デモクラティックデザイン

Design for everyone

デザインは、あらゆる人のためにあるもの。イケアは、そう考えています。美しく機能的で、持続可能で品質が高く、手ごろな価格の製品をつくりたいと、努力を重ねているのです。たとえば、アッシュ材を使ったLISABO/リーサボー コーヒーテーブル。レッドドット国際デザイン賞を受賞しました。ベージュの背景
世界的に名高いレッドドット・デザイン賞を受賞したLISABO/リーサボーはイケアの自慢のシリーズ。エッジに施した面取り加工がハンドメイドの雰囲気を演出し、木材のナチュラルな印象を保つために、アッシュ材突板のラッカーにはマットなものを選びました。「LISABO/リーサボー シリーズのデザインは、木材の持つ独特の雰囲気、流れるようなライン、耐久性、組み立てのしやすさなどを念頭に置いたものです」と、デザイナーであるKnut HagbergとMarianne Hagbergは語っています。
イケアでは、優れたデザインとは、形、機能性、品質、サステナビリティ、低価格を組み合わせたものだと考えています。私たちはこれを「デモクラティックデザイン」と呼んでいます。優れたホームファニッシングは、あらゆる人のためにあるべきだと考えているからです。
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LIFE@HOME
すべてが始まる場所
「自宅」は単なる場所ではありません。世界でいちばん居心地のいい空間と感じられる場所です。だからイケアがまず人々の家庭での暮らしを理解することから始めるのは、ごく自然な流れなのです。イケアでは毎年、世界各地の家々を訪ね、人々がどんな希望や要望を持っているか調べています。そして人々のニーズとサプライヤーの能力を組み合わせて、毎日をより快適に送れるような新しいソリューションを生み出しています。
キッチンのレンジの前に立って、野菜を炒めている男性。女の子がその隣に立って、料理を手伝っている。キッチンの調理台の上には、油、卵、ボウルなどが所狭しと置かれている。
男の子が床に寝転がって、オモチャを口に入れた赤ちゃんと遊んでいる。女性が赤ちゃんの後に座っている。
もっとも大切な存在を考えたデザイン
子どもたちは、この世界でもっとも大切な存在です。だからこそ、イケアではすべての事業に「子どもの視点」を持ちたいと考えています。家族が全員で一緒に過ごせる、あるいは子どもたちが宇宙飛行士ごっこができる空間。実用的で遊び心があり、安全で想像力を刺激するような部屋を簡単につくりたい。それがイケアの願いです。
長い取り組みの中で、私たちは、子どもも大人も同じように、遊びから多くのことが生み出されるということを学びました。遊びは創造性を刺激し、ストレスを減らすだけでなく、成長するためには欠かせないものなのです。イケアでは、家こそがもっとも重要な遊び場であると考え、すべての子どもたちのパーソナルスペースをできるだけ「遊び心に満ちた」空間にすることを使命として、取り組みを続けてきました。それは、子ども部屋でもリビングルームの片隅でも関係ないのです。
プレイレポート 2015では、世界中の30,000人の親と子どもたちを調査し、年齢に関係なく、私たちの「心の奥に住む子ども」は安心感を求め、自由に遊びたがっているということを発見しました。
フレーム8才以上の児童向けフレキシブルな家具シリーズ、IKEA SLÄKT/スレクトのイメージこの写真では、3つの収納モジュールを備えたベッドがあります。
新 SLÄKT/スレクト シリーズ
くつろぐためのライセンス
子ども部屋については、子どもたちが憧れるものと両親が必要と考えるものは、必ずしも一致しません。そこで、8才以上を対象とした新作家具シリーズSLÄKT/スレクトの製作において、8才から12才までの子どもたちが部屋に本当に欲しいものについて調査することから始めたのです。集まった回答は、どの国の子どもたちもほとんど同じでした。子どもたちはのんびりくつろぐことができ、時には友だちと遊べる空間が欲しいものの、できるだけ両親のそばにいたいというものでした。くつろぐ空間が欲しいというのは予想通りでした。ゲームやコンピューターに夢中なところを見ると、そうは思えないかもしれませんが、プレティーン(8才から12才の子ども)は心も体も忙しい時期です。
SLÄKT/スレクト シリーズを見る
変化する家具
こうした調査結果を基盤として、子どもたちが喜ぶような(そして、もちろん両親にもアピールするような)商品づくりを目指して、開発プロセスを続けました。その結果、収納、くつろぎ、遊びのすべてをこなすベッドと家具をそろえ、さまざまなニーズに対応するだけでなく、使いながら成長できるシリーズが完成しました。
「子どもたちは瞬く間にしたいことが変わります。そこで、SLÄKT/スレクトを自在に組み合わせられるだけでなく、友だちが遊びに来た時は移動できるようなモジュール式にデザインしました」

Nina Hughes、キッズ商品担当
38%の人が、自分たちの家の近隣を、自分の家の一部と考えています。
外でテーブルを囲み、コーヒーを飲む人々
イケアのLife@Home レポート2016
あなたにとって家とは?
