シーリングライトのおすすめの選び方は?購入する際の注意点や交換方法も解説
公開日:2024年10月11日
照明器具は、毎日の暮らしに欠かせないもの。照明器具の定番といえば、シーリングライトが挙げられ、LEDシーリングライトが普及しています。しかし、シーリングライトを新しく購入するにあたって、選び方がわからない方も多いのではないでしょうか。
この記事では、シーリングライトをLEDにするメリットやLEDシーリングライトの選び方のポイント、おすすめの商品などを紹介します。シーリングライトの適切な選び方を知るために、ぜひ参考にしてください。
1.シーリングライトとは
シーリングライトとは、天井に直接取り付けるタイプの照明器具を指し、部屋全体を広く照らすのが特徴です。
従来はシーリングライトには蛍光灯が用いられていましたが、現在はLEDが主流です。一般的にシーリングライトというと、LEDシーリングライトを指すようになってきました。LEDシーリングライトは、点灯回路とLEDが一体化したタイプがほとんどです。
LEDは少ない電力で明るいことから省エネで長寿命です。LEDシーリングライトは明るさを調節する調光機能が付いたものが主流で、光りの色を変える調色機能が付いたものも多く、一台でシーンに応じた明かりを調整できます。
また、LEDシーリングライトには機能性に富んだ家電一体型のハイブリッドタイプもあり、主に以下があります。
- サーキュレーター一体型
- スピーカー一体型
- プロジェクター一体型
- 空気清浄機一体型
2.シーリングライトを蛍光灯からLEDに変えるメリット
シーリングライトを蛍光灯シーリングライトからLEDシーリングライトに変えると、さまざまなメリットがあります。LEDシーリングライトのメリットとして、主に4つの点が挙げられ詳しく解説をします。
- 電気代の節約につながる
- 蛍光灯と比べると寿命が約6倍
- 便利な機能が搭載されている
- 紫外線がほぼ出ない
2-1.電気代の節約につながる
蛍光灯シーリングライトをLEDシーリングライトに変えると、照明器具代などがかかりますが、電気代を抑えられることから、長い目でみると節約につながることがメリットです。
蛍光灯シーリングライトで68Wのものを使用している場合、LEDシーリングライトでほぼ同じ明るさとなるのは34Wです。LEDシーリングライトは同等の明るさの蛍光灯シーリングライトと比較して、消費電力を約1/2に抑えられます。
また、このケースで年間点灯時間2,000時間、電気代は電力量1kWhあたり31円(公益社団法人全国家庭電気製品公正取引協議会による目安単価)とすると、蛍光灯シーリングライトの年間電気代は4,216円、LEDシーリングライトは2,108円です。蛍光灯シーリングライトからLEDシーリングライトに変えると、1年間で1台当たり電気代を2,108円節約できる計算になります。
2-2.蛍光灯と比べると寿命が約6倍
LEDは蛍光灯と比較して寿命が長いため、ランプの交換の手間が省けることもメリットに挙げられます。
蛍光灯とLEDではランプの寿命に大きな差があります。蛍光灯(環型蛍光ランプ)の寿命は約6,000時間なのに対して、LED(LEDシーリングライトの光源部)の寿命は4万時間です。LEDは蛍光灯と比較して、寿命が約6倍も長寿命です。
2-3.便利な機能が搭載されている
LEDシーリングライトは蛍光灯シーリングライトよりも、機能性に優れています。
蛍光灯は調光ができないため、蛍光灯シーリングライトでは2本や3本の蛍光灯のうち、発光する本数を切り替えて、明るさを変えていました。これに対して、LEDシーリングライトは調光機能が付いている商品が多く、リモコン操作で明るさを細かく調整できます。また、調光機能が付いたタイプもあり、昼光色から電球色までシーンに合わせて光の色を調整することが可能です。常夜灯の明るさを切り替えられる商品もあります。
またタイマー機能により、設定した時刻に自動でオン・オフができる商品は、起床時や就寝のときに利用できるほか、防犯上在宅を装いたい場合にも活用できます。
2-4.紫外線がほぼ出ない
