ビジネス
No. 1
フラットパックを採用した理由は、売り上げを増やすためではなく、節約のため。フラットパックなら、輸送時に製品の積載数量を最適化して輸送回数を減らせるので、CO2排出量を削減できます。また、リサイクル可能なパッケージを使用することで、必要な原材料も最小限に抑えています。コストを節約できるうえ、環境にもやさしい茶色いダンボールは、イケアにとってかけがえのない存在なのです。
No. 2
安全性、あらゆる年齢層への配慮、そして環境については、妥協は許されません。そのためイケアには「IWAY」(The IKEA Way on Purchasing Products, Materials and Services)という行動規範があります。IWAYには、イケアがサプライヤーに課す最低限の要求事項が具体的に明記され、サプライヤーがイケアに期待できることも記載されています。IWAYに含まれる要求事項には、強制労働や児童労働の禁止、安全で健康的な労働環境、国や地域の法令の遵守、化学物質の取り扱いに対する責任などがあります。さらにイケアのコワーカー(従業員)が頻繁にサプライヤーのもとを訪れ、要求事項の遵守状況をチェックしています。サプライヤーが自ら責任をもって取り組めるよう、はたらきかけやサポートも行っています。2000年の行動規範(IWAY)の導入以降、各分野で着実な進展があり、現在までに10万以上の改善がなされました。
No. 4
イケアでは、違法に伐採された木材や、原生林から伐採された木材の使用を認めていません。イケアとサプライヤーは、製品に使用する木材がどの森林で伐採されたものか、きちんと追跡できるよう取り組んでいます。すべての無垢材サプライヤーには、木材の出所をイケアに報告することが義務づけられています。 長期的な目標は、イケア製品に使用する木材をすべて、適切な森林管理が行われている認証林から調達することです。現在イケアでは、Forest Stewardship Council(FSC、森林管理協議会)の森林認証基準を支援しています。さらにイケア独自の森林スペシャリストが、サプライヤーへの情報や知識の周知、木材の出所の調査を行い、適切な森林管理の推進に取り組んでいます。
No. 5
「IKEA Goes Renewable(イケアは再生可能エネルギーを使用する)」プロジェクトは、将来イケアのすべての建物で、電気や暖房に再生可能エネルギーを100% 使用することをめざすことと、イケアの総エネルギー効率を25%向上する取り組みです。現在の再生可能エネルギー使用率は47%(世界全体)で、これまで総エネルギー効率は2005年比で14%向上しました。
No. 7
IKEAカタログは、完全無塩素漂白紙(TCF)にカラー印刷された世界初の主要印刷物です。紙パルプ産業の漂白技術の発展により、漂白工程で使用される塩素が有害であることがわかっています。そのためIKEAカタログには、塩素を使わないTCF(完全無塩素漂白紙)とECF(無塩素漂白紙)のミックス紙を使用しています。
イケアの目標は、紙・印刷サプライヤーと密接に連携しながら、カタログに使用する紙をすべて、適切な森林管理が行われている認証林から調達することです。2008年は木質繊維の74%を認証林から調達しました。また、カタログのフォーマットをコンパクト化して、紙の消費量と輸送回数を削減しています。それにより、カタログ1部あたりのCO2排出量もさらに削減できる見込みです。
No. 8
毎年、大勢の人が食事をするイケアレストランでも、環境への取り組みが行われています。世界各国のすべてのイケアレストランで、少なくとも1皿はオーガニック料理を提供しています。また、スウェーデンフードマーケットで販売している食品の15%が、オーガニック認証を受けています。
多くの国のイケアレストランで、国内メニュー用にオーガニック食品を調達しています。たとえばIKEA Italyでは、レストランでの調理におよそ70のオーガニック食材を使い、おいしい料理をご提供しています。
No. 10
イケアグループの「Waste Management Manual(廃棄物管理マニュアル)」は1999年に作成され、すべてのイケアストアで廃棄物を最低でも主要5種類に分別することが必要となりました。それにより、廃棄物のほぼ75%をイケアストアで分類して、(最終的に)80%以上をリサイクルやエネルギー生産に利用しています。
*上記はイケアグループ全体の数字となり、日本でのリサイクル率とは異なります。
No. 11
1997年、イケアは他の家具・パーティクルボード生産業者らとともに、家具専用の新しいタイプのパーティクルボードを開発しました。この新たな素材のおかげで、原材料の使用量は85,816トン減少しました。貨物重量の低減により輸送トラックが年間2,800台減り、お客さまにもより扱いやすい商品になり、コストと価格も削減できました。
No. 12
イケアの掛け布団と枕には、蛍光増白剤は一切使用していません。掛け布団と枕に有害物質が含まれていてはならないと考え、常に化学物質の使用を最小限に抑える努力をしています。そして可能なかぎり、世界でもっとも厳しい健康・安全要求事項をすべての市場に適用しています。
