IKEA BUSINESS vol.30

お手本は北欧の学校。思い思いに時間を過ごせる、居心地のよい空間を

学校法人 立花学園 立花高等学校(福岡市)
こんな環境で青春時代を送れるなんてうらやましい、そんな風に思える学校です。福岡市北部の東区にある立花高校は、1957年創立。約50年間使用した校舎の老朽化に伴い、2016年10月に全面リニューアルしました。共有のスペースにイケアの商品をたくさん取り入れています。
学校にイケアの家具? そう思われる方も多いかもしれません。どのようなきっかけでイケアの家具を使おうと思われたのか、校長の齋藤眞人先生に、お話をおうかがいしました。
校長の齋藤眞人先生
「北欧がお手本。居心地の良い学校をつくりたい」と校長の齋藤眞人先生
IKEA福岡新宮オープン当初に購入した、教員の休憩室用のソファ
IKEA福岡新宮オープン当初に購入した、教員の休憩室用のソファ。リニューアルした今も大切に使われている。
立花高校は、「不登校生徒自立支援」の方針を打ち出し、なんらかの事情で不登校を経験した子どもたちが集まっている学校です。しかし、かつて不登校だったとは思えないほど、子どもたちは明るくイキイキとした表情で学校生活を送っています。子どもたちが「心地よく、笑顔で」毎日を送れる環境づくりに、齋藤校長は長年取り組んできました。
「4年ほど前に、視察で北欧、スウェーデン、フィンランドの教育施設を回りました。その時に見た学校が、日本のように画一的ではなかったことにカルチャーショックを受けました。それぞれが個性的でアットホームな空間づくりをしていて、おおらかで緩やかな雰囲気でした。“これだ、こういう空間が必要なんだ”、と強く思いました」と、齋藤校長。
その視察の時期と前後して、IKEA福岡新宮がオープン。齋藤校長のご自宅の近くにオープンしたこともあって、すぐに訪れたそうです。そして、「こういう家具を学校で使ってみたい」と、いくつか購入したそうです。

今回の全面リニューアルに当たっては、最初から「イケアの家具を取り入れる」ことを考えていたそうです。IKEA BUSINESSに登録し、校長自らイケアのスタッフと一緒にフロアを歩き、イメージする家具をチョイスしていったそうです。
学校の中心に、開放的なカフェラウンジをつくる
学校の正面玄関を入ってすぐに目に入るのは、広く明るいカフェです。その名も「Mamaʼs CAFE」。ランチタイムは日替わり定食やカレー、
ラーメンなどが用意され、コーヒー、ジュースなどが飲める、いわば学食ですが、保護者や地域の住民にも開放されています。
カフェのカウンター。オープンキッチンになっていて、学生たちの会話が飛び交う。
カフェのカウンター。オープンキッチンになっていて、学生たちの会話が飛び交う。
オレンジのチェアはMELLTORP/メルトルプ、テーブ ルはRYDEBÄCK/リーデベック。
オレンジのチェアはMELLTORP/メルトルプ、テーブルはRYDEBÄCK/リーデベック。
丸テーブルはDOCKSTA/ ドクスタ、チェアは VILMAR/ヴィルマルを合わせて。
丸テーブルはDOCKSTA/ ドクスタ、チェアはVILMAR/ヴィルマルを合わせて。
カフェラウンジ
玄関を入ってすぐにカフェラウンジがあり、一般にも開放している。
家具はオレンジと白をコーディネートして、明るい空間に。
家具はオレンジと白をコーディネートして、明るい空間に。
カフェにはテラスもあり、IKEA PS 2014ベンチが置かれている。
カフェにはテラスもあり、IKEA PS 2014 ベンチが置かれている。
水のグラスなどをKALLAX/カラックス シェルフユニッ トに。キャスター付きなので便利。
水のグラスなどをKALLAX/カラックス シェルフユニットに。キャスター付きなので便利。
メニューの黒板はMÅLA/モーラ イーゼル。
メニューの黒板はMÅLA/モーラ イーゼル。
窓際にはBILLSTA/ビルスタ バーテーブルとJANINGE/ヤニンゲ バースツール。家具を統一せず、あえていろいろなテーブルとチェアを組み合わせて、空間にリズムをつくっている。
窓際にはBILLSTA/ビルスタ バーテーブルとJANINGE/ヤニンゲ バースツー ル
このカフェの運営は、同校OBの就労支援を行うために齋藤校長が設立したNPO法人パイルアップが行っています。現在、調理助手や接客などに、卒業生6名が携わっています。料理指導しているのは、この学校のOBの保護者でもある大平良枝さん。「冷凍食品などはなるべく使わないで、子どもたちの好きなメニューを手づくりしています。キッチンの中も、外の学生ともコミュニケーションを大切にしています」と、話してくれました。
カフェを切り盛りする大平良枝さん。
カフェを切り盛りする大平良枝さん。
この日の日替わり定食は、野菜をたっぷり添えた「てりやきチキン」。
プレートもイケアのLUGN/ルグン。
新校舎を見学に来た地元住民の方。ランチを食べ、齋藤校長と談笑。
新校舎を見学に来た地元住民の方。ランチを食べ、齋藤校長と談笑。
学校を地域に開放し、交流の場にすることが校長のプラン。
玄関を入ってすぐのスペースにカフェを配置したのは、地域住民にも開放して、多世代交流を盛んにしたいという思いから。そのアイデアも北欧視察で得たと言います。「老人ホームの食堂を一般に開放して、いろいろな世代の人が出入りしながら交流しているのを見て、これはいいなと思いました。親と先生以外の大人と触れ合うことのない学生にも、こういう場が必要だと思いました」。齋藤校長は、学校を地域住民の交流の場にすることに大きな意味を感じています。
ランチタイムのカフェ風景。にぎやかで楽しい空間だ。
ランチタイムのカフェ風景。にぎやかで楽しい空間だ。
ひとりでも、仲間でも、それぞれの時間を過ごす
カフェのほかにも、この学校には、思い思いに時間を過ごせる空間がいくつか用意されています。学年ごとの各フロアには、広い窓に面した「展望ラウンジ」があり、自由に使うことができます。「教室にいたくなければ、さぼってここで過ごせばいいんです」と齋藤校長。「何かをしなきゃいけないのではなく、この場所にいるのが目的と思えるようなスペースをつくりたかった」と語ります。6階の眺望の良い窓際に置かれたPOÄNG/ポエング アームチェアは、この学校の特等席かもしれません。
3年生のフロア(6階)の展望スペース。
3年生のフロア(6階)の展望スペース。学校が高台にあるので、眺望は最高に良い。
空に近いということで、テーマカラーはブルーに。

