安全性、あらゆる年齢層への配慮、そして環境については、妥協は許されません。そのためイケアには「IWAY」(The IKEA Way on Purchasing Products, Materials and Services)という行動規範があります。IWAYには、イケアがサプライヤーに課す最低限の要求事項が具体的に明記され、サプライヤーがイケアに期待できることも記載されています。IWAYに含まれる要求事項には、強制労働や児童労働の禁止、安全で健康的な労働環境、国や地域の法令の遵守、化学物質の取り扱いに対する責任などがあります。さらにイケアのコワーカー(従業員)が頻繁にサプライヤーのもとを訪れ、要求事項の遵守状況をチェックしています。サプライヤーが自ら責任をもって取り組めるよう、はたらきかけやサポートも行っています。2000年の行動規範(IWAY)の導入以降、各分野で着実な進展があり、現在までに10万以上の改善がなされました。
イケアはWWFと連携しながら、パキスタンとインドでFarmer Field School(農場学校)を運営しています。綿花農家はこの農場学校で、水資源の効率的な使い方や、綿花の生産に不可欠な殺虫剤と人工肥料を、人間と環境により安全に使用する農法を学びます。こうした技術指導の結果、持続可能な綿花生産への変化が表れています。パキスタンでは、殺虫剤の平均使用量が48%減少、人工肥料は32%、水は40%減少する一方で、綿花農家の収入が87%増えました。
イタリア・ミラノにあるIKEA Milano Corsicoでは、掘削機304台を使って、広さ1万㎡の地域を深さ87~125mまでボーリングしました(合計30km)。この地熱システムは完全に地下に設置されるため、長期にわたって景観に影響を与えることはありません。3台のヒートポンプで、1,600kWの暖房用電力と1,400 kWの冷房用電力を供給しています。つまり年間で石油300トン、CO2排出量に換算すると800トンが削減できます。
IKEA Social Initiativeは2005年、アフリカのリベリアとブルンジのUNICEF(ユニセフ)にNORDEN/ノールデン テーブル18,000台を寄付し、学校に入学したいという意欲をサポートしました。現在、寄付したテーブルは学校で使われています。IKEA Social Initiativeではこのように、可能な場合は現物支給による寄付も行っています。