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マットレスの上に敷くものの種類とは?役割や敷く順番、選び方を紹介

公開日:2024年7月25日

マットレスの上に敷くアイテムにはさまざまな種類があります。

もし何も敷かずに使用している場合は、マットレス本体にダメージや汚れがたまり、寿命を縮めてしまうほか、睡眠環境も悪化するため注意しましょう。

本記事では、マットレスの上に敷くものの種類と選び方を詳しく紹介します。寝心地のよい清潔なマットレスで睡眠をとりたい方は、ぜひ参考にしてください。

マットレスの上に敷くものの種類にどのようなものがあるか、詳しく知らない方もいるかもしれません。シーツしか敷いていない方や、中にはマットレスの上に何も敷かずに使用している方もいるでしょう。

マットレスの上に何も敷かずに使用すると睡眠の質の低下や、マットレス本体の寿命を縮める可能性があるので注意が必要です。

本記事では、マットレスの上に敷くものの種類や特徴から、それぞれの役割や性能、選び方まで解説します。マットレスの上に敷くものの購入を検討する際、ぜひ参考にしてください。

1.マットレスの上に敷くものの種類と特徴

マットレスの上に敷くものの種類と特徴を以下にまとめました。

 マットレスの上に敷くものの種類と特徴

種類 特徴
シーツマットレスを汚れから守る役割がある。一枚布のフラットシーツや、四隅に付いたゴム部分をマットレスの端に引っ掛けて固定するボックスシーツがある。
敷きパッドシーツの上に敷き、マットレスを汚れから守る役割がある。素材や性能により、肌ざわりや温度調整、寝心地改善のために使われる。
ベッドパッドマットレスとシーツの間に敷き、マットレスを汚れから守る役割がある。素材や性能により、温度調整ができるものもある。
マットレストッパー商品によって3〜8㎝ほどの厚みがあり、劣化したマットレスや、硬すぎる・柔らかすぎるマットレスの寝心地を調整する。厚さによってはマットレスの耐久性を高める。
マットレスプロテクターマットレスを包んで汚れから守り、清潔に保つ役割がある。商品によって、防水加工、防ダニ加工、防カビ加工が施されている。洗濯可能なものも多く、清潔な睡眠環境を保てる。

それぞれの役割や特徴を詳しく紹介します。

シーツ

シーツはマットレスの上に敷くアイテムです。マットレスやベッドパッドの上に被せ、マットレスを汚れや汗から守ります。敷きパッドを使わない場合、直接肌に触れるので、素材によっては心地よい肌ざわりで寝心地の改善につながるでしょう。

シーツの種類は大きく分けると、フラットシーツとボックスシーツの2種類です。フラットシーツとは一枚布のシーツで、マットレスより一回り大きいサイズを選んで上から被せ、端をマットレスの端に折り込んで固定します。

ボックスシーツとは、箱状で立体的な構造に仕上げ、端にゴムを入れたシーツです。マットレスと同じサイズを選び、マットレスに被せて使用します。四隅をあわせて被せるだけで、簡単にベッドメイキングができるので、お手入れの際の取り外し・取り付けも簡単です。

シーツは、マットレスやベッドパッドを包むようにして使います。

敷きパッド

敷きパッドは、シーツの上に敷いて使うアイテムです。シーツよりも厚めの作りで、マットレスを汚れから守る目的で使用します。直接肌に触れる部分でもあるため、好みの素材を選ぶと、寝心地の改善にもつながるでしょう。

商品によっては通気性や温度・湿度調節にすぐれたものも販売されています。暑い時期には冷感加工が施された敷きパッドを、寒い時期には温感加工が施された敷きパッドを使うなど、季節によって使い分けると、快適な睡眠環境を保てます。

ベッドパッド

ベッドパッドは、マットレスとシーツの間に敷いて使うアイテムです。マットレスを汗や汚れから守るほか、寝心地を調整する目的で使用します。シーツや敷きパッドのように直接肌に触れないので、肌ざわりを気にする必要はありません。

ベッドパッドの厚みによっては、硬さが体に合わないマットレスの寝心地を微調整する目的でも使用します。また、夏には通気性のよい素材を、冬には保温性の高い素材を使用したベッドパッドを使うなどして、季節に合わせた性能のものを使うと、快適な睡眠につながるでしょう。

マットレスは大きさや素材の都合上、洗えないケースも多いですが、ベッドパッドは洗濯できる素材のものもあります。こまめなお手入れができるのは、ベッドパッドのメリットです。

マットレストッパー

マットレストッパーは、厚さ3〜8㎝程度の、マットレスの上に敷いて使うアイテムです。経年劣化によりマットレスにヘタリができている場合や、マットレスが硬すぎる・柔らかすぎる際に、寝心地を調整する目的で使用されます。