イケアのLife@Home レポートは、世界中の人々のさまざまな暮らしについて調査したものです。このレポートの目的は、「よりよい毎日の暮らし」とは何かについて、人々の関心を引き起こし、会話の場をつくることにあります。今回のレポートでは、人々にとって何が家と呼べる場所にしているのか、みんなが自分の家のことをどう考え、感じているのかについて、深く掘り下げてみました。調査の結果、家に関するいくつかの選択肢の中から、「一番大切な関係を育む場所」を選んだ人が一番多いことがわかりました。家での関係に満足している人は、自分の置かれている環境に満足し、全体でも幸福感を得ている傾向があります。
イケアのLife@Home レポート2016についてもっと知る イケアのLife@Home レポート2016を読む
イケアのLife@Home レポート
からわかったこと
43%の人が、これがあれば自分の好きなことができる、という物が一番大切だと答えています。
グリーンのハートのイラスト
4人に1人が 家での関係を育むためには、社交的なスペースよりWi-Fiがあることが重要だと考えています。
Wi-Fiのイラスト
40% もの人が、自分の家には独特の匂いがあると言っています。
香水瓶のイラスト
3つのLIFE@HOME重点エリア
つのLIFE@HOME
重点エリア
エプロン姿の大人の男性と、ステップスツールの最上段に立つ子供2人が、キッチンのワークトップで作業中。
子供と一緒の暮らし
子育て中はジャグリングをしているような気分になることもあるはず。イケアでは、少しでも子育てファミリーの力になりたいと思っています。
小さなアパート内のグリーンの小型テーブル、その上の食器、グリーンのチェア2脚が向かい合わせに置いてある。
小スペース
2030年には10人に7人が都市部で暮らすことになります。居住スペースの縮小にともない、イケアではスペースもお金も節約できる、スマートで楽しいソリューションに力を入れています。
階段下にすっぽり収まった、ブラックとホワイトの各種収納ボックス。
整理整頓
生活水準が上がると、モノが増えます。機能的で楽しく、価格も手ごろなイケアの収納なら、家が簡単にすっきりかたづきます。
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子どもの安全
大切な子どもたちが安全に遊ぶために
イケアが常に最優先するのはお客さまの安全です。世界でいちばん大切な存在、子どもたちのことであればなおさらです。心地がよく、安全な製品をデザインする際の出発点として理想的なのは、実際にどのように使われているかを把握することです。そこで、イケアでは子どもたち自身、その成長、そしてニーズに関して、世界最高クラスの知識を得ることを目指しています。もちろん、イケアのキッズ製品は100%安全であることを確認するため、繰り返しテストされています。
イケアのステップスツールに乗った子どもの足の写真
年に一度開催されるイケアのソフトトイお絵描きコンテストの受賞作品を基につくられたSAGOSKATT/サゴスカット ソフトトイのイメージ
SAGOSKATT/サゴスカット – 安全でソフト
何年も前に、イケアはソフトトイの目をプラスチックから刺繍に変更。これによって安全性が増すと同時に、おもちゃの顔に個性が生まれました。SAGOSKATT/サゴスカット ソフトトイは、子どもの安全に配慮したデザインでありながら、個性が光るおもちゃです。年に一度開催されるイケアのソフトトイお絵描きコンテストの受賞作品を基につくられたもので、今回は世界中の子どもたちから70,000件もの応募がありました。受賞した10作品は、本物のソフトトイに変身しました。くちばしのあるニンジャ、ハッピーな七色の雲、ユニコーンドッグ、鋭い歯を持つスパイダーは、これまで見たことのないステキな生き物たちです。
新しいソフトトイは、2017年秋、全店舗で開催されるイケアの支援活動キャンペーン「LET'S PLAY すべての子どもに遊ぶ自由を」の一環で、遊ぶことの子どもたちにとってのメリットを強調するものです。
すべてのソフトトイを見る
「イケアが最優先するのは子どもたちの安全で、自分の子どもに与えられる製品しか販売しません。このため、キッズシリーズに関しては非常に厳しい要求を課しています。製品試験では、可能な限り現実に近い使い方をシミュレーションします。たとえば、子どもがソフトトイを口に入れたり、夜そばに置いて眠ることを想定して、汗や唾液の酵素を使った試験を行います。このようにして、ソフトトイが有害な化学物質を含んでおらず、小さなお客さまにも安全で健康的であることを確認できるのです」