蛍光灯シーリングライトは紫外線が照射されるのに対して、LEDシーリングライトは紫外線がほぼ出ないため、紫外線を好む虫が寄り付きにくいというメリットもあります。
照明器具に使われているLEDは発光原理の違いによって、紫外線がほぼ発生しないタイプと発生するタイプがあります。市販のLEDシーリングライトに用いられているのは、紫外線が発生しないタイプがほとんどです。LEDの中でも、近紫外LEDや紫色LEDで、赤色と緑色、青色の蛍光体を発光させる原理によるものは、紫外線が発生します。
3.LEDシーリングライトのおすすめの選び方
快適に利用できるLEDシーリングライトを設置するためには、以下4つの観点から選ぶのがおすすめです。
- 適用畳数で選ぶ
- 部屋のタイプにあわせて選ぶ
- デザインで選ぶ
- 機能で選ぶ
それぞれ詳しく解説をします。
3-1.適用畳数で選ぶ
LEDシーリングライトは部屋の広さに合った明るさのものを選ぶのが基本です。LEDの明るさを示す指標として用いられているlm(ルーメン)は、光源からすべての方向に発せられる光の量を表わします。
一般社団法人日本照明工業会では、LEDシーリングライトの適用畳数の表示基準を設けています。
適用畳数 | 標準適格光束(lm)※目安照度100lx | 定格拘束の範囲 |
---|---|---|
~4.5畳 | 2,700 | 2,200~3,199 |
~6畳 | 3,200 | 2,700~3,699 |
~8畳 | 3,800 | 3,300~4,299 |
~10畳 | 4,400 | 3,900~4,899 |
~12畳 | 5,000 | 4,500~5,499 |
~14畳 | 5,600 | 5,100~6,099 |
LEDシーリングライトは、「○畳用」と適用畳数が表示されて販売されていることが多いですが、畳数表示の記載がない商品は、lmをもとに適用畳数を判断することができます。ただし、暗いと感じるとストレスになりやすく、調光機能があれば明るさを調整できることからも、1ランク明るめのものを選ぶのも選択肢となります。特に内装材がダークカラーの場合は、暗く感じやすいです。
14畳を超える畳数に関しては、メーカーが独自の適用畳数の基準を設けていることがあります。
3-2.部屋のタイプにあわせて選ぶ
LEDシーリングライトは、設置する部屋のタイプに合わせて選ぶのもポイントです。
リビングダイニングは調光・調色ができるタイプを選ぶと、明るい環境で読書をしたいときや家族で団らんするとき、あるいは夜くつろいで過ごすときなど、シーンに応じて明るさや光の色を調整して使用できます。あるいは、スピーカー一体型など、機能性を付加した商品もおすすめです。
寝室などリラックスしたい場所は暖色系の光の色が向いているため、電球色のタイプや調光・調色できるタイプがおすすめです。また、間接照明のような柔らかな光が広がるデザインのタイプは、くつろいで過ごせる雰囲気をつくれます。
子ども部屋は読み書きがしやすいように、青みがかった昼光色のタイプが向いており、明るさをしっかりと確保することも大切です。
ただし、これはあくまでも一般的な選び方ですので、家族構成やライフスタイルなどに合わせて照明器具を選択しましょう。
3-3.デザインで選ぶ
LEDシーリングライトは、各メーカーからさまざまなデザインのものが展開されています。
LEDシーリングライトでよくあるのは、シンプルな丸型のタイプです。縁部分に木質系の素材や金属などを使用したタイプや、パネルに光源が当たり間接照明のような柔らかな光が放たれるタイプなどがあります。和室には木質系の縁のスクエアタイプが向いています。天井高が低めの場合や部屋を圧迫感のない広々とした空間に見せたい場合には、薄型のタイプがおすすめです。このほかには、デザイン性の高いアートのようなシーリングライトもあります。
LEDシーリングライトはメーカーによってはデザイン性を重視したものが展開されていますので、さまざまなメーカーの商品を比較することがポイントです。長期間にわたって使用することを踏まえて、部屋のインテリアに合ったものを選びましょう。
3-4.機能で選ぶ
LEDシーリングライトを設置する部屋の用途やライフスタイルにあった機能が搭載されている商品を選ぶと、より快適に過ごすことができます。
