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素材選び―大規模なビジネスを展開する企業としての大きな責任

木材はイケアのビジネスにとって基本となる素材です。木材は再生可能な天然素材で、数世代にわたって長持ちする耐久性を備えています。しかし、森林は破壊されやすく、私たちが森林をどのように利用するかによって敏感に影響を受けます。そのため、イケアは責任ある木材の調達をビジネスの中心に据えています。

FSC®(森林管理協議会)などのパートナーと協力して、世界中で責任ある森林管理の改善に取り組んでいるのはそのためです。

イケアの再生可能な素材の調達先の1つ、ホワイトやブラック、そして白木のテーブル&チェアが置かれた森林。
イケアの再生可能な素材の調達先の1つ、ホワイトやブラック、そして白木のテーブル&チェアが置かれた森林。

木材

木材はイケアにとって基本となる素材です。木材は時間を重ねることで美しく変化し、数世代にわたって使える家具づくりを可能にしています。森林は壊れやすく繊細で、手入れを慎重にしなければなりません。現在、イケアで使用する木材は、森林関連の対立や違法に伐採した木材の調達を禁止するIWAY森林管理基準を順守しています。

世界で展開する大企業として、イケアには世界の森林を保護する能力だけでなく、その責任があります。2020年までに、イケアでは使用する木材の100%をFSC(森林管理協議会)認定のもの、またはリサイクルで賄うことを目指しています。現在、達成度は約80%です。FSC基準は、自然の生態系と人々の生計手段を守ることを目的としています。

綿

綿はイケアが積極的に取り入れている素材の1つ。通気性に優れ、再生可能な天然素材です。綿のテキスタイルは湿気を吸収するため、暑い気候にも適しています。

2015年以降、イケアの製品に使用する綿はすべて、よりサステナブルな調達先から仕入れています。「よりサステナブル」とは、農薬や肥料の使用を最小限に抑え、人や環境にやさしい方法で綿花を栽培しているということです。つまり、水の管理を向上させ、栽培法を改良しているわけです。

イケアでは、これからも水の有効活用と生物多様性に取り組んでいきます。目標達成の一環として、サステナブルな方法で栽培された綿をイケアだけでなく、業界全体の主流にしたいと考えています。

ウール

ウールは耐久性と強度に優れた天然素材で、毛布やカーペットなどの家庭用製品に最適です。そのうえ、羊の毛として自然に伸びる持続可能な素材なので、再生可能、生分解可能、リサイクル可能でもあります。

イケアは人、動物、地球にポジティブな影響を与えたいという思いから、自社製品に使うウールを、責任ある調達によるウール(Responsibly Sourced Wool)100%にする取り組みを進めてきました。

この目標を2025年までに達成するため、すでにイケアではウールのバリューチェーンの一部を「Responsible Wool Standard(責任あるウール基準、略してRWS)ガイドラインに適合させるという取り組みを始めています。RWSは、羊が動物福祉に配慮した扱いを受けていること、羊を生育する土地が責任を持って管理されていることを保証するものです。

天然繊維

ホテイアオイからコルク、バナナファイバー、藤まで、イケアでは天然繊維を使用する製品が増えています。再生可能な天然素材であるだけでなく、それぞれが優れた特性を持ち、完成品一つひとつに個性が生まれるのも魅力の1つです。

こうした天然繊維を使用した製品の製造はほとんど機械化されていません。イケアはベトナム、インドネシア、中国の織り手や職人、女性たちと緊密に連携しながら作業を進めています。高い技能を持つ世界中の職人たちと力を合わせることで、共創の道を開き、新たなアイデアや製造ノウハウを生み出しています。

スクラップ/リサイクル品

イケアは、できるだけリサイクル素材を使用しています。木材、プラスチック、紙、金属をはじめとして、さまざまな素材を積極的に取り入れています。ただし、スクラップとリサイクル素材は明確に区別しています。スクラップとは別の製品を生産する過程で残った素材で、リサイクルは古い製品を素材として再利用することです。

製品を開発するうえでも、リサイクルを基準に考えています。寿命を迎えた製品をリサイクルし、ゴミを最小限に減らせるように、デザインに工夫を凝らしているのです。そのため、スクラップ素材やリサイクル可能な材料を活用し、便利でスタイリッシュな製品を生み出す新しい方法を常に模索しています。

複合材

複合材は、特性の異なる2種類以上の素材で構成されています。強度が高く、手入れが楽で、低価格かつ軽量というメリットを考え、イケアでは複合材を使用しています。その一例が、木材とプラスチックの複合素材です。廃棄された木の繊維を混ぜ込むことでプラスチック製品の強度を高め、価格も抑えることができます。また、ゴミの有効活用にもつながります。

それが複合材の利点です。素材の使用量を減らし、低品質な素材(再利用しなければ、ゴミとなる素材)から、丈夫でコンパクト、軽量で耐用年数の長い製品を生み出すことができます。複合材は、BILLY/ビリー 書棚やODGER/オドゲル チェア、RÖDTOPPA/ロードトッパ カバーなど、さまざまな製品に使用されています。

プラスチック

イケアは、リサイクルプラスチックと再生可能プラスチックのみを使用するという目標に向けて、取り組みを進めています。大部分のプラスチックは石油が原料なので、再生できません。そのため、イケア製品には、できるだけリサイクルプラスチックか再生可能プラスチックを使用しています。現在、プラスチック製品の約3分の1が再生可能な資源、またはリサイクルした資源を原料としています。

イケア製品に使用されているプラスチックでもっとも多いのはPET、PE、PPの3種類で、いずれも厳しい法令や安全基準に適合しています。お客さまの健康や環境への影響を考慮して、製造プロセスにおける化学物質などの使用についても詳細な要件を定めています。

竹は、世界でもっとも成長の早い植物。これが、イケアが竹を好んで使用する理由の1つです。頑丈かつ硬質で、水に強い素材でもあります。イケアでは、加工方法と使用する製品に応じて、竹を3つのカテゴリに分類しています。
天然繊維:繊維を織り、巻き、プレスしたもの。工業用竹:薄い層に分け、貼り合わせて、ボードにしたもの。レイヤー:プレス成形した竹の突き板。

イケアで使用する竹の90%以上が中国で生産されており、2016年には、そのほとんどがFSC認定を受けました。認定を取得するまでは長い道のりでしたが、今後は竹に関するイケアの基準をインドやベトナムの業界にも展開していく予定です。