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座り心地とライフスタイルで選ぶ、長く使えるおすすめソファ

#イケアの参考記事 公開日:2022年2月25日、 更新日:2024年8月20日

ソファは家具類のなかでも高額になりやすいため、ソファ選びは慎重に進めたいですよね。

デザイン選びももちろん大切ですが、とくに譲れないのがその座り心地とくつろぎ感。

長く使うソファだからこそ、とことんこだわって納得のいくものを探したいものです。

最適なソファ選びに向けて、構造上の違いや使い方、選ぶ際の注意点をまとめました。


1. ソファの中素材を知ろう

ソファの座り心地は、シート座面にどんな素材が使用されているかによって大きく異なります。

「柔らかめ」「硬めでしっかりした感じ」といったクッション性の違いは、ソファの中身の素材が異なることから生まれています。

中素材は縁の下の力持ち

シート座面のクッションに使われる中素材を知ることは、長く使えるソファを探すうえでの重要なポイント。

シートクッションは、主に、クッション部分(表層)と、芯材となるウレタンフォーム部分(中層から下層)に分かれています。

 

とくに縁の下の力持ちとしての役割を担っているのがウレタンフォーム部分。

下側から体を支え、着座の際、体への衝撃をしっかり受け止めて和らげる働きをしています。

また、同時にソファ本体に与える衝撃を吸収する役割も担っています。

つまり、ウレタンフォームの衝撃吸収性の良しあしが、「へたりにくさ」の鍵を握っているというわけです。

2. 長く使える「へたらない・ソファとは?

ソファの耐久性を知るには、クッションシートのウレタンフォームにどんな素材が使われているのかを、カタログや商品説明でチェック。

ウレタンフォームの比重や厚み、層の配分といった違いを比べてみましょう。

また、本体フレームやウレタンを支える座面フレームの素材を知ることも、ソファ選びの参考になります。

それぞれの素材が持つ働きを、詳しく解説しましょう。

2-1. シートクッションの素材(中下層のウレタンフォーム)

ウレタンフォームはスポンジに似た構造で空気を内包しています。

この空気の穴は小さければ小さいほどつぶれにくく、ソファのへたりにくさにつながっています。

 

ソファを購入する際の判断材料のひとつとして確認したいのが、ウレタンフォームの比重の表示。

1立方メートル当たりに何kgといった表示に注目してみましょう。

数字が大きいものほど高密度で、衝撃吸収性が高く、へたりにくいソファと考えてよいでしょう。

 

また、さらに座り心地を追求したモデルでは、異なる比重のウレタンフォームを重ねて作られているものもあります。

そうした製品は、シートクッションの下側にはへたりにくい高密度のウレタンフォームを使い、その上にやや比重が軽めのウレタンフォームを使用して、ホールド感のあるソフトな座り心地を実現しています。

 

シートの座り心地には好みがあります。

長時間座っても疲れにくいソファを探す場合には、硬めの座り心地になる高反発ウレタンフォームを使用したモデルを、柔らかな座り心地を求める方はウレタンフォームを多層に使用したモデルを探すとよいでしょう。 

2-2. フレーム素材

ソファの骨組みに当たるフレーム素材には、無垢材、合板、パーティクルボードなどが多く使用されています。

フレームはソファに座ったときの衝撃を吸収する役割があるため、しなりのよい無垢材が最適とされています。

ただし、すべてのフレームを無垢材で構成するとソファの重量や厚みが増してしまうため、あえてほかのパーツと組み合わせたモデルもあります。

 

しっかりとした座り心地を求めるなら無垢材フレームのどっしりとしたソファを、引っ越しや模様替えが頻繁な方は、ほかの素材を組み合わせた軽量フレームを選ぶとよいでしょう。

 

また、シートクッション下の座面フレームには、バネ(コイルスプリングやジグザグ状のバネ)やライナー(布、フェルトテープ、ウェービングテープなど)が張られています。

座面フレームの素材は、ウレタンフォームの材質との相性を考えたうえで設計されているため、同じメーカーのソファでもモデルによって使用素材がそれぞれ異なる場合があります。

基本的には、バネが使われているソファでは、体を押し戻す力があるため座り心地に安定感があり、伸縮性のあるライナーが使われているソファではくつろぎ感のある座り心地が得られます。

