疲れない椅子の特徴や選び方とは?おすすめのチェアや正しい座り方も紹介
公開日:2025年1月14日
長時間椅子に座っていると、首や背中、腰、お尻などに痛みを覚えるなど、疲れを感じることはありませんか。椅子に座っていて疲れやすい場合は、椅子が体に合っておらず、正しい姿勢で座れていないことが考えられます。
今回の記事では、疲れない椅子の特徴や、選び方を解説したうえで、おすすめの椅子を紹介します。また、疲れないための正しい椅子の座り方や椅子の処分方法など、知っておきたいことについても触れていきます。

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1.疲れない椅子の特徴
長時間座っていても疲れにくい椅子は、正しい姿勢をサポートする椅子です。疲れない椅子の多くには、次に挙げる特徴があります。
- 体圧が分散されている。
- 背骨を自然なS字カーブに保てる。
- 体の動きに合わせて調節ができる。
この3つの点について詳しく見ていきます。
1-1.体圧が分散されている
椅子に座ったとき、座面の一部に局所的に体圧がかかると、お尻に痛みが生じやすくなります。椅子に浅く腰をかけている場合には、体圧がお尻以外に背中にも集中するため、腰痛の原因になることもあります。首や腕が支えられていないことから、肩こりや首の痛みを招くことも考えられます。
そこで、背もたれと座面全体に体圧が分散される椅子なら、体圧の集中による疲れや痛みを防げます。
1-2.背骨を自然なS字カーブに保てる
立っているときと同様に背骨が自然なS字カーブを描くのが、理想的な正しい座り姿勢です。しかし、座ったときに猫背になったり、反対に反り腰になったりするなど、S字カーブが崩れてしまうと、腰椎の後側の組織である椎間関節への負担から、腰痛や股関節痛を招く原因になります。
そのため、背もたれなどのサポートによって、背骨の自然なS字カーブを保てることも、疲れにくい椅子の重要な要素の一つです。
1-3.体の動きに合わせて調節できる
体に合う椅子は、体格などによっても異なります。体に合わない椅子は正しい姿勢を維持するのが難しく、浅く座ったり、猫背になったりするなど姿勢が悪くなるため、疲れを感じやすくなります。その点、座面の高さや奥行、肘掛けの高さ、背もたれの角度などを体に合わせて調整できる椅子は、体への負担を軽減できます。
ただし、正しい座り姿勢であっても、長時間同じ姿勢をとり続けると、筋肉や血流への負担から疲労の原因になるという点に注意が必要です。体の動きに合わせて座面や背もたれが動くなど、体に追随する機能がある椅子は、適度に体を動かしやすく、血流を促進できるため、疲労を軽減できます。
2.疲れない椅子の選び方
長時間座っていても疲れない椅子はどのようにして選んだらよいのでしょうか。疲れない椅子は正しい姿勢をサポートするため、腰痛や肩こりの予防にもつながります。次に挙げる点から、疲れない椅子の選び方について紹介していきます。
- 生地で選ぶ。
- 背もたれの高さで選ぶ。
- 座面の大きさで選ぶ。
- 座面の高さで選ぶ。
- キャスターの種類で選ぶ。
- サポートパーツの有無で選ぶ。
- 機能で選ぶ。
2-1.生地で選ぶ
椅子に使われている生地には、ファブリック(布)やメッシュ、合成皮革、本革などがあり、特徴から好みに合わせて選ぶのがポイントです。
- ファブリック(布):柔らかい質感で手触りがよい。カラーバリエーションが豊富なため、部屋のインテリアに合わせて選びやすい。ただし、水や汚れに弱く、シミができやすいのが難点。気になる場合はカバーリングタイプを選ぶと洗濯ができるので安心。
- メッシュ:メッシュは網目状に編まれた素材。通気性に優れ、夏場でも蒸れにくいのがメリット。伸縮性のあるメッシュ素材は、フィット感がある。ただし、網目にホコリが溜まりやすい。
- 合成皮革:本革の風合いに似せてつくられた素材。水拭きができるなどお手入れをしやすいが、夏場は蒸れやすいのが難点。耐久性は本革に劣る。
- 本革:高級感があり、経年変化によって味わいが出てくる。通気性がよく、夏場でも蒸れにくい。ただし、専用クリームでの定期的なメンテナンスが必要。
2-2.背もたれの高さで選ぶ
背もたれの高さはサポートする部位の範囲に関わるため、疲れない椅子選びで重要です。背もたれの高さは、ローバック・ミドルバック・ハイバックに分けられます。
- ローバック:腰をサポート。コンパクトさを優先する場合におすすめ。
- ミドルバック:腰~背中をサポート。疲れにくさとコンパクトさを両立したい場合におすすめ。
- ハイバック:腰~肩までをサポートし、長時間の作業でも疲れにくい。ヘッドレスト付きは頭までサポート。疲れにくさを優先する場合におすすめ。
2-3.座面の大きさで選ぶ
疲れない椅子を選ぶには、座面の大きさもポイントです。座面の幅が小さすぎると、脚がアームレストで圧迫され、座面の奥行が浅すぎると、脚がはみだしたりしてしまうため、座りにくいです。反対に座面の幅が大きすぎると、アームレストが使いにくく、奥行が深すぎると、脚が浮いてしまうことがあります。
体型ごとに座面の幅の目安をまとめました。
座面の幅の目安 | |
---|---|
小柄 | 40~45cm程度 |
標準 | 45~50cm程度 |
大柄 | 50cm以上 |
2-4.座面の高さで選ぶ
疲れない椅子を選ぶには、座面は深く腰をかけた状態で足裏全体が床につく高さが基本です。一般的には、「座面の高さ=身長×1/4」が目安となります。
