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家具の転倒事故を防ぐために

誰もが家の中で事故が起きてほしくないと思っています。引き出し付きチェストなどの家具が倒れると、子どもや大人の大ケガや死亡事故につながる危険があるため、必ず壁に固定する必要があります。ここでは、家具の転倒事故、および、その防止策として家具を壁に固定する方法についてご説明します。

家具が転倒する原因は?

下のイラストで、原因のいくつかをご紹介します。ほかにも、平らでない床や傾いた床、カーペットやラグの縁、柔らかいまたは厚みのあるカーペットやラグによって家具が不安定になり、転倒事故が起こる可能性があることも覚えておいてください。

ものを探すときに、複数の引き出しを同時に開ける。こうすると、チェストの底面の外側に重心が移動するため、転倒します。

チェストの上のものを取るために、引き出しをはしごのようによじ登る。おもちゃなど、興味を引き付けるものをチェストの上に置くと、子どもは引き出しを登りたくなります。

チェストの上に重いものを置くと、転倒の危険が高まります。

引き出しを開けたり、引き出しにぶら下がったりして遊ぶ。

引き出しの中に入って遊ぶ。

好奇心から、すべての引き出しを一度に開ける。こうすると、チェストの底面の外側に重心が移動するため、転倒します。

床から立つときなどに、支えとして引き出しに寄り掛かる。


転倒の科学的な仕組み

私たちイケアは、家具を開発するとき、可能な限り安定感のある安全なものにするために、あらゆる策を講じています。それでも、物理法則に勝つことはできません。家具の重心が家具本体の外側に移動すると、壁に固定されていない場合は倒れてしまいます。また、開けた引き出しはてこのように作用します。

開けた引き出し(や開いた扉)に力をかけると、てこの原理が働き、小さな力でも重心は大きく移動します。そのため、家具を壁に固定していない場合、小さなお子さまが開いている引き出しの中で立ったり座ったりよじ登ったりすると、お子さまの体重が軽くても、大きな引き出し付きチェストの転倒を引き起こす可能性があります。

チェストの転倒(子どものケース)

子どもたちは好奇心と創造力が旺盛で、つねに学びや発見をしています。1~7歳の子どもたちが事故を起こしやすいのはそのためです。中でも、大ケガのリスクがもっとも高いのは1~4歳の幼い子どもたちです。壁に固定されていない引き出し付きチェストは、形や大きさを問わず、危険を引き起こす可能性があります。子どもたちが引き出しを1つか2つ開けて、よじ登ったり、ぶら下がったり、中に入ったりするケースは多数確認されています。

チェストの転倒(大人のケース)

子どもたちだけでなく、私たち大人も危険にさらされています。いくつもの引き出しを同時に開けることはよくあります。引き出しの手前側にものをたくさん入れたり、重いものを入れたりすることも珍しくありません。しかし、このような状態では重心が家具の外側に移動し、転倒が発生します。また、引き出しに寄りかかったり、立ち上がるときに手をついたりすることも、家具が倒れる原因になります。


簡単で安全なチェストの固定策

イケアの引き出し付きチェストは、必ず組み立て説明書の指示に従って組み立て、付属の固定具を使用してしっかり壁に固定してください。取り付けは簡単です。ネジとプラグは付属しています。チェストを他の部屋に動かすときやお引越しの際は、ネジ穴をパテで埋めてください。

イケア商品に付属しているネジとプラグは、ほとんどの一枚壁や中空壁に使用できます。無垢材にはプラグなしでネジをお使いください。追加のネジやプラグが必要なときは、セットになったイケア商品のご用意があります。取り付けに適したネジやプラグに関しては、専門店にご相談ください。

ほら、簡単でしょう!

家具を壁に固定する方法を知りたい?

この短い動画をご覧ください。

    下のリンクをクリックすると、引き出し付きチェストの一覧が表示されます。あなたにぴったりのチェストを見つけてください。