森の中に浮かぶ宇宙船。そんな風に表現される「宮城県図書館」は、建築家の原広司氏が設計した宮城を代表する美しい建築物。その一角に、2020年8月26日(水)待望のカフェ・レストランがオープンしました。その名も『PANORA』。全景、広々とした眺めという意味のPANORAMA(パノラマ)からのネーミングされた店内では、壁一面のパノラミックなガラス窓から美しい自然林を眺めながら、宮城の旬をカジュアルに味わうことができます。
地域に愛される図書館の一角に、居ぬきで新しい飲食店をオープンさせるという事業に取り組んだのは、ボーダーアクト株式会社の代表取締役 葛西義信さんと妻の幸恵さん。図書館ユーザーをはじめ、幅広い層に気軽に利用いただけ愛されるお店にするために、プロジェクト開始当初から家具はオールイケアでと決めていたと言います。以前にもカフェプロデュースの仕事でイケアの家具を利用したことのある葛西さん。当時は家具や食器を自分で選んだそうですが、今回はIKEA for Businessに登録し、専任スタッフによるインテリアデザインサービスを利用し、スペースコーディネートを進めました。
もともとモダンなレイアウトにコンクリート打ちっぱなしという、飲食店としては少しクールな印象だった空間に、柱やインテリアなどで木目をあしらうことで、表情をやわらげぬくもりを取り入れることに成功した店内。エントランスから店の奥へ進むにつれ、さまざまな利用シーンを叶える5つの席スタイルが現れます。(写真:ボーダーアクト株式会社 葛西幸恵さん)
誰もが気軽に来店しやすいよう、イケアの家具で親しみやすい空間に
『PANORA』は空間プロデュースがスタートする時点で、店舗のコンセプトやデザインイメージがしっかり固まっていたため、そのイメージに寄り添い具現化するためにコーディネートが進められました。イスやテーブルなど、メインの家具のカラーも初回の提案で、黒に即決だったと言います。
「最初にパース、店内写真、図面をお渡しして、最適なアイテムやレイアウトを提案してもらいました。私もイケアのウェブサイトを見ながら商品を探すことはあるのですが、とにかく種類が多いので、IKEA for Businessで相談すると話が早くて助かりました」。
年に4回新商品が入るイケア。その数多のアイテムから、希望にあうアイテムを自力で探し出すのはなかなか労力が必要です。IKEA for Businessでは、専任のプランナーが、ビジネスニーズとインテリアデザインのご要望に応じて最適な商品をご提案。今回は目指す店舗イメージが明確だった分、提案する商品ラインナップからのセレクトもスムーズだったのだとか。
「有名な建築家が設計したモダンなデザインの空間に、フレンチ俵山陽介シェフの料理。どうしても敷居が高くなりがちな要素に、イケアのインテリアを組み合わせることで、どなたにでも気軽に来店いただける親しみやすい店舗を完成させることができました」。
コロナ禍で対面での打ち合わせが難しい時期を乗り越え、提案された商品は実際にお店に足を運び、見て触って確かめ決定していったそうです。
エントランススペースには、ハイテーブルとハイチェアを設置。軽食や待ち合わせ、テイクアウトの料理を待つ間にも便利。黒と木目のコーディネートが、上品かつ親しみやすいPANORAならではのムードを創り上げている。