Be Yourself!
LGBT+として自分を語るのは不安もありますが、愛と受容があれば大きな支えになります。5月17日はIDAHOBIT(国際反ホモフォビア・バイフォビア・トランスフォビアの日)。 LGBT+コミュニティの人々への差別と不平等に反対し、世界をより安全で包括的な場所にし続けましょう。
LGBT+アイデンティティについて話すことは不安を伴うかもしれませんが、愛と受容で受け止めてもらえたら大きな変化が生まれます。
家でのサポートがあれば自信と帰属意識が育まれ、そうした意識を持って社会に出ていけることがわかっています。しかもサポートと受容にはお金もかかりません。
言いたいことがたくさんあったり、何も言えなかったり、言葉が見つからなかったりしたら、まずはハグしましょう(ハグが適当でない場合は、「そうなんだね」とだけ言いましょう)。

アライになる | インタビュー | イケアのアクション | レインボーバッグを手に入れよう | LGBT+用語集
Tokyo Pride 2025のサポートありがとうございました!
イケアは「世界で最もインクルーシブな企業になること」を目指して、毎日いろいろな取り組みをしています。どんな背景や歴史、アイデンティティをもっていても、誰もが自分らしくいられる空間をつくっていきたいと思っています。
今年もまた、イケア・ジャパンとしてTokyo Prideに参加しました。今年の目標はシンプルで、LGBT+コミュニティ、コワーカー(同僚)、社会、そしてアライを支援することでした。
ブースはこんな思いを込めてデザインしました:
- アートやお絵描き、メッセージを通して、自分らしくいられる“居場所”を感じてもらえる空間
- みんなで写真を撮ったり、おしゃべりしたり、学び合ったり、そして何より楽しめる空間
AFTONSPARV/アフトンスパルヴのデザインを使ったのは、宇宙がいろいろな色や光、そして無限の可能性にあふれた、多様でユニークな場所だからです。ブースでは、コワーカーやお客さまと一緒に、私たちの個性あふれるメッセージやアートで空間をいっぱいにしました。
そしてその空間は、みんなで一緒につくりあげたものです。
ご支援、ご来場、ボランティア、そして「こんにちは(Hej)!」とあいさつしてくださった皆さま、本当にありがとうございました!皆さまのご協力がなければ、成し遂げることはできませんでした。イケアのブースの様子を写した素晴らしい写真をいくつかご紹介しますので、ぜひご覧ください!
Happy Pride!

日々の生活でアライ(理解者、支援者)になるためのガイド
このガイドは、誰もが歓迎され、尊重され、自分らしくいられると感じられる環境をつくるという、イケアとしてのコミットメントを反映しています。これに含まれるヒントを活用して、国際反ホモフォビア・トランスフォビア・バイフォビアの日(IDAHOBIT)に、そして何よりも毎日、あなたの周りのLGBT+の人々の暮らしにポジティブな変化をもたらしましょう。
- 耳を傾けることで知る
LGBT+コミュニティに特有の用語は、初めて聞くものかもしれません。時間をかけてインクルーシブな言葉を学び、LGBT+の人々が日々直面している課題について深く理解しましょう。LGBT+の人々が自分の体験を共有するときは、積極的に耳を傾け、彼らの現実を軽視することなく、話を真剣に受け止めましょう。これまでに直面した差別やマイクロアグレッション(自覚なき差別)について話し合う機会があるときは、それらの経験を正当な問題として認めましょう。誰でも間違いをすることを忘れないでください。もし間違えたら、シンプルにそれを認め、謝罪し、敬意を持って前に進みましょう。 - インクルーシブ・ランゲージ(包括的な言葉)を使う
私たちが選ぶ言葉は、人々を歓迎することもあれば、疎外していると感じさせることもあります。ジェンダーや恋愛対象を決めつけない言葉を使うようにしましょう。たとえば、誰かの関係について尋ねるときは、無意識に「夫」や「妻」と言うのではなく、「パートナー」や「配偶者」と言いましょう。「紳士淑女(ladies and gentlemen)」と言う代わりに 「みなさん(everyoneまたはfolks)」などの言葉を使いましょう。家族について話すときは、さまざまな形があることに気を配りましょう。母親が2人、父親が2人、1人親、またはその他の家族構成もあります。インクルーシブ・ランゲージを日常会話の一部にして、あなたの人生で関わるさまざまな人々に一貫した敬意を示しましょう。こうした話し方の小さな変化によって、誰もが受け入れられていると感じられるようになります。 - 敬意を払う
