Life at Home 2050
「家」から考えるジェンダー平等
「平等・公平は家から始まる」と私たちは考えます。日本で暮らす一人ひとりが、健康で、自分らしく輝き、幸せを感じられる家をつくるために、新しいプロジェクトをイケア・ジャパンの取り組みとして2024年にスタートしました。
平等は人権です。私たちは、すべての人が公平に扱われ、平等な機会を得られる権利があると信じています。
では、平等・公平を実現した世界とは、どんな世界でしょうか? まずは一緒に想像してみましょう。
2050年、どんな家での暮らしをしていたいですか?

日本社会の現状
目指すところ
一人ひとりが健康でサステナブルな暮らしを送れるように、そして日本の社会がより平等になるように
ジェンダー平等の先進国であるスウェーデンからヒントを得られることもあるかもしれません。イケアはスウェーデン企業として日本との懸け橋になれるよう、今後も協働の輪を広げながら活動を進め、誰もが公平な機会を得られ平等であると感じられる社会にすることを目指します。
これまでの活動
参画企業とのワークショップ
Life at Home 2050に賛同いただいている企業の部門担当者や有識者が集い、ジェンダー平等についての見解や、取り組みへの相互理解、可能性と課題の共有、そして未来洞察*などを議論するワークショップを、今年6月から実施。どんな未来をつくりたいか、そのために私たちは何ができるのかといった共通の目的を見つける対話を続けています。
*未来のアイデアや視点、イメージを形成し、ある対象に関して今後起こりうる可能性や選択肢を理解するための手法

「やっぱり家の日」シンポジウムとIKEA Familyメンバーイベント
イケア・ジャパンが2010年に制定した8月1日「やっぱり家の日」に、今年はシンポジウムを開催し、「Life at Home 2050」の始動を発表すると共に、イケア・ジャパンのこの取り組みに賛同する企業関係者や有識者、スウェーデン大使館などが集い、現状の課題や目指したい未来についてのディスカッションを行いました。午後の部では、IKEA Familyメンバーを対象としたイベントを開催。スウェーデン出身のタレント・映画コメンテーターのLiLiCoさんと、タレント・俳優の小田井涼平さん夫妻をゲストに、 家での暮らしについてお話いただきました。またイケア・ジャパンオリジナルのLife at Homeカードゲームを参加者全員で行い、家での暮らしをよりよくするアイデアを楽しく考える機会をお届けしました。

Life at Home カードゲームの開発
Life at Home 2050のワークショップを通じて、私たちの身近にあるジェンダー平等や睡眠不足などの大小さまざまな課題に対して、まずは私たちの考えや想いを内省し言語化すること、それを共有し対話を続けることが大切であると学びました。そこで、私たちの大切な場所「家」を改めて振り返り、家での暮らしをよりよくするためのアイデアを楽しく考え、語り合えるカードゲームを開発しました。
カードゲームを通じて、普段話すきっかけのないことで話が弾んだり、自分の家の「当たり前」はほかの家では違うことに気付いたりと、それぞれの暮らし方や考え方について新しい発見があります。お子さまと一緒にご家族で、これから家庭を築くパートナーと、また友人や同僚となど、自由にお楽しみいただけるゲームです。
平等についての調査の実施
日本の人々の平等についての意識を把握するため、2024年7月5日、6日の2日間で、2067名を対象にWebアンケート調査を実施しました。調査結果の一部をご紹介します。
Q. 家庭、職場、社会における平等性に、あなたは満足していますか?
家での平等に満足していると回答した人(「とても満足している」「やや満足している」の合計)は、58.6%と半数以上に達していました。しかし、職場、社会とマクロになるにしたがって、満足している人の割合が急激に減っています。また、満足していないと回答した人の割合もマクロになるにしたがって、増えています。
Q. 家での平等に満足している理由は?満足していない理由は?
Q. 「 ●が■だったら我が家はもっと平等になると思う」●と■に当てはまる言葉は?(自由回答形式)
回答をワードクラウドで集計すると、「家事」の「平等」「分担」がカギであることがわかります。また、収入といった経済的要素や、思いやり・尊重といった心持ちも重要であることがわかります。