RAGGISAR ラッギサル トレイ, ダークグレー, 40x30 cm

「チェストを見せてくれたら、あなたがどんな人か当てられます」。 とはいえ、引き出しに靴下と下着しか入っていなかったら、どんな人かよくわかりません。 でもKarolina Ringefeltは、引き出しの収納方法には人によって大きな違いがあることにすぐ気づきました。 以前のインテリアデザイナーの仕事でも、イケアの新製品を開発する今の仕事でも、 彼女は世界各地のお客さまの家を訪ねて、たくさんのチェストを見てきました。 「おもしろいですよ。どこに住んでいるか、どんな暮らしをしているかにかかわらず、ほとんどの人が引き出しにまったく同じものをしまっているんです」とKarolinaは言います。 「それが下着、靴下、Tシャツ、シャツ。 でも衣類のたたみ方は人によってさまざまで、たたまないという人含めて、習慣や環境に左右されることが多いのです」

Karolinaはチェストを整理整頓するためのスマートなソリューションやシステムを数多く見てきました。 色で分けている家もあれば、素材やスタイルで分けている家もあります。 アメリカのフィラデルフィアでは、白いスポーツソックスを買ったばかりという学生の家を訪ねました。「それなら、チェストがごちゃごちゃでも、必ずそろいの靴下を取り出せるわけです」。 でもKarolinaは、きちんと整理整頓できないと多くの人がイライラすることも知っています。あらゆるものがごちゃごちゃと乱雑に入っていて、引き出しの中がカオスのようになっていると、フラストレーションになるのです。 そろいの靴下を探す必要があると、朝のルーティンにも時間がかかります（「白のスポーツソックスしか買わない」戦略を取らないかぎりは）。 こうした洞察が彼女の製品開発者魂を刺激しました。人々がもっといい方法で引き出しを整理できるようにするには、イケアはどうすればいいだろう？

ほどなくKarolinaと同僚たちは、引き出しスペースを仕切って分ける商品を開発して、それぞれのアイテムに専用の場所ができるようにしようと考えました。 「私はアジアで、ボックスや収納を使ってチェストを小さなセクションに分けている例を多く目にしていました。 でもその多くは硬いプラスチック製で、あまり柔軟性がないため、スペース全体を有効に活用できません」。 こうしてRAGGISAR/ラッギサル シリーズの柔らかなバスケット、重ねて使える仕切り付きトレイが生まれました。 すべて圧縮フェルト素材製で、心地いいテキスタイル感があり、衣類の収納にも最適です。 「柔軟性を重視して、自由に組み合わせて引き出しをフル活用できるようにしています」とKarolina。 こうしてKarolinaとチームが望んだとおりの商品ができました。 もう人々の引き出しやワードローブをのぞくのもやめるのでしょうか？ 「まさか。これは終わりのないプロジェクトです。 人々のライフスタイルと収納ニーズは絶えず変化します。 私たちはそうした変化に対応して、常に毎日の暮らしをもう少し楽にして、もっと整理整頓できるようにしたいと思っています」