厚さによっては、マットレスを保護し、耐久性を高めることも可能です。また、ベッドパッドで寝心地調整ができる場合もありますが、マットレストッパーほどの調整機能はありません。マットレストッパーとベッドパッドは必要に応じて併用されるアイテムです。

マットレスプロテクター

マットレスプロテクターは、マットレスの上に使用するアイテムです。マットレスを汚れから守り、清潔に保ちます。防水加工、防ダニ加工、防カビ加工が施されたものや、通気性にすぐれた素材を使用したもの、冷感素材が施されたものなどがあるので、自分が必要だと感じる性能のものを購入しましょう。

ファスナーが付いており、マットレスに被せて使用するタイプや、四隅に付いたゴムバンドでマットレスの角に固定するタイプがあります。両方とも簡単に取り付け・取り外しができ、お手入れも簡単です。洗濯できるものも多く、こまめなお手入れによって清潔な睡眠環境を保てます。

マットレスプロテクターは、マットレスの保護を主な役割とするアイテムです。敷きパッドのように、寝心地を改善するアイテムではありません。

四隅のゴムバンドで固定するタイプのものだと、マットレスの側面に汚れが付着する可能性もあるので、必要に応じて敷きパッドやシーツなど、ほかのアイテムと併用して使いましょう。

2.マットレスの上に敷くものの選び方

続いて、マットレスの上に敷くアイテムごとの選び方を紹介します。

  • シーツの選び方
  • 敷きパッドの選び方
  • ベッドパッドの選び方
  • マットレストッパーの選び方
  • マットレスプロテクターの選び方

それぞれ詳しく紹介するので、購入を検討している人は参考にしてください。

シーツの選び方

シーツはサイズ、色、デザイン、形状、素材で選びましょう。

サイズは、シングルやダブル、クイーンなど、マットレスのサイズにあわせて選びます。サイズが大きすぎるとシワになり、小さすぎるとマットレスを覆えないため、適切なサイズを選ぶのが大切です。色やデザインは、家具やインテリアと合わせたものにすると、部屋全体に統一感がでます。

形状の種類は大きく分けると、フラットシーツとボックスシーツの2つです。フラットシーツはシンプルな一枚布、ボックスシーツは底部周辺にゴムが入っています。お手入れに時間をかけたくないなら、ゴムで引っ掛けるだけで簡単に取り付けられるボックスシーツがおすすめです。

素材は肌ざわりや性能にあわせて選びましょう。主に使用される素材と、それぞれの特徴は以下のとおりです。

シーツに使用される素材と特徴

素材 特徴
サテン艶があり、ツルツルしたなめらかな肌ざわり
タオル生地吸水性があり、肌にやさしい
ガーゼ吸水性があり、通気性にすぐれ、柔らかな肌ざわり
ボア保温性にすぐれ、もこもことした肌ざわり
マイクロファイバー保温性にすぐれた合成繊維。吸収性や速乾性にすぐれており、ふわっとした肌ざわり
冷感素材肌に触れるとひんやりとする、熱伝導率・熱拡散率が高い特殊素材。夏の寝苦しい時期に適している

自分が心地よく眠れる素材や、季節に合った素材を選んで使いましょう。

敷きパッドの選び方

敷きパッドは、マットレスを汚れから守るために使用するアイテムです。肌に触れる部分でもあるので、付着した皮脂や寝汗などは、定期的に洗濯をして落とす必要があります。敷きパッドは、お手入れのしやすさや、触り心地の良さ、性能から選ぶとよいでしょう。

季節ごとに、以下の性能がある敷きパッドの使用がおすすめです。

季節ごとの敷きパッドの選び方

季節 選ぶポイント
吸湿・速乾性にすぐれ、冷感効果のある素材、サラッとしており、汗の吸収にすぐれいている素材がおすすめ。
保温効果が高いものや、暖かく感じる質感の素材がおすすめ。吸湿発熱性にすぐれた素材、マイクロファイバー、起毛素材など。
春・秋冷感や温感よりも、汚れ防止性能や肌ざわりを重視し、好みに合うものがおすすめ。

また、敷きパッドは洗濯頻度が多いことを考え、複数枚購入しておきましょう。

ベッドパッドの選び方

ベッドパッドは肌に触れるものではないので、触り心地を気にする必要はありません。性能を重視して、季節に合った素材のものを選びましょう。

ベッドパッドに使用される素材と性能のメリット・デメリットを紹介すると、以下のとおりです。

ベッドパッドに使用される素材と性能のメリット・デメリット

素材 メリット デメリット
ポリエステル安価なものや、洗濯可能なものが多く、速乾性にすぐれている吸湿性が悪く、熱がこもりやすい
ウール保温性・弾力性・吸湿性・放湿性にすぐれており、1年を通して使いやすい価格がやや高め
キャメル吸湿性、放湿性、保温性にすぐれ、耐久性も高いお手入れが難しく、価格もやや高め