パソコンや文字を見やすい色や明るさに設定できる機能があると、仕事や勉強、読書などをする場合に便利です。
スピーカー一体型のLEDシーリングライトは、テレビやスマートフォンの音が天井から部屋全体に広がります。サーキュレーター一体型は天井への設置によって、空気が効率よく循環します。このほかには空気清浄機一体型のLEDシーリングライトもあり、いずれも設置場所をとらず、電源コードが邪魔にならないといったメリットがあります。
4.LEDシーリングライトを購入する前に確認するポイント
LEDシーリングライトを購入する前には設置が可能な状態になっているか、配線器具、天井の状態、調光器や壁スイッチなどを事前にチェックする必要があります。問題がなければLEDシーリングライトを簡単に取り付けられますが、工事が必要なケースやそもそも取り付けられないケースがあるため、注意が必要です。
4-1.配線器具を確認しよう
天井に引掛シーリング、ローゼットが付いていれば、ほとんどのLEDシーリングライトは電気工事なしで簡単に取り付けられます。引掛シーリング、ローゼットは、シーリングライトなどの照明器具の配線器具であり、固定するための土台にもなります。
引掛シーリング、ローゼットには以下の種類があります。
- 角型引掛シーリング
- 丸型引掛シーリング
- 丸型フル引掛シーリング
- フル引掛ローゼット
- 引掛埋込ローゼット
ただし、天井面に引掛シーリング、ローゼットが適正な状態で設置されていない場合にも、電気工事が必要となります。引掛シーリング、ローゼットが、ガタついていたり、斜めに取り付けられていたり、破損していたりするケースは交換が必要です。
また、内装材を重ね張りしたなどの理由により、引掛シーリングの出しろが19mm未満、引掛埋込ローゼットは10mm未満と小さい場合も、そのままの状態では取り付けられません。天井に設置されているのが電源端子露出タイプの場合も、交換が必要です。
天井に配線器具がない場合や交換が必要な場合は、電気工事士の有資格者でなければ工事ができないため、電気工事店に依頼しましょう。
4-2.天井の状態を確認しよう
LEDシーリングライトが取り付けられるのは、基本的に水平な天井です。天井の状態によっては、LEDシーリングライトを取り付けることができないため確認が必要です。
格子天井や竿縁天井、船底天井といった特殊な天井の場合や、周囲に梁など干渉するものがある場合は、シーリングライトを設置できません。傾斜天井も通常のシーリングライトは設置できませんが、傾斜天井に対応する商品があります。この場合も規定された角度以内の傾斜天井に限られ、傾斜天井用のアダプターの取り付けが必要です。
また、引掛シーリングを押すと簡単に天井がたわむ場合は、シーリングライトを設置すると落下する恐れがあることから、取り付け位置の変更、あるいは天井に下地を入れるといった工事が必要となります。
4-3.調光器や壁スイッチを確認しよう
引掛シーリング・ローゼットが問題なく設置されているのを確認した後、壁スイッチがあるかチェックします。壁スイッチがなく、LEDシーリングライトにひもスイッチやリモコンが付いていない商品は、照明を点けたり、消したりできません。
メーカーによっては、ひもスイッチやリモコンがある商品でも、壁スイッチのない部屋への設置は以下の理由から推奨していません。
- ブレーカーを落とさなければ、電源を遮断して安全に作業ができない。
- リモコンは長期の留守中にも待機電力を使用する。
- リモコンの故障や紛失によって入り切りができなくなる。
- 壁スイッチによるリセット操作ができない。
- 初回のリモコン設定に壁スイッチが必要な商品もある。
また、調光器付きスイッチが付いている場合には、白熱電球や調光器対応のLED電球を用いた器具以外は設置することができないため、入切用の一般的な壁スイッチへの交換工事が必要です。LEDシーリングライトを使用した場合は高熱になって、火災が発生するリスクがあります。
5.シーリングライトの交換時期