そのため、ソファに座った姿勢で長時間を過ごす方は、姿勢が安定して疲れにくいバネ仕様のソファを選ぶとよいでしょう。 

2-3. シートクッションの充填剤(表層の詰め物)

シートクッションの最も表層(芯材のウレタンフォームの上側)は、座り心地を良くするためにさまざまな詰め物がされています。

詰め物の種類は、ウレタンフォームチップやポリエステル綿、ポリエステル中空繊維などがあり、主に通気性や、クッションのふんわりとしたふくらみを確保するものです。

ところが、この詰め物の割合があまりに多いソファは、クッションが痩せてへたりやすくなるので注意が必要です。

 

反対に、下層の芯材のウレタンフォームにしっかりと厚みや比重のあるものが使われているソファなら、表層材は好みの弾力と座り心地のものを優先しても問題ないと言えるでしょう。

3. ライフスタイルで考えるソファのおすすめモデル

ソファの構造とデザイン面を考慮しながらも、やっぱりチェックしておきたいのが耐久性です。

耐久性の高さが人気のイケアのソファから、注目のモデルをご紹介しましょう。

3-1. コンパクトでもくつろげるソファ

できるだけ省スペースで、快適に過ごせるソファを置きたい場合には、コンパクトタイプのソファがおすすめです。

場所をとりにくいので、ひとり暮らしにも最適。

 

しっかりとアームの高さがあるモデルなら、横向きに座る際の背もたれ代わりになり、座り方のバリエーションが広がります。

一方で、アームが細め、もしくはアームなしのデザインは、シート座面の幅が広く使えるのがメリット。

EKENASET(エーケネーセット)は、コンパクトながらもゆったりと座りたい方におすすめの2人掛けモデルです。

3-2. ゆったりと足を伸ばしたい、横になりたい

ゆったりと足を伸ばしてくつろいだり、寝転がったりできるソファをお探しの方は、どの方向に足を伸ばしたいのかを考えたソファ選びを。

 

足をソファの前方に伸ばしたいなら、ソファにオットマンをプラスするか、シート部分の奥行きが長い寝椅子付きのカウチソファを選ぶとよいでしょう。

カウチソファは、全体重を寝椅子部分にのせることになるため、芯材として高反発ウレタンフォームが使用されているモデルを選ぶのがおすすめです。

 

ソファ横に向かって足を伸ばしたいなら、2人掛けか3人掛け程度の幅があるソファが必要です。

寝そべるような姿勢をとりたいなら、3人掛けでシート座面が広いタイプにするのがおすすめ。

 

ただし、あらかじめ配置できるスペースがあるかどうかを確認しましょう。

2人掛けソファを選ぶ場合には、アームが低くて幅広のソファを選ぶとよいでしょう。

アーム部分にクッションを置き、頭とは反対側のアームに足をのせることで、リラックスした姿勢をとることができます。

3-3. アーム低め、座り心地しっとり、寝椅子オプションあり

PÄRUP ペルプ

アームが低めで幅広のデザインのため、アームの外に足を投げ出した姿勢で、快適に寝転がることができます。

フレームの一部に無垢材を使用、シートクッション下層には高反発ポリウレタンフォーム(35kg / 1立方メートル)、表層には低反発の形状記憶フォームを使用。

しっとりとしたホールド感のある座り心地で、立ち上がるとクッションが元の形に戻ります。

さらにリラックスしたい方には、カウチソファをプラスしてみてはいかがでしょうか。

3-4. 気分に合わせて自由に組み替えたい

組み替え自由のモジュール式ソファなら、部屋の広さやニーズに合わせた組み合わせが可能。

ライフスタイルに合わせてパーツ単位で買い足したり、切り離したりすることができるため、置き方や使い方を変化させることができると人気のモデルです。

入り口が狭く大型ソファを搬入できないとあきらめていた方も、モジュール式ソファなら、パーツごとに分解して運べます。

模様替えや引っ越しの際にも、安心ですね。

 