ひとつに絞る必要はなく、春・夏はポリエステル、冬はウール、キャメル素材を選ぶなど、季節によって使いわけてもよいでしょう。

マットレストッパーの選び方

マットレストッパーは主に寝心地を改善するアイテムです。使用中のマットレスが柔らかすぎる場合は、高反発素材を、硬すぎる場合は低反発素材を選ぶなど、悩みにあわせて選ぶとよいでしょう。

マットレストッパーに使用される素材ごとの特徴は以下のとおりです。

マットレストッパーに使用される素材と特徴

素材 特徴
低反発ウレタン柔らかな質感で、体圧分散にすぐれている。マットレスが硬すぎる人におすすめ。
高反発ウレタン硬めな質感で、通気性にすぐれている。マットレスが柔らかすぎる人におすすめ。
天然素材ウールやフェザーなどで作られたもの。通気性・保温性にすぐれており、肌ざわりも柔らか。
ラテックスほどよい硬さの素材で、抗菌・防臭性にすぐれている。

たとえば、経年劣化によりマットレスにヘタリが発生している場合には、高反発ウレタンのマットレストッパーを選ぶと、寝心地の改善につながる可能性があります。

ただし、実際の性能や硬さは、素材の密度によっても異なるので注意しましょう。また、使用する方の体格によっても硬さの感じ方は異なるため、自分に合ったものを選ぶことが大切です。

マットレスプロテクターの選び方

マットレスプロテクターは必ず使用しなければならないアイテムではありません。必要に応じて使用するアイテムなので、機能性を重視して選びましょう。

マットレスプロテクターには、防水性や吸水性、耐久性、防カビや防ダニ性能を兼ね備えた商品があります。商品の性能を比較して、目的にあうものを選んでください。また、洗濯できる素材を選べば、こまめなお手入れで清潔な睡眠環境を保てます。

お手入れのしやすさは、マットレスプロテクターの形状にもよるでしょう。形状のタイプは、大きく分けて3つあります。

  • ボックスシーツのように覆い被せるタイプ
  • ファスナーの付いたマットレスを包み込むタイプ
  • 四隅に付いたゴムバンドで固定するタイプ

自分にとって使いやすい形状を選んでください。

3.マットレスの上に敷くものの順番を解説

次に、マットレスの上に敷く順番を紹介します。

以下の順番で、⑥マットレスを一番下と仮定した場合、⑤から①の順にマットレスの上に敷きましょう。

  1. 敷きパッド
  2. シーツ
  3. ベッドパッド
  4. マットレストッパー
  5. マットレスプロテクター
  6. マットレス

マットレスプロテクターはマットレストッパー、敷きパッドなどは任意で使用するアイテムです。必ずしも使うわけではありませんが、仮に全て併用する場合には上記の順番で敷きましょう。

この他、マットレスの下に敷くアイテムとして除湿シートもあります。フローリングや畳に直接マットレスを敷いている場合や、フロアベッド、ローベッドなどマットレスの下に空間が少ないベッドの場合、湿気がたまりやすくなります。

除湿シートを敷いておけば、湿気を防げる上、干して何度でも使用できるため、ダニやカビの発生や、マットレスの劣化を防げます。

4.マットレスの上に敷布団を敷いて寝てはいけない理由

マットレスの上に敷きパッドやベッドパッドの代わりに敷布団を敷けばよいのではと思う方もいるかもしれませんが、控えましょう。理由は以下のとおりです。

  • 湿気やカビ発生の原因になるため
  • マットレス本来の性能が損なわれる可能性があるため
  • 寝姿勢が崩れて睡眠の質が低下するため

それぞれを詳しく解説します。

湿気やカビ発生の原因になるため

マットレスと敷布団を重ねると、マットレスと敷布団の間に湿気が溜まる可能性があるので注意しましょう。人は1日コップ1杯分の寝汗をかくといわれており、重ねた状態のまま放置するとカビやダニ、においが発生する原因になりますし、湿気を逃すためのお手入れの手間も増えます。

また、カビやダニは一度発生すると完全に除去することが難しいため、マットレスの寿命が縮まる恐れもあります。湿気やカビ、ダニ、においは睡眠の質を低下させる原因にもなるため注意が必要です。

マットレス本来の性能が損なわれる可能性があるため

前提として、マットレスは上に敷布団を敷くことを想定して作られていません。マットレスの上に敷布団を重ねると、マットレス本来の素材の性能や反発力が損なわれる可能性があります。