No. 13
KLIPPAN/クリッパン ソファは、イケアでもっとも人気があるロングセラー商品です。非常にかさばる商品なので、コスト効率の高い、環境に配慮した輸送が難しい商品でもあります。ほんの2~3年前、KLIPPAN/クリッパン ソファを組み立て式にして、アームレストと背もたれをソファフレームのすき間に入れました。その結果、パレットに2倍のソファを積めるようになり、輸送回数の大幅な削減、コストとCO2排出量の削減に成功しました。
No. 15
LACK/ラック サイドテーブルは、丈夫で硬い木質フレームの中にハチの巣状の再生紙を詰めてつくった、イケア初の商品のひとつです。パーティクルボードにくらべて、使用する原材料の量が少なく軽量なので、輸送チェーンでも、お客さまにも、取り扱いが容易です。
No. 16
BESTÅ/ベストーはボードオンスタイル(BoS)でつくられています。これも丈夫かつ軽量で、資源の使用量を最小限に抑えた素材です。LACK/ラックと同様、中にハチの巣状の紙を詰めたものですが、効率の点でよりすぐれた生産技術です。250×500cmの薄いファイバーボードの上に、細長いパーティクルボード(またはMDF)を並べ、紙をパーティクルボードではさみこんだら、ファイバーボードを重ねます。その後、最終的な製品の形と寸法に切り、ラッカーを塗布するか、突き板仕上げにします。
No. 17
イケアが特許をもつローディング・レッジは、従来の木製パレットに代わるスマートな荷台です。硬いパレット台とは異なり、ローディング・レッジは柔軟で、荷物のサイズに合わせて広げたり縮めたりできます。ポリプロピレンプラスチック製なので、リサイクルして何度もつくり直すことが可能。コンテナに合わせてサイズと形を自在に変えられるため、フォークリフトでの荷物の取り扱いが容易です。また、軽量なので、木製パレットを使った場合にくらべて、コンテナに製品を2トン多く積載できます。
No. 19
イケアはWWFと連携しながら、パキスタンとインドでFarmer Field School(農場学校)を運営しています。綿花農家はこの農場学校で、水資源の効率的な使い方や、綿花の生産に不可欠な殺虫剤と人工肥料を、人間と環境により安全に使用する農法を学びます。こうした技術指導の結果、持続可能な綿花生産への変化が表れています。パキスタンでは、殺虫剤の平均使用量が48%減少、人工肥料は32%、水は40%減少する一方で、綿花農家の収入が87%増えました。
No. 22
いくらおいしいイケアレストランの料理でも、ときには食べ残しが出ます。だからといって、それを全部捨ててしまうわけではありません。スウェーデンやノルウェー、デンマークにある一部のイケアストアでは、食べ残しを機械ですりつぶし、専用のタンクに保管しています。それから特別な処理センターに送られて、バスの燃料用のバイオガスとして再利用されています。
No. 25
イケアの画期的なデザインの回転式台座は、通常の非効率的な形状の大きなオフィスチェアパッケージとは異なり、大量の空気を輸送せずにすみます。VERKSAM/ヴェルクサム 回転チェアは、新しい組み立て方式を採用した商品として最初に発売されるもので、台座の5本の脚が内側に折りたたんであります。手早く簡単に組み立てられるうえ、チェアの安定性と頑丈さはこれまでと変わりません。コンテナ1台あたりの商品積載数がほぼ2倍に増えたので、CO2排出量も低減できます。VERKSAM/ヴェルクサムのほかにも、新しい組み立て方式のオフィスチェアが続々と発売される予定です。
No. 26
イタリア・ミラノにあるIKEA Milano Corsicoでは、掘削機304台を使って、広さ1万㎡の地域を深さ87~125mまでボーリングしました(合計30km)。この地熱システムは完全に地下に設置されるため、長期にわたって景観に影響を与えることはありません。3台のヒートポンプで、1,600kWの暖房用電力と1,400 kWの冷房用電力を供給しています。つまり年間で石油300トン、CO2排出量に換算すると800トンが削減できます。
No. 27
イケアは1999年、スウェーデンのエルムフルトにある中央倉庫からストックホルムの店舗までの製品輸送を、道路から鉄道に全面的に切り替えました。鉄道の動力には再生可能エネルギー発電が使用されています。毎日、貨物を満載した15~20両編成の貨物列車が、エルムフルトからストックホルムまで運行しています。
No. 28
KASSETT/カセット マガジンファイルは、再生紙を80%使用。平らにたたんだ状態でお届けできるようになりました。トラック1台あたりの積載数が増えるため、環境への影響も(さらに価格も)低減できます。パレットに商品をこれまでの5倍積めるようになり、輸送時のCO2排出量は75%減少しました。
No. 32
IKEA Social Initiativeは2005年、アフリカのリベリアとブルンジのUNICEF(ユニセフ)にNORDEN/ノールデン テーブル18,000台を寄付し、学校に入学したいという意欲をサポートしました。現在、寄付したテーブルは学校で使われています。IKEA Social Initiativeではこのように、可能な場合は現物支給による寄付も行っています。
