってケガをしにくいというメリットもあります。
6.ダブルベッドの配置のコツは?
ダブルベッドはレイアウトによって、狭い部屋でも広く見せることができます。窓際レイアウトと中央レイアウトの2つのレイアウト方法ごとに、ダブルベッドの配置のコツをまとめました。
6-1.窓際レイアウト
窓際レイアウトは、部屋の奥の窓際にレイアウトする方法です。部屋の手前部分にまとまったスペースができるため、広く見せることができるのが特徴です。また、ダブルベッドは部屋の多くの面積を占める家具ですが、窓際に配置すると、残りのスペースがまとまった状態になるため、スペースを有効活用できることもメリットです。
ただし、窓際にピッタリとダブルベッドを配置すると、窓から差し込む光や冬場の冷たい外気が入ってくるのが気になる可能性があります。できれば、窓際から20cm程度離してベッドを配置するのが理想的です。
また、ダブルベッドを2人で使う場合は、奥に寝る人がベッドへの出入りがしにくいことが考えられます。
6-2.中央レイアウト
中央レイアウトは、ダブルベッドを部屋の中央に配置する方法です。シンメトリーの配置になることで、バランスのよさが感じられます。また、中央レイアウトはベッドの左右にスペースができるため、2人で使う場合にどちらもベッドに出入りしやすいというメリットもあります。また、ベッドの左右にナイトテーブルを置くこともできます。
ただし、中央レイアウトは、窓際レイアウトよりも広い設置スペースが必要となります。
7.おしゃれで快適!イケアのおすすめダブルベッド
8.ダブルベッドのサイズはライフスタイルや間取りに合わせて選ぼう
ダブルベッドの購入を検討する際には、間取りや部屋の広さ、ライフスタイルなどに合っているか考えることが大切です。また、フレームのタイプによっては狭い部屋でも配置しやすく、開放感が感じられます。さらに、ダブルベッドを配置する際のレイアウトも、部屋のイメージに大きく影響します。
ダブルベッドを購入する際には、フレームのタイプや素材の特徴による違いを理解しておきましょう。