また、テーブル・デスクとの高さの関係では、座面の高さとの差が27~30cm程度が目安となります。テーブル・デスクに手を置いて腕を垂直に下ろしたときに、肘の角度が90度くらいになるのが適切な高さです。
高さ調節機能がある椅子なら、自分の体格に合った高さに調節ができます。
2-5.キャスターの種類で選ぶ
デスクチェアやオフィスチェア、ゲーミングチェアはキャスターが付いたタイプが主流です。キャスターには主にナイロン、ウレタン、ゴムといった種類があり、設置場所に合わせて選びます。
- ナイロン:最も一般的なキャスターで滑りがよく移動しやすい。ただし、硬めの材質のため、フローリングなどで使用すると床にキズがつく恐れがあるほか、タイル張りの床など滑りが良い場所ではスリップしてキャスターが動かないことがある。カーペットやマットといった柔らかく滑りにくい床での使用に向いている。
- ウレタン:ナイロンとゴムの中間の硬さで、ほどよいグリップ感がある。フローリングでの使用に向いているほか、幅広い種類の床に対応。
- ゴム:滑りにくく安定感がある。フローリングやタイルなどの滑りやすい床に向いている。ただし、フロアタイルやクッションフロアなどのビニル系床材は変色する恐れがあるため、注意が必要。
また、固定脚のタイプはキャスターがないため、床へのキズや階下への騒音を防げます。
2-6.サポートパーツの有無で選ぶ
正しい座り姿勢を維持するには、サポートパーツが付いた椅子を選ぶのもおすすめです。サポートパーツにはヘッドレスト、ランバーサポート、アームレスト(肘掛け)のほか、フットレストなどがあります。
- ヘッドレスト:主にゲーミングチェアに付いている頭や首を支えるパーツ。ヘッドレストが頭を支えることで、首の負担を軽減。背中側に体を傾ける後傾姿勢をとることが多い人のほか、体を伸ばしてリラックスして休憩する人におすすめ。
- ランバーサポート:骨盤を立てて背骨を自然なS字を描くように、腰をサポートするパーツ。長時間座って作業することが多い人や、座り姿勢で腰への負担が気になっている人におすすめ。
- アームレスト:腕を置いて、肩や腕への負担を軽減するパーツ。高さ調節ができるタイプは、デスクの高さや腕の長さに合わせて調整できる。
- フットレスト:椅子の高さが合わないときに高さを調整するパーツ。足裏が地面につくと姿勢を維持しやすく、疲れにくくなる。椅子とは別に販売されていることが多い。
2-7.機能で選ぶ
疲れない椅子の選び方として、ロッキング機能やアジャスト機能に注目するのもおすすめです。
- ロッキング機能:背もたれにもたれると可動する機能。長時間同じ姿勢で座っていると、筋肉や血流に負担がかかるため、体を伸ばしてリラックスできる。背もたれのみが可動する「背もたれロッキング」、背もたれと座面が同じ角度で可動する「背座ロッキング」、背もたれと座面が同調して可動する「シンクロロッキング」といった種類がある。
- アジャスト機能:座面の高さや背もたれの角度を調節できる機能。体格や作業中の姿勢に合わせて座面などを調整できるため、体の負担が軽減される。
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5.イケアのおすすめのゲーミングチェア
6.イケアのおすすめのオフィスチェア
7.おしゃれで疲れない椅子を購入するならイケアがおすすめ!
イケアにはおしゃれで低価格な椅子を豊富に取りそろえています。オンラインストアでは、カテゴリや色、価格、サイズなどでフィルター検索できるため、希望条件に合った好みの椅子を見つけやすいので便利です。
組み立てに自信がない場合は、家具組立てサービスを利用できるので安心です(出張料金+組立て作業費が必要)。
また、「365日間、気が変わっても大丈夫」としてサービスを展開しているため、店舗やオンラインストアで購入日から365日以内であれば、アウトレット商品やオーダーメイド商品を除いて、組み立てた家具も含め、未使用で商品に問題がなければ返品ができます。オンラインストアで購入した商品は出荷状況にもよりますが、注文のキャンセルや変更も可能です。商品の組立てや使用方法に問題がなく、商品に不具合がある場合は、店舗やオンラインストアでの購入から1年以内は交換ができるので安心です。
8.正しい椅子の座り方
椅子に長時間座ったときに疲れないようにするには、正しい椅子の座り方をマスターすることも大切です。
正しい椅子の座り方は、まず、前かがみの状態になり、お尻が背もたれに当たるように深く座ります。座り方が浅いと、猫背や反り腰になりやすいなど、正しい姿勢をとりづらいので注意が必要です。次にあごを少し引いて、骨盤から背中、頭にかけてまっすぐになるような姿勢をとります。つま先からかかとまで足の裏を地面につけるようにしましょう。
9.椅子の処分方法
椅子を処分する際には、通常の自治体のゴミ収集には出せないのが一般的です。椅子の主な処分方法をまとめました。
- 粗大ゴミとして出す:自治体によって回収のルールや手数料が異なるため、確認が必要。
- 椅子を購入する店舗で引き取りを依頼する:店舗により引取り条件が異なり、無料・有料のケースがある。
- 不要品回収業者を利用する:業者によって回収の条件や料金などが異なる。
- リサイクルショップやフリマアプリで売る:状態がよい椅子は売却ができる可能性がある。
10.まとめ
座っていて疲れない椅子は、背骨が自然なS字カーブを描く正しい座り姿勢をサポートします。また、体に合っていることも重要であり、長時間椅子に座っても疲れにくくなります。イケアには、座った姿勢で疲れないようにするための工夫がある椅子を豊富に取りそろえています。イケアでお気に入りの疲れない椅子を見つけましょう。