寝心地が悪化すると、睡眠の質が低下し、体調不良につながる原因になりうるため、敷布団を重ねて使うのは避けた方がよいでしょう。

寝姿勢が崩れて睡眠の質が低下するため

敷布団は、畳などの硬いものの上に敷くことを前提として作られています。そのため、敷布団には体圧(体につたわる圧力)を適度に分散するように設計されているのが一般的です。マットレスも同じく、体圧分散を考えて設計されているものが多く、重ねるとそれぞれの柔らかさで体が沈み込み、寝姿勢が崩れるかもしれません。

寝姿勢が崩れると睡眠の質が低下し、寝起きの際に体のだるさや腰痛、肩こりなどの原因になる可能性があるので、2つを重ねて使用するのは避けましょう。

5.マットレスの上に何も敷かずに寝ることがNGな理由

マットレスの上に何も敷かず寝る方もいるかもしれませんが、おすすめはしません。理由は以下のとおりです。

  • 寝汗の不快感で睡眠の質が低下するため
  • カビ・ダニ・においの発生で不衛生になるため
  • マットレスの寿命を縮めるため

それぞれを以下で詳しく紹介します。

寝汗の不快感で睡眠の質が低下するため

マットレスの素材に吸湿性がない場合、寝汗を不快に感じ、睡眠の質が低下する可能性があるので注意しましょう。吸湿性のある素材が使われているマットレスも販売されていますが、価格が高い傾向にあります。

吸湿性のあるマットレスでも、マットレス本体に直接湿気がたまると劣化が早まり、寝心地が悪化するかもしれません。そのため、汗を吸収するアイテムを併用して、睡眠を妨げない工夫が必要です。

カビ・ダニ・においの発生で不衛生になるため

マットレスを不衛生にする原因は、寝汗以外にも、髪の毛やフケ、皮脂などさまざまです。髪の毛やフケ、皮脂は、寝苦しさだけではなく、カビ・ダニ・においの発生源になります。

丸洗いできないマットレスだと、汚れがたまっていてもお手入れが難しいです。シーツや敷パッド、ベッドパッドを敷いておけば、マットレスの汚れを防止でき、清潔な睡眠環境を維持できます。

マットレスの寿命を縮めるため

マットレスの上に何も敷かない場合、マットレス本体に直接汚れやにおい、キズが付きます。上に敷いているものがあれば、マットレス本体へのダメージを軽減できるでしょう。

劣化して寝心地が悪くなると、買い替える必要性がでてきます。マットレス本体の買い換えに比べると、上に敷くアイテムの方が、お手入れや買い替えの手間やコストは少なくて済みます。長くマットレスを使用したい方は、上に敷くアイテムを上手に活用してください。

6.マットレスの上に敷くものを購入するならイケアがおすすめ!

マットレスの上に敷くアイテムを探しているなら、イケアのオンラインストアをご利用ください。イケアのオンラインストアでは、色やサイズ、価格、素材などフィルター設定で検索ができるので、予算内で欲しい商品見つけられるかもしれません。

万一、購入した商品がやっぱり気に入らないと思った場合や、不具合があった場合には、返品・交換・キャンセルが可能(※1)です。

また、届いた寝具の商品を使ってみて体に合わなかった場合は、一部商品を除き「90日間お試し保証」のサービスもあります。

「90日間お試し保証」は、たとえばマットレスやベッドパッドを購入し、実際に何度か使ってみて、自分の身体に合わないと感じたら、90日以内の期間で一度だけ交換が可能です。

交換方法は以下のとおりです。

  1. 購入履歴がわかるもの(※2)と商品を購入されたイケアストアの返品カウンターに持参する
  2. 対象商品のお買い上げ金額がイケアのリターンカードに入金される
  3. お客さまご自身で交換する別の商品をリターンカードで購入する(※3)

マットレスだけではなく、枕や掛け布団、マットレストッパー(パッド)も、対象商品であれば90日間お試し保証が利用可能です。ご自宅で寝具を試してから決めたい方は、ぜひイケアでの購入をご検討ください。

※1:返品・交換・キャンセルにはそれぞれ条件が設定されています。
※2:レシート・納品明細書・IKEA Family購入履歴など
※3:不足金額がある場合はお客さまにてご清算ください。商品交換に伴う配送費用はお客さまのご負担となります。

7.まとめ

マットレスの上に敷くものの種類には、敷きパッド、シーツ、ベッドパッド、マットレストッパー、マットレスプロテクターなどがあります。

マットレスの上に敷くアイテムを使用すれば、睡眠の質の向上が期待できるほか、マットレスの汚れや劣化防止も期待できるでしょう。寝心地の悪さや不快感、不衛生さを感じているのであれば、一度使ってみることをおすすめします。

マットレスの上に敷くアイテムを探しているなら、イケアオンラインストアをぜひご利用ください。イケアなら、一部対象商品を除き、90日お試し保証を使ってご自宅で使い心地を試せます。

オンラインストアでは価格帯や色、素材を絞って商品検索ができるので、自分好みのアイテムが見つかるかもしれません。