シーリングライトを含む照明器具の適正交換時期は、設置から10年とされています。設置から10年が経過すると、見た目は大きく変わらなくても、電気回路や配線部品などが劣化することで、故障が急増するためです。
いつ設置したか覚えていない場合は、照明器具に貼られた銘板(ラベル)から製造年、もしくは製造ロットで製造年が確認できます。銘板から製造年がわからないケースは、製造から10年以上が経過しているケースが多いです。
6.シーリングライトの交換方法
LEDシーリングライトは引掛シーリング、ローゼットが取り付けられていれば、基本的に自分で交換ができるため、使用中の照明器具の外し方と新しい照明器具の取り付け方を把握しておく必要があります。
なお、LEDシーリングライトは粒状のLEDが分散して埋め込まれ、光源部のみを交換できない構造のため、寿命がきたときに器具ごとの交換が必要です。
使用中の照明器具を外し方の基本的な方法をご紹介します。
- 電源を切って熱を持っている場合は冷めるまで待つ。
- カバーを取り外す。(丸型シーリングライトは、カバーを軽く持ち上げながら、左に回すと外れるタイプが多いです。)
- 蛍光灯シーリングライトの場合は蛍光灯を取り外す。
- 最後にアダプターのロックを解除して本体を外す。
※蛍光灯がフックで固定されている場合は、蛍光灯が落下しないように注意して押さえながら、フックを取り外します。LEDシーリングライトの交換ではこの作業は不要です。
次にLEDシーリングライトの基本の取り付け方をご紹介します。
- 引掛シーリング・ローゼットにアダプターのツメを差し込み、右に回して取り付ける。
- アダプターにぐらつきがないか、外れないか確認する。
- アダプターに本体の穴を合わせて押し上げて固定し、商品によってはロックした後、本体がぐらつかないか確認。
- アダプターのコネクターを本体につなぐ。
- 最後にカバーを取り付けて、点灯するか確認したら取り付け完了。
7.シーリングライトの処分方法
シーリングライトを処分する方法はいくつかあります。
シーリングライトを自治体の回収に出す場合は、粗大ごみ、あるいは不燃ごみとなります。自治体によって粗大ごみ扱いとなるもののルールや料金が異なるため、ホームページなどで確認しましょう。
シーリングライト以外も処分したいものが大量にある場合は、不用品回収業者を利用する方法もあります。事前に料金や利用条件などを確認しておくと安心です。
また、シーリングライトを買い替える場合、販売店では無料で引き取ってもらえるケースがあります。あるいは、新しいものなど状態のよいシーリングライトは、リサイクルショップで買い取ってもらえる可能性もあります。
8.シーリングライトを購入するならイケアがおすすめ!
シーリングライトを購入するなら、さまざまなデザインのシーリングライトを扱っているイケアがおすすめです。幅広いインテリアテイストに取り入れやすいシンプルでおしゃれなデザインのものが多く、部屋の雰囲気にあわせて選べます。LEDシーリングライトの種類も豊富にあり、リーズナブルな価格帯のため、複数必要なとき、まとめて購入しやすいことも嬉しいポイントです。
また、イケアには「365日間、気が変わっても大丈夫」サービスがあるので、安心して購入できることもメリット。店舗やオンラインストアでの購入日から365日以内なら、未使用で商品に問題がなければ返品が可能です。ただし、アウトレット商品やオーダーメイド商品などは対象外といった返品条件があるため、詳細はご確認ください。
10.イケアで暮らしを快適にしてくれるシーリングライトを見つけよう
シーリングライトを選ぶときには、省エネ性能が高く長寿命なLEDシーリングライトがおすすめです。部屋のサイズに合わせた明るさの器具を選ぶのが基本ですが、調光機能が付いた明るめのものを選び、シーンに応じて調整するという選択肢もあります。
LEDシーリングライトには機能性に富んだ商品やデザイン性が高い商品もあり、設置する部屋の用途などを踏まえて、長期間使用することを考えて選ぶことが大切です。また、シーリングライトを購入する前に、設置できる環境となっているか確認しましょう。
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