自宅のガレージが、まるで失われた文明のようだと感じることはありませんか？ 車のまわりには、ピラミッドのように積み上げられたペンキの缶、使った記憶すらないスポーツ用品、ボックスにしまったまま忘れられたホビー用品の山。イケアの製品開発担当者Lina Ringefeltはこんな状況を改善するお手伝いがしたいと思いました。そして完成したのがヘビーデューティーのBROR/ブロール 収納システムです。
Linaとそのチームが、ガレージのニーズを調査し分かったことは、ホビー専用ルームから、鉢植えづくりや車いじりをする場所まで、人々がさまざまなことに興味を持ち、重い電動工具から季節用品まで、あらゆるものの収納も必要としていることでした。さらに、人々の多くが求めているのは、ロック可能な扉付きのクローズド収納とオープン収納で、かなり重いものでも置けるものでした。
「デザインのインスピレーションになったのは、50年代に作業場でよく使われていた昔ながらのインダストリアル家具、それから金属製部品を組み立ててつくるおもちゃMeccano（メカーノ）です」と話すLina。「この美しい収納ユニットには、当時イケアでつくっていた棚板の2倍の耐荷重性を持たせようと考えました」。エンジニアPhilip Nedergaardは、ヘビーデューティーというデザイン目標の達成に尽力しました。「実際に棚板にコンクリート袋をうずたかく積んで、ガレージに保管したいものはほぼすべて安全に置けることを確認する試験では、いわゆる『最悪のシナリオ』も想定しました」とPhilipは言います。
こうして、調節が可能なシェルフユニットシリーズが完成しました。扉付きのクローズド収納やオープン収納も付いています。ワゴンもあり、可動シェルフやワークステーションとして使えます。BROR/ブロール シリーズの最大の特長は、デザイン性と機能性を兼ね備えている点でしょう。家の中で使うのにもぴったりです。
