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クライメートアクション

イケアのビジョンは、より快適な毎日を、より多くの方々にご提供することです。現在の世界では、それはイケアのビジネスとバリューチェーンを変革して、クライメートフットプリントを大幅に削減することを意味します。この取り組みは、私たちが共有する「家」に対するイケアの責任であり、イケアのお客さまやコワーカーが求めていることでもあります。

夕日が照らす屋外で、金髪の幼い子どもがソーラーパネルの表面を草の種でなでている。
青い服を着た男性と黒い服を着た男性が2人並んで立ち、倉庫内でさまざまな寸法の材木を見ている。

私たちは遅くとも2050年までにネットゼロを実現することで、地球の気温上昇を1.5°Cに抑えるため自らの役割に献身的に取り組みます。

歩行者がたくさんいる通りのビルの後ろに太陽が沈んでいく。手前の茂みの葉が太陽に照らされている。

明確な戦略

イケアは高い目標を定めています。そこには2030年までにクライメートポジティブを実現する取り組みも含まれます。つまりイケアのビジネスを成長させる一方で、イケアのバリューチェーン全体で排出されるよりも多くの温室効果ガスを削減するということです。

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クライメートポジティブを実現する

つまりイケアのビジネスを成長させる一方で、イケアのバリューチェーンで排出されるよりも多くの温室効果ガスを削減するということです。私たちはバリューチェーンのクライメートフットプリントを「世界の平均気温上昇を1.5°Cに抑える」という目標に沿って削減するべく取り組んでいます。この目標には、2030年までに排出量を半減させ、最終的に2050年までにネットゼロを実現するという目標も含まれます。

3つの明確な気候目標

クライメートフットプリントを削減するため、私たちは次のような戦略目標を設定してきました。優先度順に列挙します。

1. 温室効果ガスの大幅な削減

これを達成するために、イケアは、クライメートフットプリントの低い素材と食材の使用を増やし、電化、再生可能エネルギー使用率100%、エネルギー効率の継続的な改善に向けて努力し、より低いクライメートフットプリントの選択肢を推進し、サーキュラービジネス(循環型ビジネス)の変革に取り組みます。

石の防波堤の端に風力タービンが1基立っている。グレーブルーの空にライトグレーの雲の帯が1本たなびいている。

イケアのクライメートフットプリント全体の52.2%を素材が占めている

クライメートフットプリントを削減するには、使用量とクライメートフットプリントがもっとも大きい分野である木材、金属、紙、テキスタイルファニッシング、プラスチックに集中的に取り組むことが重要です。それらを合わせるとイケアの素材ニーズとクライメートフットプリントの約90%を占めており、木質素材は素材ニーズの60%を占めています。素材のクライメートフットプリントを削減する取り組みの一環として、私たちは2030年までに再生可能素材またはリサイクル素材を100%使用することを目指しています。

サプライヤーが再生可能電力100%を達成できるようにする

私たちは2030年度までに、イケアの全オペレーションにおける再生可能電力100%という目標を達成するべく取り組んでおり、サプライヤーもこの目標を達成できるようにしたいと考えています。私たちはサプライヤーが再生可能電力への転換ができるよう2つの方法を提供しています。彼らの工場への投資資金を提供することと、再生可能エネルギーの購入を可能にすることです。

より多くのイケア市場で再生可能電力100%を達成

21年度は23カ国のリテールおよびセンターの事業で再生可能電力使用率100%を達成しました。地域の利用可能性やポリシー、規制によって困難な場合もあるため、これはとりわけ満足のいく結果です。また世界的に、イケアが所有するすべての工場で再生可能電力のみを使用するための最終段階に進みました。

中古品の市場をつくる

不要になったイケアの家具を下取りし、As-Is(アウトレット)エリアで良質な中古品として再販するイケア店舗が各国で増えています。IKEA Swedenは、イケアの中古製品だけをそろえたポップアップ店舗をテストしました。

商品の寿命を延ばす

イケアではさらに多くのスペアパーツを提供して、お客さまが商品の寿命を延ばせるようにしています。お客さまがさらに簡単にスペアパーツを入手できるよう、使いやすいオンライン注文システムを世界的に発表しました。


2. 林業、農業、製品を通じて、炭素を除去し、貯留する

クライメートフットプリントを半減させるための次のステップは、自然な方法を用いて大気中のCO₂を除去することです。そのため私たちはよりよい林業および農業の管理慣行を通じてCO₂を貯蔵していきます。サーキュラーエコノミー(循環型経済)には、イケアの製品や素材に炭素をより長くとどめる効果もあります。

イケアのフォレスト・ポジティブ・アジェンダ 2030
森の景色。手前のエリアは少し木が生えていて広い道があり、奥のほうは葉が豊かに茂っている。
イケアのフォレスト・ポジティブ・アジェンダ 2030

3. イケアを超えて

私たちは責任範囲を、お客さま、サプライヤー、調達のクライメートフットプリントにも拡大していきます。そのため、お客さまが家で再生可能エネルギーをつくれるようにし、サプライヤーがイケア製品の生産に使用する部分だけでなく、サプライヤーの工場やオペレーション全体を再生可能エネルギーに転換できるようにします。

イケアの建物の屋上にソーラーパネルが何百枚も並んでいる。後方には大きなイケアの3面看板。

カーボンオフセットなし

私たちは、バリューチェーン内やお客さま、サプライヤー、調達地域に関連するクライメートフットプリントの根本原因に対処する必要があると信じているため、カーボンオフセットを使用せずにクライメートポジティブを実現するという目標を達成します。そのようにしなければサステナブルなビジネスに転換することはできません。