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物件・ホテル・民泊レイアウト事例集:オーセント一級建築士事務所

IKEA for Business VOL.5

イケアのパーツで隙間や梁を徹底的に隠した、コンパクトなオフィス兼モデルハウス

イケアはビジネスシーンでも多くのお客さまに支持されています。店舗やオフィス、ショールームなど、快適なビジネス空間づくりのサポートをさせていただいているIKEA for Businessの利用事例を紹介します。今回はイケアの家具を使ってリフォームを手がけるオーセント一級建築士事務所のオフィス兼モデルハウスです。

一級建築士。宅地建物取引主任者。大学卒業後、大手建設会社に入社し、設計から部材調達、現場施工まで、建築全般に携わる。その後、不動産会社への転職を経て、独立。以来、住宅やオフィス等の設計・建築を手がけ、現在はリフォームをメインに活躍中。

オーセント一級建築士事務所
代表 小菅利夫さん

築42年の中古マンションを機能的な空間にリフォーム

私は、これまでマンションや戸建住宅の建築・設計を行ってきましたが、今は主にマンションやオフィスのリフォームを手がけています。最近は、特にイケアの家具やパーツをふんだんに使って、機能的で快適な空間に仕上げるリフォームに力を注いでいます。

その拠点となるこのオフィスも、築42年の中古マンションを全面的にリフォームしたものです。床面積約44㎡の室内は、天井も床もすべて取り払ってから、イケアの家具やパーツを使って、新しい空間へと生まれ変わらせました。自分のオフィスということもあり、床貼りもペンキ塗りも自分で行ったのですが、時間のあるときに娘と一緒に楽しみながら手づくりしたので、約6ヵ月かかって完成したんですよ。

実は、ここは、純粋なオフィスの機能にとどまらず、お客様にリフォーム後の住空間を見せるモデルハウスとしての働きもありますし、忙しい時期には私がここで寝泊りすることもあったり、また、仲間が集まって飲んだりおしゃべりしたりする場所になることもあります。そのため、あまりオフィスっぽい雰囲気にならず、生活感も見えすぎず…ということで、清潔感のある白をベースとした内装で、ホテルのようなすっきりとした空間にしました。

左はオフィススペース。小菅さんと話しているのは、アシスタントの横田知映子さん。右は、ソファベッドを置いたリラックススペース。

イケアの収納システムをとことん活用して、見た目も使い勝手も高める

PAX収納システムを壁面いっぱいに設けたことで、抜群の収納力に。

プランニングのコンセプトは、「あらゆる隙間を利用して収納をつくり、徹底的に隠すこと」。決して広くはないコンパクトなマンションなので、快適な空間にするためには、収納が大切だと考えたのです。そこで使ったのがイケアの収納システムPAXとFAKTUM。空間を狭めないように奥行き35cmの浅いPAXを使ったり、梁の下にうまく収まるように高さを調整するなど、それぞれの場所に合うように家具を選んで工夫も加えました。これで、仕事関係の書類や資料から、工具類、日用雑貨、服や靴に至るまで、あらゆるものを収納することができました。

イケアの家具をそのまま使うだけでなく、天板や扉などのパーツだけを利用した部分も数多くあります。例えば、仕事をするデスクは、テーブルの天板だけを使って、脚の代わりにアンカーで壁に固定。洗面室の扉にはガラステーブルの天板を使い、ベッドスペースの仕切り扉にはPAXの引き戸を利用。洗濯機や冷蔵庫などの家電を隠す扉や、梁を隠すためのダミーの扉など、見せたくないものを「隠す」ためにも、イケアの収納システムの扉を用いました。

イケアの商品はパーツだけでも購入できるので、私のような建築設計に携わる者にとっては、空間やプランに合わせて自由にパーツを選んで使えるので、とても重宝しているんですよ

左は、テーブルの天板を使った洗面室のドア。右の冷蔵庫は、PAXの扉で隠して。

値段が安くても品質が高いイケアの商品

ペンダントライトのやさしい明かりが心地よいキッチン・ダイニング。

収納システム以外にも、イケアのアイテムは多用しています。ダイニングのチェア、キッチンのシンク下のゴミ箱、ソファベッド、鏡など。ダイニングの照明も、シンプルなデザインでとても気に入っています。驚くほど安かったんですけどね。