その人が誰かにかかわらず、すべての人に敬意と尊厳を持って接するべきです。LGBT+の人々と交流するときは、誠実に共感し、心を開いて会話をしましょう。それぞれの人生の旅は異なり、あなたが決して経験しない、または完全に理解できない困難を伴っていることを忘れないでください。距離を置くのではなく、思いやりのある会話を通じて、率先してつながりを持ちましょう。彼らの体験に関心があることを示す質問をして、返答するというより、理解する気持ちで話を聞きましょう。こうしたちょっとした敬意を示す行動が、誰もが受け入れられる環境と有意義な関係の基盤をつくります。 - 人を傷つけるようなコメントに対処する
心にダメージを与えるつもりでなくても、言葉には重みがあります。誰かがLGBT+の用語をネガティブな意味で使ったり、LGBT+の人々をターゲットにした不適切な冗談を言ったりするのを耳にしたら、時間を割いてそれに対処することが変化を生み出します。そうしたコメントや冗談がなぜ人の心を傷つけ、不快であるかを、冷静に説明しましょう。こうした場面で対処するだけでなく、同じような困難に直面しているLGBT+の人々に個人として気遣い、サポートをしましょう。ほとんどの人は、学びやよりよい行動のための機会として評価する一方で、当事者はこのような状況に自分ひとりで直面しているのではないと知ることの価値を認識しています。あなたのサポートは、すべての人のアイデンティティが尊厳を持って扱われる環境をつくるのに役立ちます。 - 自分の間違いを認める
私たちはみんな、学びと成長を続けており、LGBT+の人々と交流する際に誤った名前や代名詞の使用などの間違いをすることもあります。慌てたり、過度に謝ったりしないでください。起こったことをシンプルに認め、言い訳をせずに心から「ごめんなさい」と伝え、新たな認識をもって会話を続けましょう。インパクトは意図よりも重要で、多くの場合、どのようにあなたの言葉が誰かに影響するかは、あなたが言おうとしたことよりも重要です。ほとんどの人は、誠実な謝罪と、その経験から学んだことで示される敬意を高く評価します。自分の間違いを進んで認めることで、本物のつながりが生まれます。 - ほかの人にインスピレーションを与える
効果的なアライになることは、まず自分たちが理解することから始まります。LGBT+の人々が自分の体験を説明している本、ポッドキャスト、ソーシャルメディアアカウント、ウェブサイトなどの情報源を探す時間をつくりましょう。お住まいの地域のLGBT+コミュニティが直面している具体的な課題に特に注意を払いましょう。こうした課題は、法律、文化、利用可能なリソースによって大きく異なる可能性があるからです。学んだことを友人や家族と共有するための真剣な会話をする時間をとりましょう。こうすることで、理解とサポートの輪がより広がります。プライドパレードやコミュニティの集まりなど、LGBT+のイベントに参加しましょう。あなたの参加は連帯を示し、ほかの人にアライシップを促すのに役立ちます。継続的な学びが必要であることを忘れないでください。言葉や理解が進化すると共に、さまざまなLGBT+の声や視点を通じて知識をリフレッシュし続けましょう。 - 多様な声に注目する
異なるバックグラウンドを持つLGBT+の人々のライフストーリーはさまざま。多様な文化や状況のLGBT+の人々による本、動画、ポッドキャスト、ソーシャルメディアを探してみましょう。特に、小さな意見にも注目してみましょう。エスニシティ(民族性)、宗教、能力、年齢がLGBT+の人々の体験に与える影響についての話を共有するときは、注意深く耳を傾けてください。こうした声が、会話の中で遮られることなく聞いてもらえる機会をつくりましょう。新しいことを学んだら、それを共有してくれた人に感謝し、その情報を敬意を持って共有するようにしましょう。さまざまな声に耳を傾ければ傾けるほど、世界中の異なるLGBT+の人々の暮らしをよりよく理解できます。 - その人の全体を見る
LGBT+であることは、その人の一部にすぎません。さらに、多様なバックグラウンド、能力、信念、文化が人々の人生を形づくっています。こうした異なる要素が組み合わさることで、唯一無二の経験が生まれます。たとえば、LGBT+の人は、エスニシティ(民族性)、障がい、年齢、宗教などに関連する課題にも直面する場合があります。アイデンティティのさまざまな側面はそれぞれ独立して存在するのではなく、互いに作用しながら、どのようにその人が世界を経験するかを形づくります。LGBT+の人々をサポートするときは、その人がどういう人なのかを総合的に認識し、尊重するようにしましょう。こうした理解は、私たち一人ひとりが世界をどのように経験するのかを理解するのに役立ちます。 - 名前と代名詞を尊重する
名前と代名詞は、人々のアイデンティティにとって重要です。間違ったものを使うと、自分のことを分かってもらえていない、または尊重されていないと感じさせる可能性があります。その人がどの代名詞を使用しているかわからない場合、相手がその情報を共有することを不快に思わないのであれば、礼儀正しく尋ねてみるのもいいでしょう。このシンプルで敬意ある行動は、人々が受け入れられ、ありのままの自分を大切にされていると感じられることに大きな違いをもたらします。間違った名前や代名詞を使用したときは、謝罪し、自分の間違いを正し、会話を続けましょう。見た目で推測するのは避けましょう。ジェンダー表現は、その人が使う代名詞を必ずしも示すわけではありません。適切な名前と代名詞を使用するというこのシンプルな行動は、トランスジェンダーやノンバイナリーの人々が認識され、大切にされていると感じられる環境をつくるのに役立ちます。 - 思い込みを避ける