Charlotte Jönsson、IKEA of Sweden 法務・標準化学チーム チームマネージャー
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革新的なデザイン
製造現場の視点でデザイン
イケアが家具の生産について学び始めたのは、いまから60年ほど前のことです。当時はまだオリジナル家具のデザインを始めたばかりで、サプライヤーの可能性とお客さまのニーズをマッチングする最適な方法を学ぶ必要がありました。私たちはこの2つのギャップを縮めるという方法で、価格を低く抑えることにしました。
それ以来、イケアではずっとこの方法を使って、生産現場でサプライヤーと一緒に製品づくりをしています。イケアが今日「デモクラティックデザイン」と呼ぶものは、スウェーデンのエルムフルトにある自社の製品開発施設から、世界各地のサプライヤー、インドや東南アジアなどの現地職人にいたるまで、イケア全体に影響と利益をもたらしています。長年にわたって私たちは、「もっと優れた方法はないか?」と自分たち自身に問い続けてきた結果、素晴らしいアイデアはどこからでも、誰からでも得ることができるということを学んできました。
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革新的ニュース 存在感を示すつくりのODGER/オドゲル チェア。優れたデザインとサステナブルな革新的なコンビネーション。そして、その素材はすぐに見てとれます。再生可能な木材やリサイクルのプラスチックをミックスした素材を使うことで、なめらかな表面にあざやかな個性を際立たせます。ODGER/オドゲルの開発は苦労の連続でしたが、イケア史上最も「わかりやすい」チェアでしょう。数カ所パーツをはめ込むだけで、簡単に組み立てられます。
ODGER/オドゲル チェアを見る
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オフィスのチェアに座らず、立って作業した方が効率が上がる。そんな人も数多くいます。SKARSTA/スカルスタの手動で高さ調節できるデスクは簡単かつ手ごろな価格。デスクでの作業スタイルを座る/立つのどちらにも変えられます。
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イケアは、従来のイケア家具の生産方法を改善しようとつねに努力しています。思いがけないときに、スペースの機能性を変えるような家具のアイデアを発見することがあります。
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素晴らしいデザインが、紙ナプキンの上から始まることもあります。LAMPAN/ラムパン ランプは部品の数をできる限り減らして完璧なフォルムをデザインした完璧な見本です。
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社会的起業家らとの協力
社会的起業家らとの協力は、インド、タイ、インドネシア、さらにはスウェーデンで、イケアが真の社会改革を支援する方法のひとつです。
サプライヤーとの協力
イケアの製品開発担当者とデザイナーは、技術者・製造業者・専門家など多様な人々からなるチームと一緒に製品をつくり上げます。多くの場合、ここベトナムと同じように、生産現場で製品づくりが行われます。IKEA Industry(イケアグループで生産能力の開発・管理を行う部門)を通じて、世界11カ国、36の生産拠点で、20,000人を超えるコワーカー(従業員)が木製家具と木質ボードを生産しています。
ベトナムにあるイケアの生産現場で一緒に作業する、青いTシャツの女性とストライプのTシャツの男性。
スマートな物流。よりスマートなデザイン。
イケアのスマートで低コストな物流の歴史は、1940年代までさかのぼります。当時は地元の牛乳輸送トラックに製品を積んでいました。現在では50%以上の製品が、サプライヤーから直接イケアストアに輸送されています。さらに、梱包材を削減し、輸送時の無駄な隙間を減らすような製品デザインを行っています。こうしてお客さまにより低価格な製品を提供し、製品の軽量化や組み立ての簡易化にも力を入れています。またCO2排出量の低減により、地球環境の保護にもつながっています。
