イケアの社会企業家活動―ともに変化を起こそう
イケアの願いは、労働市場から取り残された数百万人の人々も含め、より多くの方々により快適な毎日を届けること。これを実現する方法のひとつが、ビジネスを通じて貧困の削減や女性の地位の向上、地域社会の社会問題や環境問題に取り組む社会起業家とのタイアップです。
女性を中心とした社会起業家の職人たちと連携すれば、オーダーメイドのサービスやユニークで魅力的な製品をお客さまに提供する機会が生まれ、難民や社会的弱者の雇用を創出することもできます。イケアは世界中、一部の国、あるいは地域限定で販売するハンドメイド製品を通して、自社のビジネス以外でも社会的企業への支援を拡大しています。こうしたコラボレーションは、いずれもIKEA Social Entrepreneurshipというイニシアチブの一環です。


心のこもった手仕事
陶磁器をつくるタイ人のKiang Aitao、バスケットを編むインド人のKavitha Nagaraj、シリア人裁縫師のAbeer Almnajed。この3人をはじめとする腕のいい職人たちが、HANTVERK/ハントヴェルク コレクションのユニークなハンドメイドアイテムを生み出しています。

Kiang Aitao

Kavitha Nagaraj

Abeer Almnajed
より多くの人が人並みの暮らしを手に入れ、イケアもユニークな製品やサービスをお客さまに提供できる。誰もが満足できる解決策です」
Vaishali Misraビジネスリーダー、イケア

ホワイトナイル地域でPÅTÅR/ポートール スペシャルエディション用の豆を栽培するコーヒー農家の皆さんをご紹介します。

「私たちがつくりました!」社会的企業を通じて変化を起こしている職人たち
このショートフィルムでは、すばらしいイケア製品をつくることで、地元の暮らしを向上させている女性の皆さんを紹介しています。
彼女たちはスキルを身につけ、これからの暮らしを変える力を手に入れました。もう、施しに頼る必要はなくなるのです」
Sumita Ghose創業者兼マネージングディレクター、Rangsutra
イケアの社会起業家精神を通じて活動範囲を拡大
これまでは、イケアのお客さまに製品やサービスを提供できる社会起業家のみと連携してきました。しかし、こうしたコラボレーションの成果を目の当たりにしたことで、もっと社会に貢献したいという思いが高まり、新たな方法を取り入れて活動範囲を広げました。今後は、イケアの社会起業家精神を通じて、自社の業務範囲以外でもソーシャルビジネスを推進していきます。
社会的投資がみんなを幸せにする
社会起業家は資金や人脈が乏しく、サプライチェーンになかなか参入できないといった課題に直面することが珍しくありません。そんなときこそ、イケアの社会起業家精神イニシアチブの出番です。独自のネットワークやビジネス知識を共有することで、新進気鋭の社会起業家をバックアップし、既存の起業家がさらに成長できるようサポート。サステナブルなソリューションを生み出すための機会も拡大します。それによって、人や社会、ひいては地球にさらなる影響を与えることができます。
社会起業家の事業拡大計画をサポートすれば、彼らの影響力を高めるだけでなく、彼らから学ぶこともできます」
Åsa Skogström Feldtマネジャー、IKEA Social Entrepreneurship
ともに成長し、サステナブルな変化をもたらす
社会起業家との初コラボレーションから生まれたのは、3カ国の8店舗で販売する小規模な限定コレクションでした。いまや、同じ起業家が生産するコレクションが、27カ国の180店舗で販売されています。
社会起業家のパートナーとともに成長すれば、経済や社会の発展を支え、長期的かつサステナブルな変化を生み出せます。平等、インクルージョン、人間的な暮らしの実現に貢献しながら、サステナブルな循環型企業になるための術も学べます。
数字で見るイケアの取り組み
- 28人の社会起業家がパートナーとしてイケアの製品やサービスをグローバルかつローカルに開発しています。
- イケアのビジネスとは関係なく、12人の社会起業家の事業拡大計画を支援しています。
- 社会起業家とコラボした初のコレクションを3カ国の8店舗で発売。現在、27カ国の180店舗で販売しています。
- 社会起業家とコラボレーションした結果、20,100人に仕事と収入をもたらし、12万人以上の人々にポジティブな社会的影響を与えています。