私たちはみんな自然と見た目ですばやく判断しがちですが、それらが真実でないことはよくあります。服装、声、仕草、どんな人と付き合っているかは、その人の性的指向やジェンダーアイデンティティを示すものではありません。推測するのではなく、人々が自分の言葉で自分が誰なのかを共有できる場をつくりましょう。初めて会う人との会話には、ジェンダーニュートラルな言葉を使い、生活や人間関係について何も想定しない自由回答の質問をしましょう。このように敬意を持って接することで、誰もが最初の印象だけではなく、ありのままの自分を認められていると感じられます。 - ジェンダーの多様性を支援する
トランスジェンダーの人々は、日常生活の中で特有の問題に直面することがよくあります。トランスジェンダーの人が自分の体験をあなたに共有してくれるときは、途中で問いただすことなくその人の話を聞きましょう。あなたにとって当たり前の日々の活動が、多くのトランスジェンダーにとって困難な障壁となっている可能性があることに気づきましょう。たとえば、公衆トイレの使用、医療の受診、公的書類の更新などです。ちょっとした親切な行動も大切です。あたたかい笑顔やフレンドリーな会話は、不快な視線やコメントに直面しているかもしれない人に一瞬の安らぎを与えます。よいアライになるためには言葉だけでなく、ポジティブな変化を生み出すのに役立つ行動も大切だということを覚えておきましょう。これには、職場、交流の場、コミュニティのいずれにかかわらず、あらゆるスペースを心地よい場所にすることが含まれます。あなたの一貫したサポートは、トランスジェンダーの人々が、ありのままの自分を大切にされ、尊重されていると感じられる状況をつくるのに役立ちます。
LGBT+コミュニティのためのイケアのアクション
イケアは、LGBT+コミュニティの人々が、ありのままの姿で歓迎され、尊重され、感謝されていると感じてもらえるようにする取組みを、かなり以前から提唱しています。1994年、イケアのテレビCMには、ダイニングルームにぴったりのテーブルを探す男性カップルが登場しました。もっとも初期のLGBT+広告の1つとして広く知られているこのCMは、世界中で話題になりました。
雇用主としてのイケアのLGBT+インクルージョンの取組みとポリシーは、LGBT+のコワーカーが歓迎され、尊重されていると感じられ、安心できるインクルーシブな職場をつくるのに役立ちます。やるべきことはまだたくさんあり、引き続き、職場での機会均等と、家での平等の推進に焦点を当てていきます。
イケア・ジャパンの取り組み
各地レインボープライドへの参加・出展
今年度(2025年度)
2024年9月「さっぽろレインボープライド2024」
2024年10月「レインボーフェスタ!2024 / 関西レインボーパレード」
2024年11月「九州レインボープライド2024」
2025年4月「京都レインボープライド2025」
また2025年6月7日(土)・8日(日)に代々木公園にて開催される「Tokyo Pride 2025 Pride Festival」にブースを出展します。
プログレス・プライド・フラッグの掲揚
2018年にアーティストのダニエル・クエーサー氏によってデザインされた「プログレス・プライド・フラッグ」を、イケア店舗(一部を除く)にて掲揚します。この旗は、ブラックとブラウンのストライプで有色人種のLGBT+コミュニティ、ピンク・ライトブルー・ホワイトでトランスジェンダーのプライドを表現しています。
オールジェンダー対象のお客さま向けトイレ、ベビーケアルーム、従業員ロッカールームを設置
一部店舗にてオールジェンダーを対象にしたお客さま向けトイレやベビーケアルーム、従業員ロッカールームなどを導入しており、今後国内のすべてのイケア店舗に拡大する予定です。
コワーカー向けの学習とトレーニング
ED&I、LGBT+インクルージョンに関するeラーニング研修などを実施しています。
イケア・ジャパンのパートナーの定義、休暇制度
配偶者、もしくは、配偶者ではないが12か月以上に渡り同じ住所に住民登録している者を「パートナー」と定義しており、法律婚、事実婚、同性婚に関わらず、パートナーとして同等の福利厚生を受けることができます。パートナーが出産したときの特別有給休暇、また育児休業の対象とならない子の後見人となった場合も、育児のための特別休暇(無給:復帰時手当あり)を取得することが可能です。

LGBT+コミュニティには特有の用語がたくさんあります。LGBT+用語集はこちらをご覧ください。