イケアのモジュール式ソファのなかでも、「SODERHAMNソーデルハムン」シリーズは組み合わせの自由度の高さが人気のモデル。

ライフスタイルに合わせて、1人掛けソファをベースに、アームレストや寝椅子、コーナーセクション、オットマンといったパーツを自由に組み合わせることができます。

1人用のパーソナルチェアから大型のコーナーソファまでさまざまなアレンジが可能で、3人掛けや4人掛けソファやコーナーソファに組み合わせるといった楽しみ方も。

また、カウチソファ単体でデイベッドのように使ったり、カウチソファ同士を対面につないだりといったユニークなコンビネーションで、自分だけのセッティングを考えるのもよいでしょう。

来客の際は、大型ソファを切り離して、来客用のソファセットに組み替えることも可能です。

3-5. 背もたれ低め、座り心地柔らかめ、寝椅子オプションあり

幅285cm × 奥行き99cm × 高さ69cm(シートサイズ:幅279 cm 奥行き70cm 高さ39cm)

SODERHAMNソーデルハムン」ソファのシートクッションは、高反発(35kg / 1立方メートル)とやや軽めのポリウレタンフォーム(20kg / 1立方メートル)を重ねて使用。

座面フレームに伸縮性のあるウェービングテープを張ることでソファ本体の厚みを抑えた、圧迫感の少ないデザインが魅力です。

ソファでの時間をリラックスして過ごせるよう、しっかりとした奥行きのあるローソファに仕上がっています。

付属の背もたれ用クッションは好きな配置に動かせるため、心地よいと感じる位置を探してみましょう。

3-6. ソファの座面の高さを確認しよう

ソファを購入する前に、一度はチェックしてほしいのがソファの座面の高さ(シートハイ)です。

ほんの数センチの高さの違いでも、座った感覚が異なります。

海外生産のモデルのなかには、靴で生活することを基準にシートハイが高めになっているものもあるため、快適な位置で座れるかどうかを確認しておくとよいでしょう。

 

また、使用する人の体格によっても心地よいと感じるシートハイが異なります。

実際に実物に座ることができない場合には、膝裏からかかとまでの長さを測り、最適な座り心地になるシートハイの目安を決めておくとよいでしょう。

4. ソファの適切なお手入れ方法

お気に入りのソファを長く使うには、適切なお手入れが欠かせません。

布製とレザー製それぞれのお手入れ方法をご紹介しましょう。

4-1. 布製ソファのお手入れ方法

毎日座るソファを快適で清潔に保つためには定期的なお手入れを行いましょう。

ソファ本体からカバーが着脱できるものであれば、洗濯表示に従って家庭での洗濯やクリーニングを行えます。

予備に洗い替え用のカバーがあれば、カバーの着脱作業を一回で終えることができますし、洗濯やクリーニング中でもソファを使うことができます。

とくにソファ中心に生活をしている方は、予備のカバーを用意しておくとよいでしょう。

 

カバーの取り外しができないタイプのソファは、掃除機や柔らかいブラシなどで、表面のほこりを取り除くのが基本のお手入れです。

また、あらかじめ防汚効果のあるファブリックスプレーを塗布するといった工夫も取り入れてみましょう。

汚れが付いた場合には、石けん水をタオルに含ませたあと、ぽんぽんとたたくようにして取り除きます。

なるべく早めに対処するのが、汚れを定着させないポイントです。

4-2. レザーソファのお手入れ方法

レザーの場合は、掃除機で表面のゴミやほこりを吸い取り、汚れが付いたときは水で湿らせた柔らかい布やスポンジを使って落とします。

その際、必ず水分をしっかりと拭き取るのがポイント。

とくに合成皮革の場合には、水分が付着した場所が乾燥すると、裂け目ができる原因となる可能性があります。

水染みを作らないためには、レザー用の防水スプレーや保護用クリームなどを使うといった予防策を取り入れましょう。

5. 長く大切にできるソファを見つけよう

ソファを長く大切に使うには、中素材による座り心地の違いや使い勝手を考えながら選ぶことをおすすめします。

中身にまでこだわって探したソファなら、愛着もひとしお。

選び抜いたソファを定期的にお手入れしながら、ライフスタイルに合わせてオプションを追加するのもよいでしょう。

毎日使うものだからこそ、納得できる理想のソファを選びたいですね。