No. 33
イケアは1992年に、製品生産時のフロン(CFC)および代替フロン(HCFC)の使用を禁止しています。人工的につくられたこれらの化学物質は、オゾン層に深刻な影響を与えることがわかっています。
No. 39
イケアで販売しているグラスには、鉛は含まれていません。イケアでは1994年、レッドクリスタルガラスの使用を段階的に廃止することを決めました。きわめて有害な重金属である鉛を含有しているからです。
No. 41
SYLT/スィルト ジャムのほとんどがオーガニック。イケアストアのスウェーデンフードマーケットで販売されているIKEA FOODのオーガニック食品は、どんどん増えています。オーガニック農法とは、化学肥料や農薬を使用せずに、生物多様性と生態系のバランスの維持をめざすもの。イケアの世界向け製品では、20のオーガニック食品をご提供しています。
No. 42
ホルムアルデヒドは、水や果物、木材などに存在する一般的な化合物ですが、製品の生産工程で添加される場合もあります。健康被害を避けるため、家具からのホルムアルデヒド放出量に関しては、厳しい要求事項があります。イケアでは、木製品のホルムアルデヒド放出量を、天然木と同レベルに抑えたいと考えています。そのためにまず、製品にホルムアルデヒド溶剤のラッカーを使用することを禁止しました(1993年)。次に、家具の表面に突き板を貼る際に使用する接着剤から、ホルムアルデヒドを除去しました。たとえばDAVE/ダイブ ラップトップテーブルは、天板にファイバーボードを使用することで、ここ数年でホルムアルデヒド放出量を約40%低減した例です。今日、イケア製品からのホルムアルデヒド放出量は、EU規制よりもはるかに少なくなっています。
No. 43
イケアはWWFと協力しながら、気候変動への影響を削減するプロジェクトに取り組んでいます。
プロジェクトの一環として、イケアとWWF、ポーランド・スウェーデン・中国の一部のサプライヤーでケースブックを作成中です。ケースブックには、サプライヤーが製造や冷暖房のエネルギーとコストを削減し、化石燃料への依存を低減する際に参考になる事例をまとめています。
また、英国・中国・米国では、地域の関係当局や企業、関係機関とのパートナーシップのもと、持続可能な交通手段を推進するパイロット研究も行っています。研究による知見は他の国々でも参考になるでしょう。
No. 45
ノルウェーのIKEA Slependenでは、店舗の冷暖房用エネルギーの80%を、独自の地熱設備でまかなっています。店舗の駐車場の下に坑井が80あり、スカンジナビアで3番目に大きな地熱設備となっています。
No. 48
SAGOSTEN/サーゴステーンの子ども用クッションのエアエレメントは、ポリオレフィン製です。ポリオレフィンは、なめらかで耐久性のあるプラスチックで、一般に使用されることが多いPVC(ポリ塩化ビニル)とは異なり、塩素などの有害添加物を一切含みません。イケア製品にPVCを使用することは、1990年代初期から禁止されています。唯一の例外が電気コードで、まだ適切な代替物が見つかっていません。
No. 49
KEA 365+ RISP/リスプのベッドリネンに使われている高密度のやわらかな生地は、綿50%、リヨセル50%の混紡素材 。リヨセルは再生可能な木質繊維由来のセルロースベースの素材で、原料となる木材は植林地(綿花農場よりも水の使用量が少ない)で伐採されています。さらに、KEA 365+ RISP/リスプの生産工程に必要な化学物質は、クローズドシステムでリサイクルして、環境への影響と廃棄物を最小限に抑えています。
No. 56
カリフォルニア州のイケアストアで働くLeeは、ALÄNG/アーレング テーブルランプのパッケージを改良する方法を思いつきました。ランプの部品の配置を変えるだけで、箱を30%も小型化できることに気づいたのです。そこでLeeがその情報を、スウェーデンにいるイケアのパッケージ技術者に教えると、パッケージ技術者はサプライヤーに相談しました。すばらしいイニシアチブとチームワークによって、1パレットに積めるALÄNG/アーレング テーブルランプは、それまでの18個から24個に増えました。
No. 60
イケア製品には、安全性に疑問のある化学物質を使用することは、一切認められていません。使われているラッカーは、水性ラッカーとUVラッカーのみ。UVコーティングは、紫外線を照射してモノマー(分子) を硬化させ、塗膜をつくる方法です。家具のたいていの平面はUVコーティングされていますが、それによって健康や環境への有害な影響を最小限に抑えています。
No. 61
イタリアでは国内の環境保護団体と連携して、責任あるエネルギーの使い方に関する無料セミナーを、IKEA FAMILYメンバーを対象に全イケアストアで開催しています。また、イタリアのエネルギー小売業者の協力のもと、省エネ電球と節水用品の入った「省エネパック」およそ80万個を、イケアのお客さまに無料で配布しています。