イケアの商品は、値段が安いにもかかわらず、デザイン的には高級マンションに入れても引けを取らないと思います。実際、高額なマンションを購入したお客様に、壁の端から端までイケアの収納を収めたこともありますが、きれいに仕上がってご満足いただきました。これは私の個人的な意見ですが、イケアの商品には、気軽に取り替えが利く消耗品と割り切って使い込めばいいものと、高価な家具にも劣らない高品質なもの、両方があると思います。ですから、上手に使いこなすと、思い通りの快適な空間がつくれるのではないでしょうか。

キッチンまわりのゴミ箱は、すべてシンク下へ隠して。右は、ベッドスペースの収納に設けたPAXの引き戸。

若い頃から、スウェーデンの暮らしや製品に共感して

手にしているのは、1992年発行のイケアのカタログ・カナダ版。

そもそも私がイケアと出合ったのは、今から19年前の1992年。カナダへ行ったときに、たまたまイケアのカタログを手に入れたのが最初でした。さっそく表紙に載っていた照明を買ったら、非常に良いものだったし、梱包も素晴らしかったので、衝撃を受けたのです。建築士という職業柄、扉や金物などのパーツにも興味があり、カタログを食い入るように見ていました。それからずっと、「早く日本に来ないかなぁ」と思っていたので、イケアが日本に上陸すると聞いたときには、「ヨッシャー!」と喜んだものです。

私は、学生時代からスウェーデンが好きで、実際に訪れたこともあります。そこで感じたのは、スウェーデンの冬は長いせいなのか、家での時間を大切にしているということ。外食するより家で食事をすることが多いし、気軽に友人を家に呼ぶし…といった具合に、自宅で楽しく過ごすんですよね。あと、やはり若い頃に、スウェーデン生まれの掃除機を買ったことがあって、それ以来、いっそうスウェーデンのファンになったといっても過言ではありません。そういうスウェーデンの暮らしや製品に共感し、後にカナダでイケアと出合い、イケアが日本に来てからは、イケアを使った空間づくりに力を入れている、というわけなんです。

これからは日本人も家づくりを楽しむようになるのでは…

日本でも、最近、ライフスタイルが少しずつ変化してきていると思います。これまで食事の支度は主に女性が行ってきましたが、最近は男性も関わるようになってきましたし、“働きすぎ”と言われてきたワークタイムにも変化が見えはじめて、土日などに時間的な余裕が生まれるようになってきました。そんなことから、これからは日本人も、欧米のように自ら家づくりをするようになっていくのではないでしょうか。

余談ですが、家づくりって、夫婦や親子を仲良くさせるものだとも思うんですよね。たとえ喧嘩していても、照明や椅子を選んだり、大きな材料を一緒に運んだり、家具を組み立てたりしているうちに、仲直りしちゃう。私も、イケアの家具を買った娘のために高さ調整をするなど、身近な人の家づくりを手伝ったりしています。これは、ほとんど私の道楽ともいえますが、こういうことをすると、みんな喜んでくれるので、私も嬉しい。それって、素晴らしいことだと思うのです。


DATA

会社名: オーセント一級建築士事務所
所在地: 東京都品川区上大崎3-14-30-603
業務形態: 建築・リフォーム
HP: http://www.authent.com
導入年月: 2008年
導入に要した費用: リフォーム総費用約500万円(冷蔵庫や床暖房などの設備、大理石の床などの内装、家具も含む)
導入に要した期間: 選定・組み立て・リフォーム全般を含めて約6カ月
IKEA for Businessを選んだ理由: 値段が安い、パーツで購入できる、汎用性が高い
担当したIKEAストア: IKEA Tokyo-Bay(旧:IKEA 船橋)
主に使用したイケア商品: 収納システム(BESTÅ、EXPEDIT)、チェア(HENRIKSDAL)、テーブル(TORSBY)、ソファ(KLIPPAN)など

※使用されている商品は記事掲載時期のもので、販売終了になっている商品が含まれる場合がありますのでご了承ください。