展望フロアの家具は、学生をIKEA福岡新宮に連れて行き、意見を聞きながら選んだそうです。普通の学校ではなかなかあり得ない、一見「無駄なスペース」が心のゆとりを生むのかもしれないと思いました。
チェアはLEIFARNE/レイフアルネ アームレスト付き、テーブルはDOCKSTA/ ドクスタ。
チェアはLEIFARNE/レイフアルネ アームレスト付き、テーブルはDOCKSTA/ドクスタ。スカイブルーと白の組み合わせがさわやか。
窓に向けて置かれているのは、POÄNG/ポエング アームチェア。
窓に向けて置かれているのは、POÄNG/ポエング アームチェア。サイドテーブルはSANDHAUG/サンドハウグ。曲線を生かした校舎の設計も心地よい。
齋藤校長が大切にしてきたのは、「できないことを嘆いたり、怒ったりするのではなく、できることを大らかに認め合える」学校であり、そこには生徒それぞれの思いを尊重する一貫した姿勢があります。先生と生徒の距離が近く、取材中も生徒は私たちに挨拶をしてくれたり、齋藤校長と気軽に会話を交わしていました。何より、生徒たちの表情がイキイキしていることが印象的でした。志をもって新しい価値を考えていこうとしている学校に、イケアの家具が使われていることは、とても意味があることのように思えました。
学生が自由に使える学年ラウンジ。
学生が自由に使える学年ラウンジ。この日は卒業アルバムの制作が行われていた。このスペースにはPATRIK/パートリク 会議用チェア、STUVA/ストゥヴァ 収納ベンチ、LACK/ラック サイドテーブルやクッションが常備されており、目的に合わせて使用できる。
FRANKLIN/フランクリン バースツールとBILLSTA/ビルスタ
2年生のフロアのラウンジにあるFRANKLIN/フランクリン バースツールとBILLSTA/ビルスタ バーテーブルは、齋藤校長が4年前に購入したもの。これも大切に使われている。
DATA
施設名: 学校法人 立花学園 立花高等学校
所在地: 福岡県福岡市東区和白丘2丁目24−43
導入年月: 2016年10月
イケアとIKEA BUSINESS を選んだ理由: 北欧家具を教育施設に使って、新しい空間をつくりたかった。デザイン性、アイデアが豊か。コストパフォーマンスの良さ。
担当したIKEAストア: IKEA 福岡新宮
主に使用したイケア商品: BILLSTA/ビルスタ、DOCKSTA/ドクスタ、FEJKA/フェイカ、IKEA PS 2014、JANINGE/ヤニンゲ、KALLAX/カラックス、LACK/ラック、LEIFARNE/レイフアルネ、LUGN/ルグン、MÅLA/モーラ、MELLTORP/メルトルプ、POÄNG/ポエング、STUVA/ストゥヴァ、SANDHAUG/サンドハウグ、VILMAR/ヴィルマル ほか
使用したイケアのサービス: IKEA BUSINESSプランニングサービス、配送サービス、組み立てサービス