紙製パレットに積まれた製品を移動するイケアストアの従業員。
3つの革新的デザインの例
つの革新的
デザインの例
ピンクのPOPPTORP/ポップトルプ アームチェアの拡大画像。ブラックのクッションの上にはヘッドフォン。
1970年代、あるバケツサプライヤーを訪ねたことがきっかけで、人気のSKOPA/スコーパ アームチェアが誕生しました。その後、より頑丈な後継商品POPPTORP/ポップトルプ※として生まれ変わりました。取り外せる座面の下に、実用的な収納が付いています。
※日本での販売はありません。
オレンジのLACK/ラック サイドテーブルの拡大画像。背後には各種カラーのLACK/ラック  サイドテーブルが重ねられている。
1979年、イケアはどんな部屋にも合うテーブルをつくろうと考えました。厚みがあって加工しやすいボード・オン・フレーム構造を使っていた扉サプライヤーの協力で、10ユーロ以下の軽量なLACK/ラック テーブルが生まれました。
ホテイアオイ製のNIPPRIG/ニップリグ 鉢カバーを重ねたところの拡大画像。
2014年、イケアのデザイナーと東南アジアの職人によるコラボレーションで、NIPPRIG/ニップリグ コレクションが生まれました。スカンジナビアンデザインと低コストな物流のノウハウに、伝統的な職人技を組み合わせたコレクションです。
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今後の展開
インスピレーションあふれる小さな変化
イケアは好奇心旺盛です。新しいトレンドをただ待っていることなどできません。「毎日をより快適にするには、どんな改善をすればいい?」と質問するほうを選びます。たいていはささいなことですが、毎日をシームレスに、より機能的に、より楽しくするのは、そうしたちょっとしたソリューションなのです。
今日のイケアでは、従来の見方を越えたホームファニッシングのとらえ方をしています。部屋ではなく、そこで行う活動に目を向け、人々が家で何をしているのか、どんなふうに、いつ行っているのか、を重視しています。そして人々に小さな変化を促すことで、家全体で行う活動がより簡単に、よりスマートに、もっと楽しくなるようサポートしています。
「流動的な家」は、人々の活動を踏まえ、室内によい流れをつくることに焦点を合わせています。ワイヤレス充電器を内蔵した家具も、大きな違いを生む小さな変化の一例です。
(左)携帯電話をワイヤレス充電器に置き、ソファでくつろぐ女性。(右)イケアのフロアランプに内蔵されたワイヤレス充電器の拡大画像。
「都市を楽しむ-実験的な家」は、イケアのホームラボで調査中の数あるテーマのひとつで、たとえば、居住スペースをシェアする際にプライバシーを守るソリューションなどがあります。
インタラクティブスクリーン内蔵の赤いアームチェアに座る人の拡大画像。
イケアのホームラボ-焦点は未来
科学はイケアには縁遠い世界と思っている方はきっと多いでしょう。しかし未来へと歩を進め、お客さまのニーズに応えようとするとき、科学の役割はこれまで以上に重要になります。イケアのホームラボでは、熱心な科学者と未来志向の人々からなるグループが、この先何年も発売予定のないものの実験を行っています。アイデアや素材を探し、試作品をつくっています。試作品の中には、実際の生活環境で試験されるものもあれば、製品として日の目を見ることのないものもあります。大事にしているのは、好奇心・発見・試行錯誤という科学の本質です。
よりスマートで、よりフレキシブルな明日
技術と経済発展によって人と人の距離はかつてないほど縮まり、世界は刻一刻と狭く窮屈になっています。生活習慣や生活水準はさらに速いペースで変化し続けています。イケアのホームラボでは、人口・デバイス・ケーブルなどの増加がもたらす未来の家庭のニーズに応えるため、スマートでフレキシブルな方法の確立に重点を置いています。
ワイヤレス充電器に携帯電話を置こうとする手の拡大画像。その脇には眼鏡。
家具をワイヤレス充電スポットにすれば、ケーブルなしで手軽に充電できます。テクノロジー中心のニーズに対応した、人間中心のソリューションです。
グレーのセーターを着た女性が、壁際にたくさん設置された収納ユニットの上に、ホワイトの収納ユニットを置こうとしている画像。
住まいをシェアしている都会の住人のために、イケアでは現在、柔軟性を高める可動壁といった、革新的なソリューションの実験を行っています。
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